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2008年01月28日 近頃思うこと

塩スイーツ

 私の先祖の出身地は、長野県の諏訪地方です。そこで、よく行くのですが、その地方のお土産として「塩羊羹」があります。この羊羹は、また、羊羹に使う寒天もこのあたりの名産です。また、長野県は海がないので、塩は何にも変えがたいものだったようで、上杉謙信の美談として「敵に塩を送る」というものもあるくらいです。
 最近、コンビニなどで、塩味をうりにした菓子やデザート「塩スイーツ」をよく見かけるようになりました。塩のアイス、塩のチョコレート、塩のプリンなど、さまざまな商品が登場しています。最初に私が出会った塩スイーツは、「塩キャラメル」でした。塩といってもしょっぱいキャラメルではなく、後味に塩っぽさが出てくるような奥深い味わいです。塩スイーツのブームが本格化したのは去年のことです。例えば日経MJ(日経流通新聞)では「2007年ヒット商品番付」を発表していますが、「西の前頭」として塩系スイーツを選出しています。このブームのきっかけは、フランスの有名職人が作る塩キャラメルの人気だといいますが、ベースとなる味は甘く、そこに塩味を加えることで、素材の味や甘味を引き立てるというのは、昔からスイカに塩を振って食べるのと同じ原理ですね。
 これらのこだわりは、どのような塩を使っているかということです。2006年07月16日のブログで書いたザルツブルグの塩を今でも家で使っていますが、塩キャラメルに使われている塩は、ブルターニュ産のようです。このように、昨年のヒット商品となった塩スイーツの共通点は、多くの商品が海外産の天然塩(またはそれをイメージした塩味)を使っている点のようです。例えば敷島製パンの菓子パン塩スイーツシリーズでは、アルプス山脈で採れる岩塩「アツペンザルツ」を使用、たタリーズコーヒーのソルティキャラメルラテでは、アンデス山脈で採れる岩塩「ローズソルト」を使用しています。
 天然塩が好まれる背景には、世界唯一のキャラメリエ(キャラメル職人)と言われるフランスの職人アンリ・ルルー氏が1977年に発表した塩キャラメル『C.B.S(セーベーエス)』にあります。このキャラメルに用いた加塩バターに、地元ブルターニュで採れる自然海塩が含まれていたからです。そのために、絶妙な塩味が楽しめ、世界中の美食家の間で話題となりました。今でも、通販でも売っています。
 「塩スイーツ」というジャンルができるほど、その名前からして、いかにも外国のもののような気がします。しかし、「塩スイーツ」の発端であるアンリ・ルルーの塩入りバターキャラメルは1977年に発表されていますが、それ以前から日本では和菓子における「塩」は、重要な存在でした。塩羊羹、塩大福、塩飴などの伝統的菓子が数多く存在したように、日本人の味覚は、昔から塩と菓子の相性を知っていたのです。最初に書いた塩羊羹を販売している下諏訪の「新鶴」の案内には、明治6年創業のみぎり、羊羹に塩味を加えることを思いつき、砂糖や餡とのなじみ具合、寒天折り合いに苦心しながら、丹念に練りあげるうちに、塩の調和がもたらす、しっとりした淡雅な口当たりと甘さの間合いを体得し、塩羊羹が生まれたとあります。
 味の世界でも、日本の文化はずいぶんと高度のものを持っていたようです。いろいろな分野で、もう一度日本を見直してみてはどうかと思います。

投稿者 fujimori : 2008年01月28日 22:05

コメント

 私も塩スイーツを食べたことがあります。コンビニへ買い物に行った時に、レジカウンターの所に塩チョコレートを売っていたので、興味がわき買いました。やはり、甘い物としょっぱい物が合わさるのを考えると、なかなか手がつけれない気もしますが、ブログに書いてあるスイカのように逆にスイカの甘さが引き立つのですね。
 甘い物+塩という全く正反対の組み合わせのものが実はベストな組み合わせだということを、いち早く発見した日本は凄いですね。エコにしても教育にしても日本の昔の文化は全て今の時代の流れに合っているものなのに、いつから世界に遅れをとっているのでしょうか?逆に不思議なくらいです。本当に日本の文化というものをしかっりと見直す必要があると思います。

投稿者 Sasuke : 2008年01月29日 07:55

塩スイーツがはやっていることを今日まで知らずにいました。調味料の基本ともいえる塩がここまで表に出てきて、しかもそれがはやるというのは何か不思議な感じがします。マヨネーズやソースなどが注目されるのと比べると、少しはいい傾向なのかもしれません。日本の食文化はかなり良くない傾向にあると思っているので、きっかけは何であれ、見直す方向に進んでいけばいいですね。日本の昔の食事の考え方は大切にしたいです。

投稿者 あいやま : 2008年01月29日 17:39

よくコンビニは利用するほうですが、甘いものが苦手なので、「塩スイーツ」なるものにお会いしたことがありません。今度しっかり探してみます。2月のバレンタインデーに「塩のチョコレート」を家内にリクエストしてみましょうか。うちの田舎で売っていたらいいのですが。お菓子でもほんの少しの「塩味」が甘味をより引き立ててくれるのですね。人生においても、苦労した分、それを達成した時の喜びが大きくなるようなものでしょうね。どうせなら酸いも甘いも噛み分けた味わい深い人生を送ってみたいものです。

投稿者 yamaya49 : 2008年01月29日 18:59

「塩スイーツ」というスイーツジャンルがあることは今日のブログを読むまで知りませんでした。当ブログは古今東西の知の宝庫です。もっとも私自身の知のアンテナの張り方・方向にも問題があるのでしょう。また「スイーツ」に基本的に関心がない、というのが「塩スイーツ」との縁のなかった原因でしょう。今回はまことに良い情報を提供して頂きました。ところで、今夕は早々に帰宅し息子と一緒にBS放送で「それいけ!アンパンマン」を観ていました。「おしるこ」を作っている場面です。「バイキンマン」がお砂糖をドボドボ入れてもちっともおいしくなりません。「おしるこちゃん」がお塩を一つまみ入れると甘くておいしい「おしるこ」ができる、とアドバイスを入れてお塩キャラをバイキンマンが捕まえて云々という展開です。「おしるこ」や「ぜんざい」も「塩スイーツ」の仲間なんですね。スイーツもたまには食べないと。

投稿者 toshi456 : 2008年01月29日 22:55

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