2008年01月05日 [近頃思うこと]
変化する言葉
昨日のブログで「白羽の矢が立つ」という言葉を検証しましたが、この言葉の使い方が間違っていることが多いということが文化庁の調査で例として出ていました。
よく、「美術館建設の候補地として、この村に白羽の矢が当たった」などと使うことが多いのですが、実は、「白羽の矢が立つ」というのが本来の言い方であるので、「白羽の矢が当たる」は間違った使い方のようです。その使い方が気になるかどうか尋ねた結果、「気になる」が58.3%と過半数を占め、「気にならない」の35.3%を上回っていたそうです。その気になり方も、やはり年齢によって違うようで、年齢別に見ると、「気になる」の割合は、30代が65.5%と最も高く、16~19歳が48.3%と最も低くなっています。言葉の使い方が、時代のよって変化してきていることがわかります。
同じようにお正月に関する言葉として使い方がおかしい例があります。
「今年の元旦の夜は、みんなで初もうでに行こうよ」という表現です。本来「元旦」という言葉は、「元日の朝」を表すことばですので、「元旦の夜」は矛盾した言い方になるのです。しかし、この使い方は、おかしいと思う人が多いだろうと思ったとおり、「気になる」が53.2%と過半数を占め、「気にならない」の40.8%を上回っていました。
このような調査は、1954年に時事通信社調査室と(旧)国立世論調査所を母体として発足した(旧)総理府認可の社団法人の「中央調査者」が行っています。この調査の実施サンプル数は、年間約60万サンプルもあるそうです。所管官庁としては、内閣府です。
ここで取り上げている調査は、「目立つ慣用句の誤用、部下に対して「お疲れ様」?-文化庁の「国語に関する世論調査」結果から」の中の「重複表現と成語の誤用」というものです。これは、言葉の意味が重複する言い方や本来の言い方とは異なるが最近耳にする言い方の例を五つ挙げて、その言い方が気になるかどうかを尋ねた調査結果です。
ほかの例では、「うそをついてあとで後悔した」という表現は、「後悔」が後になって悔やむという意味であるため「あとで後悔」は意味が重複しているというものがあります。これも「気にならない」が54.4%と過半数を占めているだけでなく、16~19歳ではなんと、「気になる」人は17.2%しかいません。
ほかには、「早起きして行ったのに、順番を一番最後にされた」という表現は、「最後」が一番終わりという意味であるため「一番最後」は意味が重複しているとか、「その方法は、従来から行われていたやり方だ」は、「従来」という言葉が「以前から」という意味であるため、「従来から」は意味が重複しているなどが挙げられています。
このような結果に対して、最後に「言葉は、その社会を如実に表すものであるため、時代の変化とともにその表現や使い方は変化するものであろう。一方で言葉は、先人の知恵であり、その国の文化のひとつであるといえる。時代に応じた言葉を使いながらも、言葉本来の意味を知り、正しい日本語を認識することが大切ではないだろうか。」とまとめられている意見は、私も本当に同感します。
投稿者 fujimori : 2008年01月05日 21:46
コメント
私はどちらかというと、間違った日本語に敏感なほうなので、うちの家内がよく言葉の意味の重複した言い方をした時など注意します。コンビニの例の「1000円からお預かりします。」にもいつもむっとしますね。若い子が「食べれる」なんていうのを聞くと引っ叩きたくなるほうです。なんで、こうなったかはよくわかりませんが、若い人には漱石や鴎外などの名作に親しむことを勧めたいですね。美しい日本語は古典作品を読むことで身に付いてくるような気がします。
投稿者 yamaya49 : 2008年01月06日 16:36
気にならない言葉というのは多くある気がします。それに自分自身そのようなおかしい言葉を使っていると思います。とくに「あとで後悔した」「一番最後」の二つは普通に使っています。よく考えると本当におかしいですね。
時代に応じた新しい言葉というのが出てきますし、その言葉を使っていますが、意味を分からないで使っているのは確かに、その通りだと思います。せかっく日本語という言語を使っているのだから、ちゃんとした意味を理解し、認識する事が大事だと思いました。
投稿者 Sasuke : 2008年01月06日 23:14
意味が重複している言葉を使っていないつもりでしたが、こうして見てみると使っていますね。そう考えるとここでのコメントの言葉も間違っていないかと気になってしまいます。言葉が先人の知恵であることを考えると、その知恵を守るためにも、言葉の意味をもっと知らなければいけないと思いました。それには話したり書いたりと、言葉をいろんな場面でたくさん使うことも大切なんでしょうね。
投稿者 あいやま : 2008年01月07日 00:43
あけましておめでとうございます。
出雲屋でございます。
慣用句の誤用、間違った日本語。わたくしも恐らく間違いだらけで赤面するばかりでございます。
先日、嫁に頼まれてドラッグストアーに参りました。
頼まれた商品は【エリエール】(ティッシュでございます)
特売でお一人様○個限りというものでございます。
嫁と同行して、買わないと必要数が買えないと依頼されました。
家を出る前にはしっかり記憶したつもりが、ドラッグストアー到着と同時に嫁とはぐれて商標を失念してしまい、売り場がわからないので思い出せぬまま店員のうら若き女性従業員に尋ねてしまいました。
『あの~・・すみません・・サラサーティは何処にありますか?』
直後、後ろから嫁に袖を引っ張られ怒られてしまいました。
わたくしが尋ねた商標は女性用生理用品だったそうでございます。
慣用句の誤用以前の問題なのでございます・・・・・
投稿者 出雲屋 : 2008年01月07日 19:59
言葉の使い方については注意を払っているつもりですが、ついつい「馬から落馬した」的誤用を平気でやってしまいます。加齢と共に誤りに気付かなくなることも心配です。ボケ防止の意味も込めて言葉の使用を意識化したいものです。さて、「変化する言葉」なのかどうかわかりませんが、気になる言葉の使い方として「・・・・。なので、・・・・」の「なので」です。若者世代の言葉遣いなのでしょうが、今のフレーズの「なので」が接続詞的に使われて「文頭」に置かれる。「なのでぇ~」などと言っているのを聞くたびに家内とともにアタマにきています。話し言葉だけかとおもったら書き言葉としても「なので」で文を始めるのを目にします。「ですから」とか「だから」、「なぜなら」という表現があるにもかかわらず「なので」。我々年配世代がこの「なので」を使うのを耳にすると何だか奇異な感じさえ覚えます。そういう私も「チョー〇〇」と女子学生が使う現代語を使う時があります。それは意識しているのでオヤジギャグ的日本語の使い方です。家内をからかう時には「なので」を使って話を始めます。
投稿者 toshi456 : 2008年01月09日 22:46