転倒、落下防止

 きょう、園に東京都から指導検査に来ました。そのときの指摘に、転倒防止、落下防止をするようにというものがありました。確かに、新潟県中越地震や宮城県北部を震源とする地震、十勝沖地震では、負傷者の三割から五割が家具類の転倒・落下物によるものでした。しかし、注意をされたものは、棚の上においてある「加湿器」です。これを固定するように言われたのですが、確かにそれも一理あるのですが、置いてあるのは、それほど高い棚の上でもなく、また、加湿器もそれほどすわりが悪いわけではなく、また、時間帯によって移動させたいので固定するわけにはいかないのですが、それぐらい神経を使わないといけないということなのでしょうね。また、地震のときの家具の転倒による負傷は、揺れの中で何らかの行動をおこしたことや転倒した家具や落下物につまずいたため自ら転倒し、受傷した事例も見られました。特に子どもには特別な配慮が必要かもしれませんね。そんなことで、メイツ出版から「今すぐできる!ママが子どもを地震から守るための本 (マミーズブック)」という本が、著者「ママが地震災害から子どもを守るプロジェク」によって出版されました。この本は、大地震が起きたら子どもをどう守るかという視点で、阪神大震災の被災者や子育て中の母親たちが本を出版したものです。イラストも使ってわかりやすく書かれており、「お母さんの知恵」が詰まっています。アンケートから、家庭の地震対策で盲点になりがちな点を調べたうえで、専門家に助言をもらっています。紹介されている55のアドバイスの中は、「もぐる場所を居間につくる」「ダイニングテーブルの下に懐中電灯を」「幼児の避難バッグは2キロ以内に、マンガやお菓子も入れる」「さらしは子どもを背負う時や応急措置などに使える」などがあります。また、東京消防庁では、家具類の転倒実験を公表しており、家具類の転倒・落下防止措置の必要性を訴えています。また、家具類の転倒・落下を防止するというのは、倒れてきた家具によって負傷するのを防ぐといった理由だけでなく、速やかに安全な場所へ移動する為の、脱出経路の確保という観点からも重要です。では、実際に家具の一般的な転倒防止器具にはどんなものがあるでしょうか。まず、「L型金具」という家具と壁をネジによって固定するタイプのものがあります。これはかなり効果があるようです。これは、固定だけでなく、スライド式のタイプもあります。つぎに「ベルト式・チェーン式・ワイヤー式・プレート式」という、家具と壁をそれぞれネジ止めした金具をベルト、金属チェーン、ワイヤー、金属プレートなどで結んだタイプのものがあります。また、背の高い家具で、壁などにねじなどを開けたくない場合は、「ポール式(つっぱり棒式)」という、家具と天井の隙間に棒状の物を設置するやり方があり、これは、ネジ止めが不必要なタイプです。そして、神戸などで意外と効果が高かったものに、「ストッパー式」という、家具の前下部にくさび状に挟み込み、家具を壁側に傾斜させるタイプのものがあります。転倒するというのは、その家具の重心が底面から外れる場合ですので、その重心を後ろのほうにしておくと、家具がかなり揺れても重心が底面から外れにくくなり、転送しにくくなるからです。「マット式(粘着マット式)」は、よく、園で使用するタイプのものです。粘着性のゲル状のもので、家具の底面と床面を接着させるタイプの器具です。これには、どのくらいの重さをかけてもはがれないかの表示があり、少しくらいゆれてもはがれません。地震は、必ず来るといわれています。少しでも普段から対策を練っておくと随分と被害が少なくなるようです。