冬の楽しみ

風邪を予防したり鎮めるのに色々な知恵がありますが、1年中でもっとも昼が短く、夜がいちばん長くなる冬至に入る「ゆず湯の風呂」は、1年中風邪をひかないという言い伝えがあります。なぜ冬至にゆず湯なのかというと、「冬至」に「湯治(とうじ)」が、かけられており、また、「柚子(ゆず)」だけに「融通(ゆうずう)が利く(きく)ように」という願いがこめられていると言われています。もちろん、科学的にも立証されています。柚子の精油成分には、蜜柑の皮と同じく血行を促進させる働きがあり、風呂に入れると身体を芯から温めます。新陳代謝も活発になるので、疲れや痛みもとれ、冷え性にも効果があります。東京ガス(株)都市生活研究所の調べによると、ゆず湯はさら湯に比べ、ノルアドレナリンの濃度が4倍以上になることが明らかになりました。つまりゆず湯に入ると、血管が拡張して血液の循環がよくなるというわけです。血液の循環がよくなると、冷え性や神経痛、腰痛などがやわらぎます。こんな自然の恵みを利用した冬の過ごし方があり、それが望ましいのかもしれませんが、入浴剤もたまには楽しむのも体がゆったりします。今日、おもちゃメーカーのバンダイが、子どもにとって安くて意外とおいしい「やおきん」が販売するお菓子「うまい棒」をモチーフにした入浴剤が発売されるというニュースが流れていました。「めんたい」や「コーンポタージュ」などの味のイメージにあわせ、保湿成分や色などを変えた8種類をそろえています。「めんたい」の場合は、保湿成分は唐辛子エキス、色は赤、香りはバラだそうです。うまい棒1本を買える10円玉を30枚ためられるコインケースと「大当たり」が出ればうまい棒のモチーフにデザインした布団カバーセットがもらえるおみくじシール付きというように、徹底した遊び心があります。この商品は、バンダイがお菓子をモチーフにした入浴剤の第2弾です。6月に発売されたのは、赤城乳業の氷菓「ガリガリ君」をモチーフにした入浴剤「ガリガリ君入浴剤 Cool!(クール)」です。この入浴剤の香りには、「ソーダ」「オレンジ」「グレープ」「コーラ」の4種類があり、パッケージや入浴剤の形状などが氷菓の「ガリガリ君」風にデザインされています。夏に発売されたので、入浴剤はクール成分メントール配合で、暑い夏もさわやかな入浴を楽しめます。また、お風呂に入れると入浴剤成分がお湯に溶けていき、最後にはバーが残るようになっていて、ここには、ガリガリ君からの一言メッセージが入っており、「当たり」の文字が出れば「ガリガリ君手動氷かき」のスペシャルバージョンがもれなくもらえました。今日、入浴剤の基本的な効果は、入浴そのものによって得られる温浴効果(身体を温める、痛みを和らげる、等)と清浄効果(汚れを落とす、皮膚を清浄にする、等)を高めることにあり、この考え方を基に、商品に表示あるいは広告できる具体的な効能が薬事法に定められています。その効果は医療薬として、日本ばかりでなく欧米でも高く評価されています。また入浴剤に応用した場合にも血行促進効果や湯冷め防止効果等が認められており、そのメカニズムについて最近盛んに研究がなされ、徐々に解明されつつあります。もう1つの効果「香り」によるリラックス効果についても、脳波や心拍数等の測定により証明されつつあります。冬は、寒いだけあって、それを乗り切る色々な工夫や知恵や楽しみもたくさんあると思うと、なんだか寒さもまんざらでない気がしてきます。