風邪予防2

 風邪をひかないようにしたり、風邪を治したり、咳をしずめたりする方法についての昔からの知恵がたくさんあるのは、昔から風邪や咳に悩まされることが多かったからでしょう。どのくらい昔から風邪という症状があるかは分かりませんが、少なくともスペインかぜという世界の恐怖に陥れた風邪がはやったのは、1918年から翌19年にかけてです。また、「風邪の話―たかが風邪、されど風邪、風邪対策の知恵とヒント」(松永 貞一著)という単行本が出ているなど、随分と怖い病気でもあります。よく玉子酒が風邪によいといわれますが、もともと卵は高蛋白、高エネルギー、消化も良く、ビタミンB2も多く含んでいますので、風邪にぴったりです。その卵を体の温まる日本酒に入れるのですから、風にはもってこいです。本当のつくり方は、1カップに卵1個を入れ、火にかけて半熟になった時にハチミツや黒砂糖をいれて作ります。私も子どものころといっても高校生の頃ですが、そのときはお酒を1度沸騰させるとアルコールがとんでしまいますので、お酒が苦手な人でも飲むことができます。「ねぎ・にんにく湯」は、ねぎやにんにくの強烈な匂い成分で、身体をパワーアップ してくれます。ビタミンB1の吸収を高める働きがあるので元気をとりもどせます。もちろん、ビタミンCも粘膜を強くしてウイルスの侵入を防いでくれます。その他にも色々な栄養素の働きをサポートする機能を持つので、ビタミンC単体でなく色々な栄養素とセットで摂取すると色々な働きをしてくれます。身近にできるものに「ホットみかん」があります。みかんを皮ごと、黒くなるまで焼いて食べます。ホットオレンジジュースでも風邪には効きます。食べ終わったみかんの皮を5?6ヶまとめて袋に入れ、お風呂に入ると、みかんの精油成分が毛細血管を広げ、血液の循環が良くなります。また、ビタミンAも粘膜の形成に欠かせないビタミンです。これが不足すると、鼻・喉の粘膜が乾燥し風邪のウイルスが進入しやすくなります。しかし、このビタミンAは、過剰摂取の危険性もあるためにサプリメントで取るよりも、食品で取ったほうがよいビタミンです。食品でとる場合は、βカロテンを含む食品で取ると、体内で必要に応じて必要な量だけビタミンAに変わります。ニンジンやカボチャといった緑黄色野菜に多く含まれ、今の季節の旬の野菜では、「ほうれん草、ブロッコリー、小松菜、ニラ、チンゲンサイ」などにも多く含まれます。しかし、ビタミンA(βカロテン)は脂溶性なので油に溶けた状態のほうが、体内の吸収率が大幅にアップします。例えばニンジンを生のまま食べるのでは10%しか吸収率はありませんが、おろしてもみじおろしなどにした場合は21%、茹でると47%、さらに油で炒めると一気に80%ととなります。ですから、もし生で食べる場合は、油の入ったドレッシングと一緒に食べれば吸収率がアップします。食べるだけでなく、他にも風邪対策に良い方法があります。疲れが抜けない時や、風邪の時にとても効果的なのが「こんにゃくの温湿布」です。こんにゃく2丁を10分程茄でて温め、タオルでくるみます。最初は熱いのでタオルを二重か三重にし、これで腹と右の脇腹(肝臓)の上に当てて、ゆっくり20分程温めます。こんにゃくが冷めてきたら、タオルの重ねを少し取って、今度は腰より少し上の背骨の両脇(腎臓)を温めます。内臓の疲れがとれ、大変気持が良くなります。「されど風邪」ですので、十分と注意しましょう。