ちから

 よくブログに書きますが、携帯電話はどこまで進化するかわからないほど日々進化しています。私は講演でよく話していることがあります。それは、最近の英語熱に関して、「これからの時代は、グローバルな時代になるので英語教育は確かに必要です。しかし、何が英語教育かというと、今熱心に行われていることが、将来本当に役に立つでしょうか。たとえば、りんごをアップルと言えても、それは今パソコンの翻訳ソフトですぐに出てきますし、携帯電話の辞書機能に「りんご」と書いたら「apple」と出てきますし、その逆も可能です。それが、今後、それが、もしニーズがあったとしたら、携帯電話に日本語で話しかけたら、英語に訳してくれるだろう。」という内容の講演です。先日の11月27日の新聞に、「ケータイに話せば英語へ翻訳 ドコモが新サービス開始」という記事が出ていました。携帯電話に向かって日本語を話すと、翻訳された英語が数秒後にディスプレー画面に表れるサービスが始まったという内容です。逆に、英語で話せば日本語にも翻訳してくれます。この携帯電話による音声自動翻訳サービスは世界で初めてだそうです。今までなかなか実現しなかったのは、周囲のノイズを多く拾う携帯電話は、音声による自動翻訳ができるほど正確に声だけを認識することが難しかったからです。しかし、携帯電話本体にノイズを取り除く仕組みをつくり、音声の特徴を抽出し、音声がもつ情報量を30分の1ほどに圧縮してからサーバーに送信します。そのサーバーで、音声のデータを翻訳して携帯電話に送り返し、ディスプレー画面には、元の文と翻訳の文が表示されます。旅行英会話でよく使われる約7万5000の単語を登録し、約100万の文例をもとに翻訳ソフトをつくり、英検準1級程度の能力があるといいます。しかも、その利用料が、月157円です。近く日中翻訳のサービスも始めるそうですが、こんなに早く実現するとは思いませんでした。
 また、今日に日経新聞に「ソニーなど5社、「フェリカ」技術用途開拓へ新会社」という記事が掲載されていました。フェリカは、ソニーが開発した非接触ICカード技術のことです。非接触ICカードとは、読み取り端末に接触させなくても処理が可能なICカードで、振動やほこりが多い環境での運用に適しているだけでなく、カードを抜き差しする手間がないため、高速な処理が必要な鉄道・バスの決済処理には非接触式カードが使われています。たとえば、JR東日本のプリペイドICカード「Suica」や、ビットワレットの電子マネー「Edy」などで採用されています。そのフェリカ機能を携帯電話に内蔵し、切符や財布の代わりとして使えるようになっています。それが、電子マネーや交通乗車券だけでなく、小売り・飲食店などの会員証、ポイントカード、クーポン券など八つの機能を1枚に盛り込める次世代機能の普及を促し、効果的な広告・誘客手段として売り込むために、来年1月に新会社「フェリカポケットマーケティング」を設立するというニュースです。現在のフェリカ搭載カードでは、決済や会員証など複数の機能を併せ持つことができていないのが、可能になるのです。このように科学が進み、いろいろな物が開発されていく世の中で、これから身に付けなければならない「ちから」が何なのかわかってくると思います。それは、人間にしかできないことです。何が、人間しかできないことなのか、人間だからこそできることなのかをしっかり見つめて、それを子どもたちに伝えていく必要があります。

ちから” への4件のコメント

  1.  本当に携帯電話は限界がないくらい性能が上がり、新しい機能がついてどんどん成長していますね。携帯電話が普及し始めてから約10年位だと思いますが、たった10年でこんなにも成長するなんて、改めて人間の技術というのには関心します。
     人間の「ちから」というのは限界がないのですね。それは限られた人間だけではなく、一人ひとりに「ちから」というものがあり、それを引き出してあげるためにも私がしている仕事というのは重要だと思います。子ども一人ひとりの「ちから」を十分に発揮できるように、しっかり保育してあげないと思いました。また10年後の携帯電話はどうなっているのか興味があります。
     

  2. 中学、高校とESSに所属していましたので、大学も迷わず英文科でイギリス文学を専攻しました。
    一時は通訳も夢見たこともありましたが、才能のないことに気づいて早々に断念。
    原書と格闘する学生時代でした。今日の英語教育についての藤森先生のお話は、ちょっとショックです。「This is a pen」を「これがペンです」と覚えさせる教育が、どれほど意味のあるものか考えさせられました。高校の修学旅行で初めて外人さんに英語でしゃべりかけて、通じた時のことを思い出しました。
    文法はめちゃくちゃでも、コミュニケーションをとろうという意欲があれば何とかなるものです。
    「人間にしかできない能力」をのばす教育がいまこそ大事だと思います。

  3. 今日のブログで紹介されていた「携帯電話による音声自動翻訳サービス」とは本当に凄い時代に突入してきているのですね。150万語以上を収録する電子英和和英辞書ソフトに日々お世話になっていますが、「音声自動翻訳」はキーボードをパチパチ叩く必要がなくて便利がいいと思います。今後ますます発展進化していくのでは、と楽しみです。また「フェリカ」というのも興味深い。1枚のカードにさまざまな機能が搭載される。もっとも現在所有の携帯電話にさまざまな機能がついているようですが、結局電話とメール機能しか日常的には使っていない、という私的現状があります。いろいろな機能を使いこなせるようにならないと宝の持ち腐れとなる可能性もありますね。

  4. 科学の進歩はすごいです。すごいのですが、人間がどう対応していくかという点がそれについていけてないように思います。問題があれこれと起きなければいいですが・・・。

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