今年の勤労感謝の日はとても天気がいいので、紅葉真っ盛りの伊勢原の大山に行ってみました。参道の土産物屋をのぞいていて目に付くのは、「大山コマ」です。
このコマは、江戸時代中期頃、大山信仰と結びついて発達してきたといわれています。俗にコマは、よく回ることから金運がついてまわるといわれ、家内安全、商売繁盛、五穀豊穣を祈る縁起物でもありました。大山コマは恵まれた木材と、3300年の伝統が受け継がれ、昔ながらの技法が今も守られている勝れた木地玩具です。端正さ重厚さ、そして民芸的な色彩の線模様がよく木の肌合いと調和した昔ながら技法がなお守られている数少ない郷土玩具の傑作の一つです。大山は、材料のミズキが豊富であったため 木地師の仕事場として最適だったようです。コマの上にはいろいろな色が塗られています。それは、コマが廻る時にとても綺麗に見えることから塗られているのだと思っていましたが,実は健康を願ってのようです。赤い色は心臓、黒い色は腎臓、黄色は肝臓、緑色は膵臓、白い色は肺、それぞれ体の部分の健康を意味しているそうです。この参道でいくつかのコマを買ったのですが、それは、ひとつにはもうすぐ正月が来るので、子どもたちに遊んでもらおうというつもりです。
しかし、改めて考えると、どうしてお正月近くになるとみんな独楽をまわし始めたのでしょうか。本当はおかしい気がします。もともとコマという遊びは、戸外で遊ぶものです。しかも、あまり体の温まる遊びではありません。ですから、コマで遊ぶのは、冬には向いていないような気がします。ところが、コマがお正月の遊びの代表とされるようになったのは、おもちゃ屋の陰謀のようです。ほかの季節は戸外での遊びも多いし、玩具も多いですが、冬に売るものが少ないので、おもちゃ屋さんは作戦を練りました。「心棒(辛抱)は金(お金)」「一本立ち(一人前になる)」等、縁起的な感じがするので、それを売りにして正月にだけ売るようになりました。その後、「お正月にはタコ揚げて、こまをまわして遊びましょう」の歌が作られ、新聞やテレビ等が、この時期に多く取り上げたために、コマは冬の遊びとして定着してしまったのです。コマとは、軸を中心として回転させる玩具です。その回転によって遊ぶ他、吉凶を占う道具 および、さいころの代わりとして止まった方向で勝負したりした道具でもあります。
もともとは、自然の一種で、世界中に分布しています。現在残っている最古のこまはエジプトから出土した紀元前2000年~前1400年の木製の物といいます。コマは世界各地でみられ、英語では top または spinning top、ドイツ語では Kreiselと呼ばれ、日本で使われる「独楽」という字は中国語表記です。日本では古くはコマツブリまたは古末都玖利(コマツクリ)と呼ばれました。江戸の子どもたちは巻貝を加工した小さな独楽の回しっこをしていた事が伝えられており、これが明治中期に金属となって現在のベーゴマになったといわれています。今上映中の話題の映画「続・三丁目の夕日」にはこのベーゴマを子ども達が路地で廻しているシーンが何度も出てきます。
しかし、最近は、これら投げゴマはすたれてしまっています。それは恐らく、子どもが外で遊ばなくなり、また、戸外でコマを回す環境が成立しなくなったためとではないかといわれています。代わって室内で機械式の回転装置をもつコマがよく見掛けられます。その代表的な物が、ベイブレードですが、それら最近のコマはとても廻しやすい構造になっており、廻す工夫、技術はそれほど必要ないようです。便利さは、子どもの世界からも工夫や改良などの知恵も奪ってしまっているようです。
コマ=正月遊びがおもちゃメーカーによって作られたものだというのには驚きました。ここまで浸透させることができるのであれば、何でもできそうな気がします。他にもおもちゃメーカーの陰謀で出来上がった風習がありそうですね。
最近のおもちゃは電気仕掛けのものが多くなりました。そうでないものも、出来るだけ簡単に安全に遊べるようになってきているように思います。言われるとおり、知恵を磨く機会が減ってきている感じです。日本の文化を創ってきた知恵は、知識よりも大切にされなければいけないと思います。
まずは「こま」というのは日本だけの玩具と思っていましたが、まさか世界中に分布しているとは本当に驚きです。紀元前2000年~前1400年の木製の物があったとは、驚きよりも衝撃でした。私も幼い頃はコマでよく遊びました。コマの鉄の部分に紐を巻きつけて投げて廻すやり方が全く出来なくて、すごく練習した思い出があります。写真のベーゴマはやったことがありません。「こちら亀有公園前派出所」という漫画があるのですが、その中の主人公がよくベーゴマをしているシーンがあり、とてもかっこよく自分もベーゴマをやりいなと常々思っていました。
伝統産業を今の時代に合わせて改良し販売することも大切だと思いますが、コマのような伝承遊びをベイブレードのように簡単で便利な形に改良するのではなく、昔のままの姿で子ども達に伝承することも大切な事だと思います。ブログの最後の一文の「便利さは、子どもの世界からも工夫や改良などの知恵も奪ってしまっているようです」まさに、その通りだと思います。
かつて大山の麓の伊勢原市に住んでいました。いつも眺める山だったので然程の関心を抱きませんでした。その後、伊勢原よりは海よりの平塚というところに移り住みました。同地に15年住み、お天気の良い日は伊豆箱根の山々、富士山、そして大山を眺めていました。大山の神社にお参りしたいと思いながらついに実現せず、横浜に移住しました。その後岩手を経て現在は東京在住です。いつか機会があったら、そして息子がもう少し大きくなったら訪ねてみたいと思っています。そして今日のブログのテーマ「コマ」。実は私は子どもの頃、コマ廻し、というものをした覚えがありません。正月行事にもありません。おそらくコマで興じられるほど生活にゆとりがなかったのかもしれません。コマ回し、というものを意識したのは、保育園勤めをするようになってからです。ひもをくるくる廻して投げるコマです。私には経験がなかったので、子どもに「やってみせて」とお願いされてもできないので「できないんだ」と応えると「じゃあみててね」と私の目の前で廻してくれました。得意そうに廻すその子の目はきらきらしていました。他の子どもたちも次から次へと廻してくれました。コマ廻しを初めてじっくりと見た瞬間でした。
コマといえばお正月遊びの一つとして何の抵抗も感じなく年を重ねてきましたが発端は違ったんですね。小学生の頃は男の子と良く遊んだものでした。昨年園でも伝承遊びでコマ遊びをしましたがしばら?ョくしていなかったので勘を取り戻すには少々時間を要しましたが旨く回せました。昔取ったきねづかかな?ィ体で覚えたものは強いですね。小さいうちから何でも体験するというのは大切ですね。