今、私の園でひとつの実験をしています。それは、部屋の押入れで野菜を育てる「水耕栽培」です。
どの園にも、花壇があり、季節ごとの色とりどりの花が咲きます。もし場所があれば畑があるところもあると思います。そこでは、いろいろな野菜を育てているようです。今までの園では、畑では小松菜、トマト、なす、きゅうり、サツマイモなど地域のお年寄りの指導のもと作っていました。しかし、今の園は新宿の街中にあり、なかなか畑を作るだけの場所がありません。そこで水耕栽培を試みているのですが、この栽培は、養分の入った水と、蛍光灯のひかりで野菜を育てるので、土や太陽を使いません。最初、やはり、子どもたちには土に触れ、太陽の光を浴びることが必要だと思っていました。しかし、土が周りにたくさんあり、畑で野菜を育てている園では、日常、子ども達は土に触れ、畑の野菜を日常見ているのでしょうか。逆に、都内の子どもたちは、土と触れる経験はありません。すると、性格がねじれるのでしょうか。私は、子どものころ、都内の下町で育ちました。毎日の生活の中では土に触れることはありませんでした。今、話題になっている三丁目の夕日の映画の中の小学生がまさに私と同じ年齢であり、育った環境と同じで、あの映画の中の世界が日常でした。その世界では、土に触れることはありません。では、性格がねじれるのでしょうか。そんなことはありません。また、最近の環境とは、エコとか、自然環境保護という問題ですので、毎日触れるというよりも、どのような環境教育をするかということに意味があるのです。まず、水耕栽培ですと、土を使わないために農薬は使いません。子どもが生の野菜をそのまま食べることができます。また、育つ過程を身近で毎日見ることが出来ます。見ようと思えば、根も見ることが出来ます。また、タイマーで夜中の12時から昼の12時まで明かりをつけて、そのほかは暗くしてありますので、子どもたちは、野菜が育つために昼と夜が必要なのかを見ることが出来ます。また、12時間明るくするために、レタスですと、ほぼ20~30日で食べることができるほど育ちますので、1年に何種類かの野菜を育てることができます。このシステムは、遠洋漁業の人たちにも野菜を食べさせようと開発されたものであり、宇宙ロケットにも積み込まれているそうです。最近、都内のビルの地下で野菜を育てたり、農家でもこのような育て方が普及しようとしています。もうひとつ、「野菜の栽培セット、静かなブーム 癒しを求める男性も…」という記事が、先日の11月10日の新聞に特集されていました。「そら豆、水菜、春菊……。水を与えるだけで簡単に室内で育つ野菜の栽培セットが、静かなブームになっている。製造しているのは愛知県瀬戸市の小さな陶磁器会社。遊び心から生まれたユニークな商品だが、成長の過程を観察し、もちろん収穫後は食べられる。大手雑貨専門店によると、癒やしを求める女性のほか、植物に無縁と思われがちな20、30代の若い男性も購入していくという。」という記事です。この秋から販売が始まった「そらまめ栽培セット」は、ビールジョッキそっくりの鉢に栽培用の土と種を入れ、水を与えるだけでよく、今ごろの時期から育てると来年の春ごろには実がなるもので1050円だそうです。もう一つの人気商品は「なべ野菜栽培セット」というもので、鍋料理に欠かせない春菊と水菜を、直径約15センチの土鍋風の鉢で育てるもので、こちらは1カ月ほどでシャキッとした歯ごたえの野菜ができるというもので、いずれも水を与えるだけで室内でも十分に育つのが特徴だそうです。収穫した野菜が本当に食べられ、品種は丈夫で育てやすいものを選び、無消毒種を使って安全面にも配慮していることが人気の秘密だそうです。
私は地方に住んでいるので、近くには畑がありますし、土もすぐに触れることができます。なので水耕栽培の存在を知るまでは、私の中で「野菜は土でないと育たない」という固定概念がありました。なので、水と光りだけで野菜ができるというのは革命的な出来事です。水耕栽培だと農薬は使わなくて良いという、素晴らしいメリットがあります。それに、保育園でする事によって子ども達に水と光でも育つという事と成長の過程も知ることが出来ます。それに無農薬野菜を食べる事ができますね。良いことばかりです。私もやってみたいです。
野菜を簡単に育てることもでき、場所もあまり取らない。それに食べても安全という「水耕栽培」は今後、保育園はもちろん色々場所で役に立ちそうな気がしてなりません。
取引先のメーカーさんから藤森先生の園の「水耕栽培システム」のことは聞いておりました。
素晴らしいですね。うちのような田舎でも取り入れてくれる園があればいいですね。
野菜が成長していく様子を身近に観察できるし給食で食べることもできるわけですね。
食育にもつながりますね。今日のブログを通して環境教育の本質を教えていただきました。
逆転の発想で自然に恵まれない都会でも立派な環境教育ができるんですね。
水耕栽培のサニーレタスが何とも色鮮やかですね。もう食べられる感じがします。味はどうでしょう。みずみずしさを味わうことができるような気がします。この「水耕栽培」で思い出すのはつくばで1985年に開催された科学万博です。当時私は国連外郭団体の職員だったのでフリーパスをもっていました。つくば博には「国連平和館」がありましたので。その「科学万博85」の政府テーマ館にハイポニカ農法(水気耕栽培)のトマトが13000個の実を実らせていました。圧巻でしたね。今日紹介された水耕栽培ではたったの2週間でレタスがかくも大きく成長する。野菜は畑、でなくても育つ、ということを子どもたちが知る。また園の大人が体験することは発想の転換をもたらす上で極めて重要であると思います。次はトマトがなっている写真を当ブログで拝見したいものです。
いろんな水耕栽培セットが売られているんですね。野菜や緑を育てることから得られる精神的効果を多くの人が求めているんでしょうか。時代が確実に変わってきていることを感じます。水耕栽培はすごいと思います。多くの可能性を秘めていると思います。利用してみたいという気持ちと同時に、豊富にある土や自然を生かしきれていない現状を反省しました。今の環境でできる環境教育はどういったことかをもっと考えなければいけません。
それにしても、この水耕栽培がかなり前から行われていたことに驚きました。自分が知らなかっただけなのか、それとも土を使わない方法が受け入れられにくいものだったのか。とにかく水耕栽培に興味がわいてきました。
私も長年,多分20年位露地、ベランダで色々な野菜を作ってきましたが(そんなに収穫は多くない)今年初めて水気耕栽培を始めてその成長の早さ、収穫量の多さは土耕とは比べ物にならない事を実感してます。今後プランターユニット数を増やし多品種に挑戦し、機会があればこの場を借りてレポートさせて貰います。