ジャパネスク

 海外では、今の日本の若者の評価が非常に低く、将来に日本は世界で活躍する人がいなくなるのではないかと言われています。また、日本に対しての興味も、インドや中国に比べて薄れつつあります。一方、よくブログで書きますが、海外で、日本の文化が見直されています。「akariあかり」は、もはや「もったいない」同様、世界的に認知され始めています。他にもどんな日本の文化が海外で受け入れはじめているのでしょうか。asahi.comでの記事の中で、「 世界のウチ」と言う連載があるのですが、先月から今月の初めにかけて「海の向こうのジャパネスク」という特集記事が掲載されています。各国のレポーターが記事を書いています。「アメリカ人も恋するKOIポンド」は、11月7日にアメリカから片瀬ケイさんがレポートしています。それは、最近、アメリカではプール付きの家から、裏庭に心安らぐ空間をつくるために蝶が訪れる花壇だけでなく、水辺を設けたウォーター・ガーデンが流行っているという記事です。その池には、ポンプを活用して噴水をつけたり、石を積み上げて小さなウォーター・フォール(滝)を作ったりしています。そして、最近人気急上昇なのがコイ・ポンドだそうです。家を売るときにセールスポイントに、最近よく聞くのは、「コイ・ポンド付きの裏庭」だそうですし、「コイ・ポンドのあるホテルでくつろぎを」といった広告もあるそうです。「コイ・ポンド」とは、コイ=鯉、ポンド=池で、鯉がいる池のことです。家だけではなく、庭の改造を考えている人のために、各地でウォーター・ガーデン&コイ・ポンド・ショーといった展示会も開かれています。フランスではどうでしょうか。「ハンパじゃないぞ、フレンチ盆栽野郎」ということで、10月31日に小笠原めいさんが記事を書いています。フランスでは「ボンザイ」と発音される「盆栽」、ここ数年ですっかりフランス社会に浸透してきているそうです。パリはもちろん、地方都市の園芸店や大型スーパーマーケットでも売っていて、月並みな花束よりはヒネリの効いた手みやげを好む人や、ZENなインテリアアイテムを求める人が買って行くそうです。石造りの暖炉あり、可愛らしいプロバンス風のキッチンあり、色鮮やかなソファーありの「典型的はフレンチ若夫婦のお宅」の中に「床の間」が置かれ、そこだけ唐突にジャポネスク臭を放っています。日本のほこりだらけになっている床の間に比べて、「床の間のエスプリ」も大事にされていることは疑う余地もないと報告しています。また、同じフランスからの報告を「頭とfutonは使いよう」ということで、10月20日、夏樹さんが書いています。内容は、futonという名称の、ふとんに似て非なるものがフランスで流行り始めて、はや10年にもなるようです。「日本人はfutonの上で寝るから腰痛にならない」というまことしやかな説に惑わされて買う人もいれば、インテリアとして日本風にまとめたいから、という人もいるようです。今、パリでは東京都おなじように住宅難のようです。狭い部屋では、日本の知恵が生きるようです。ちゃぶ台にしても、襖にしても、同じ部屋を用途によって変える知恵です。パリでも、独立した寝室がなく、サロンにソファーベッド(昼間はソファー、夜はベッドに変身)をおいて、そこで毎晩寝ている人もけっこういるようになりました。ですから、最近はソファーfutonというのがはやり始めています。それは、たたんでソファーにして、夜は広げて寝具にするときに布団は便利なようです。確かに、布団というものは、狭い部屋を寝室だけでなく、違う用途と兼用するときには便利なものです。癒しの時代、エコの時代になると、より日本文化が見直されてくるでしょう。

ジャパネスク” への3件のコメント

  1. 「今の日本の若者の評価が非常に低く」ても、日本の若者の間で大流行しているマンガ、ゲーム、ファッションなどは世界中を席捲しています。私が子どもの頃に興じたウルトラマンや仮面ライダーは今の子どもたちにとっても興味関心の的ですが、今の子どもたちが興じている「ポケンモン」は世界中の多くの子どもたちにとって興味関心の対象となっているようです。今日のブログで紹介されていてた「KOIポンド」や「ソファーFuton」と同様、日本の若者文化?も「ジャパネスク」の一種でしょう。「癒しの時代、エコの時代になると、より日本文化が見直されてくる」ということについてはその通りだと思います。そして関係重視の日本思想がやがて世界の注目の的となるでしょう。それ故「関わる力」を養う教育の再生がわが国の喫緊の課題となるのです。そしてこの課題を解決した先にあるのが「高い評価を得た日本の若者」の登場ということでしょう。そうした時代が到来するよう日本の大人のひとりとして頑張りたいものです。

  2. 狭い部屋でいきる日本の文化というのはおもしろいですね。日本では消えてきている文化が外国で見直されてきている現実を外国から発信してもらっていることを、もっと活かさなければいけないと思いました。外からの目により価値を再発見することで文化が再び定着していくということも、文化の1つの形なのかもしれない、そんなことを思いました。

  3. 藤森先生、今日の読売新聞の特集記事「マンガの力」をお読みになりましたか。
    いま「キャプテン翼」は世界中で読まれていて、累計販売部数が1千万部にもなるそうです。
    サッカーのイタリア代表選手の多くが少年時代に「キャプテン翼」のアニメに影響を受けたとか。
    あのジダンやトッティがサッカーを始めたのも「翼」がきっかけだそうです。
    私たちの知らないところで日本のマンガ文化が世界中の少年たちの心をとらえていることに驚きました。
    藤森先生のブログを読みながらまだまだ日本も捨てたもんじゃないなあと思った次第です。

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