今日は久しぶりに秋空が広がり、風が心地よい日なので、地元八王子の「風林火山」関連の史跡を歩いてみました。NHK大河ドラマも大詰めに差し掛かっています。まず、八王子城を目指しました。高尾駅から、ダラダラとした登り坂を歩いていると、街路樹に桜の花をつけた木を見つけました。
このあたりは多摩森林科学園があり、その園内にはサクラ保存林があります。ここは、各地の著名なサクラの遺伝子を保存するために昭和41年に設置が決まりました。現在約8haの面積に江戸時代から伝わる栽培品種や国の天然記念物に指定されたサクラのクローンなど、全国各地からのサクラ約1,700本が植えられています。ですから、桜の花をつけた木は、今年の気候がおかしいので、狂い咲きの桜か、二度咲きの桜の冬桜かと思いました。しかし、そこにかけられて札を見ると、「コブクザクラ」と書かれています。コブクザクラとは、「子福桜」と書き、一つの花から実が二つ以上できる子宝に恵まれるサクラだからということで命名されました。ジュウガツザクラとシナミザクラとの雑種だそうで,秋にも咲くDNAを持っているそうです。原木は、熱海市相の原、石井氏の庭にあったもので、調査を共にした熱海市多賀の角田氏が命名し、熱海市の町中のコブクザクラは、12月初旬に満開を迎えるそうです。そのあと、八王子城につきました。この城は、小田原に本拠をおいた後北条氏の三代目、氏康の次男、北条氏照が築いた山城です。当初、氏照は同じ八王子にある滝山城にいました。小田原攻撃に向かう武田信玄軍は、まず滝山城を攻めました。北条方は廿里で迎撃しましたが一蹴され(廿里古戦場)、滝山城三の丸まで攻め込まれ、落城寸前に追い込まれます。しかし、なんとか凌ぎますが、滝山城の防御体制が不十分であり、滝は落ちるという縁起から、八王子城を築城し、移転します。
その城も、1590年、豊臣秀吉の関東制圧の一環で、前田利家・上杉景勝軍に攻められて落城しました。このとき、以前のブログで取り上げた「赤いくし」という絵本に書かれているように、「御主殿の滝」に落城時に城内の女がここから身を投げ、城山川が三日間、赤く染まったと言われています。
氏照はこの時、小田原に籠城中で、開城後、兄の氏政とともに城下で切腹しました。この城は、戦国の山城としての状態を良く残していることなどから平成18年4月に日本城郭協会より「日本100名城」に選定されています。そのあと、松姫を開基とした信松院に行ってみました。
信松院というのは、武田信玄の6女の松姫のことです。松姫は、尾張の織田信長の嫡男(奇妙丸)信忠に嫁ぐことになり、武田家、織田家の間で婚約の結納をします。そして、文通をして恋仲になりますが、遠江三方が原合戦を機に武田信玄は織田信長と断交してしまいます。そして、武田信玄の死去によって、婚約は解消されます。長篠合戦に敗れた武田勝頼が次第に織田信長・徳川家康の連合軍に追いつめられると、勝頼は盛信を南信濃の防衛の為に高遠城主に任じ、松姫も一緒に高遠城に入ります。しかし高遠城は陥落して盛信が自刃し、勝頼が天目山で滅びると、大菩薩峠を越えて武州に入ります。ここには敵方の北条氏照の城下町でしたが、勝頼の妻はこの氏照の妹だったので見逃してくれます。その後、八王子に戻った松姫は心源院の住職の計らいで甲州街道沿いに草庵を結んで、自活の道を探ります。出家した松姫は、この地方に絹織物の技術を広めたりして、多大な貢献をします。歴史は、地理と密接なつながりがあります。そんなつながりの中で「地理」「歴史」「政治経済」を教えてもらっていたらよかったのに、学年で分けて教わったのは残念な気がします。
今日は息子と秩父鉄道のSLに乗車しました。御花畑駅から寄居駅まで。途中長瀞駅に停車した際線路脇の低い柵に蔦を絡ませ水色の花をつけているアサガオorヒルガオを見ました。隣の座席の人が何でも一年中花をつけている、とか言っていたのを今日のブログの「桜の花」で思い出しました。「地理」と「歴史」は切っても切り離せないし、「政治経済」もこの「地理」と「歴史」によって規定されているのに、仰る通り「学年で分けて教わった」り互いに関連性を持たせることなく学ばなければならなかったことは誠に「残念な気がします」。今日の秩父鉄道沿線の山に「和銅」の文字を見つけました。日本史の奈良時代の項で習った「和同開珎」の「和銅」がここから産出されたのか、と感動しました。まさに「地理」と「歴史」が一体となる経験でした。
藤森先生もよく御存知のように、私は滝山城址のすぐ近くの大学で青春時代を過ごしました。
1年生の時に生活した寮も滝山寮といいます。当時は狸や狐が夜な夜な現れるような山のなか
でしたので、ここが本当に東京なのかと思ったものです。
でも晴れた日には、滝山丘陵の向こうに新雪をまとった富士山の姿がみえたりして、
本当に自然豊かなところで、学生時代を過ごすことができて幸せでした。
毎年のように八王子には行っていますが、来年はぜひ滝山城跡を訪れてみたいですね。
私は歴史、地理、政治経済の中では「地理」が一番好きな科目です。その地域独特の地形や有名な名所、特産物など、自分の目で実物を見ると本当に興奮します。有名な地域、地形、特産物などは大体、歴史上の有名な人物が作った、好きだったなど、理由は様々ですが絡んでいます。なので、地理が好きな私でも自然と歴史の知識が頭に入っていきます。そう考えると、歴史、地理、政治経済を別々に教わるのは、確かに残念な気がします。自分がとても興味があることに関連付けて別の事を教わるとのと、全く別として教わるのとでは理解度が全然違う気がします。歴史、地理、政治経済は別々として教わるより、3つをつなげながら教わった方が理解はしやすいと思います。
教科書の内容から脱線しない授業より、いろんな分野を絡めて脱線してくれる授業の方が、おもしろかったし記憶にも残っています。歴史なんかは特にそんなところにおもしろさがあると思います。学生時代にもっと楽しんで勉強すればよかったと後悔しています。