脳弁

 今日の新聞の各紙に「疲れた脳を弁当で活性化 高松でコンテスト」というようなニュースが流れました。この企画は、高松国際ホテルなどを運営する穴吹エンタープライズ(高松市)が企画したもので、ホテルの会議利用が多いことを受け、脳を活性化して活発な議論をしてもらおうと、全社員から企画を募ったのです。同社は、経営理念として、1、お客様に対しては、「お客様が期待する以上のサービスを提供することで「安心」と「満足」と「感動」を追求します。」2、社員に対しては、「主体性や創造性が発揮できる自由な風土を創り、社員1人1人の能力を最大限に発揮します。」とあります。その理念のもと、新商品である脳を活性化する会議弁当(通称:脳弁/のうべん)の企画開発にあたり、全社員からアイデアを募りコンテストを開催したのです。最優秀賞を受賞したのは、集中力向上が期待できるドコサヘキサエン酸、脳を活性化するというレシチンなどの成分を含む42の食材を使用しています。まず、「視覚的要素」です。弁当を目にしたときに飛び込んでくるのが斬新な「パッケージデザイン」 そして、弁当箱の上蓋を開けると、弁当のメニューが目に続けて飛び込んできます。次に「触覚的要素」です。弁当箱は、手触りもよく、脳にリラックス効果をあたえる木製のものを採用しています。次は、「味覚と嗅覚」です。料理に使用している食材は、脳に良いとされる「子羊肉」「抹茶」「大豆」をふんだんに盛り込んでいます。「食後」にも気を使います。その後の会議のために、リフレッシュした脳を再起動させるために、脳を鍛える「脳トレ」流行の脳を活性化させる問題が印刷されたカードが、食後にできるように付いています。このように、脳に良いとされる食材をふんだんに使用してだけでなく、弁当を食べるというシーンのひとつずつにストーリーを持たせています。以前から、緑黄色野菜(β-カロテン)と一緒に魚料理(DHA)を食べると、記憶力アップにより効果的だといわれています。魚のDHA(不飽和脂肪酸)は、記憶力を高める効果がありますが、酸素の影響を受けると酸化されて本来の作用を失ってしまいます。 そこで緑黄色野菜を一緒に食べることで、緑黄色野菜に含まれるβ-カロテンの酸化を防いでしまうのです。 アジやいわし、さばなどのDHAを多く含んだ魚料理と一緒には、かぼちゃの煮物や、にんじんのグラッセ、ほうれん草のバター炒め、などを食べるのがよいと言われています。また、野菜、特に緑色の葉野菜を1日3皿食べると、脳が5歳若くなるとも言われています。また、野菜を食べることは、高齢者における知的な能力の低下を遅くするのに役立つことがわかっています。これは、米国のラッシュ大学メディカルセンター助教授のマーサ・クレア・モリス氏らが、Neurology 誌に発表したものです。緑黄色野菜に対する厚生労働省の定義では「新鮮な野菜100g中にベータカロチンを600マイクログラム(μg) 以上含んでいるもの)とされています。またベータカロチンの含有量が600μg以下であっても、一般的に広く食べられている、トマトやピーマン等は緑黄色野菜に含められています。具体的には、にんじん、ほうれん草、パセリ、しゅんぎく、こまつな、にら、かぼちゃ、ブロッコリー、さやえんどう、しその葉、アスパラガス、ピーマン、トマトなどのことをいいます。また、ベータカロチンの量が600μg(マイクログラム) 以下の野菜は”淡色野菜”と呼ばれています。淡色野菜の仲間は、なす、きゅうり、オクラ、レタス等です。弁当を脳と結びつけたアイデアは気が利いていますね。いろいろなものと脳との関係が今後わかってくるでしょう。

脳弁” への4件のコメント

  1. 「駅弁」とか「早弁」とか「○○弁当」の類は知っていましたが、「脳弁」とは凄い!パッケージから脳に刺激を与えるものとなっているところが驚きです。「脳を活性化させる問題が印刷されたカード」が食後のデザート?代わりについている、というのも更に驚きです。そして今日のブログも勉強になります。野菜を食べると知的能力低下にブレーキがかけられるのですね。意識して野菜を摂るようにします。今回「脳弁」を開発された会社の経営理念がまたいい。特に社員向けの理念はいいですね。「主体性や創造性が発揮できる自由な風土」はとても重要なことです。もっともこうした「風土」を十全に機能させるか否かは社員の理解力=脳の活性度合によります。その意味でも「脳弁」はとても役立つ優れものですね。

  2.  「脳弁」と聞いて、「駅弁」の間違いでは?と思いましたが、読んでみて驚きです。DHA(ドコサヘキササエンサン)といえば記憶力を高める効果があり、マグロ等の青魚に多く含まれていると聞きます。ニンテンドーDSで脳トレがありますが、あれは本当に効果があるのかな?思います。私も持っていますが、やっていると問題のパターンを覚えてしまい、結果的に脳年齢が若くなってしまいました。所詮ゲームなんだとガッカリしました。なので今回のブログの脳弁はどうかな?感じていますが、食べることで脳を活性化するというのは良い観点だと思います。食べる事で仕事の効率上がるほど嬉しいことはありませんね。

  3. 高松国際ホテルというのは、当地の三ツ星ホテルで天皇陛下も宿泊する宿として有名ですが、
    「脳を鍛える弁当」を販売しているとは知りませんでした。昼間の会議需要を増やすためでしょうが
    時代の流れを読んだ良いアイデアですね。提案したのは宿泊課の一人の女性スタッフだそうです。
    「主体性や創造性が発揮できる自由な風土」の面目躍如ですね。
    私も一昨日の晩御飯も覚えてない年頃ですので、そろそろ「脳トレ」を真剣に考えないといけません。

  4. 脳弁とはおもしろい取り組みですね。それを生み出した企業の考えにも興味が湧きました。でも、この脳弁のような取り組みも一時のブームで終わってしまわないか、少し気になります。「○○にいい」とか「○○に効く」といってはブームになり、関心が薄れてきたら姿を消してしまったものを多く見せられてきました。商売が絡むと何事も質を保つことや継続することが難しいのでしょうか。

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