主任セミナー

 先週、主任セミナーが開催されました。そのセミナーに定員60名のところ、83目に参加者が、全国から集まりました。組織には、様々な立場の人がおり、それぞれの役目があります。園には、よく主任という立場の人がいます。その言葉はなんだか中間管理職というイメージがありますが、園長という施設長という運営管理という仕事を、保育という現場につなげていくという役目をしているところが多いようです。ですから、現場の中ではリーダーであり、リーダーシップが必要とされます。私が、最近ある本で、「リーダーシップ」という項を受け持って原稿を書きました。どうもこういう項目は苦手です。もともとは私は、リーダーたるものは、人格を高めることが必要であると思っていますので、マニュアル的なものがないからです。しかし、原稿の中で「検討すべきポイント・視点」を整理してみました。そのリーダーは、本当は主任というよりは施設長であったり、理事長であったりしますが、副園長や主任という立場の人にも必要な事柄です。「園が、それぞれの施設の保育理念・保育目標等に基づき、園としての多様な機能を、組織体として果たすことが求められます。したがって、「組織として」というところにはリーダーが存在し、その役割が求められます。」それぞれの立場の人が絡み合って組織をつくっていきます。ですから、リーダーは必要ですが、「リーダーとは単なる肩書きではなく、リーダーとしての資質が必要になってきます。それがリーダーシップです。」リーダーは決して肩書き、地位ではないのです。リーダーとして何をするかが大切なのです。だからといって、「リーダーとしての資質が備わっていても、職員がそのリーダーについていかなければ意味がありません。また、ついていきたいと思うリーダーでなければ、その使命を全うすることは難しくなります。そのためにどんな資質が必要なのでしょうか。」ということが課題になります。よく、学校や園では、教諭や保育士だった人がリーダーになることがありますが、そうすると、どうしても経験がある分だけ自分でやったほうが早いとか、自分のほうがもっとよくできるとかと思うことが多いのですが、「リーダーは、自ら直接職務に携わることは少なく、職員を通してその使命を果たすことになります。複数の職員をいかにコーディネートすることができるかという資質も必要になってきます。」そのために、自分だけでなく、「リーダーは自らの質を高める努力とともに、直接子どもと関わる職員の質向上のための環境づくりもしていかなければなりません。それが、園としての質の向上につながるからです。」もちろん、リーダーはその組織のために存在するのですが、保育や教育という仕事は、必ずしも園のためにだけする仕事ではないのです。ですから、「時代は変化をしていきます。その時代をよく見つめ、広い視野の中から園の改革を行っていかなければなりません。その改革には、単にその園の存続の問題だけではなく、次世代を担う子どもたちの育成の視点が必要になってきます。使命としての認識を、私心を捨てて持つ必要があります。」このように考えると、園が公立であろうが私立であろうが、共に仕事はパブリックなものでなければならないのです。そのために「その職務の意義を自覚し、見識を高め、園を取り巻く社会情勢を踏まえ、その専門性の向上に努めなければならない。」のです。やはり、教育、保育という仕事を、「サービス」という言葉で表してはいけないのです。

主任セミナー” への6件のコメント

  1. 学んだら変る、ということが最近わかりかけています。この「学び」は良くなるための人としての営為であり、また良くなるような変化に繋がるきっかけでしょう。実はこの「学んで変る」ということを一番に求められる立場の人が「リーダー」と呼ばれる存在でしょう。通常、リーダーは「人々を導く」のですから、恰も「学び」が完成しており、その意味では「教科書」や「お手本」と考えられるでしょう。その意味では、問われたら、ある一定の答えを出す立場の人と言えるでしょう。私は乳幼児期教育養護の現場で仕事をしていますが、この現場におけるリーダーは「人格形成の基礎を培う場」の指導者ですから、その責務の重大さは他機関の指導者のそれと比べても遜色ないどころか、より重大である、と考えられます。リーダーの立場にある人は今日のブログで示唆されているように常に「共生と貢献」のために研鑽を積まなければならない、と思いました。

  2.  「リーダーシップ」と言うと、どうも私は苦手な役職です。小学校の時にクラブでキャプテンを務めましたが、どうも周りの友人、後輩の目線を気にしていて常に怯えながら練習をしていた思い出があります(笑)
     確かに、リーダーのというのは肩書き、地位ではないですね。その人がリーダーとしての資質があるかどうか?だと思います。その資質というのは、保育の世界には限らず、色々な業種で共通な部分があると思います。ブログにも書いてありますが、「職員(部下)の質向上のための環境づくり」がとても大切な事だと思います。ただ単に仕事を割るふるのではなく、その職員の得意な分野の仕事に就かせ更に質の向上を目指すなど、個々の能力をしっかりと把握しておくことが必要な気がします。リーダーシップがある人もいれば、無い人もいます。それぞれが力を十分に発揮できるような職場(環境)作りが必要だと思いました。

  3. リーダーという肩書きの人はリーダーの資質が必ずしもあるわけではないと、いつも自分に言い聞かせています。たまたまリーダーという立場についただけなので、余計にそう思います。リーダーにもいろいろあり、自分に求められているリーダーシップとは何かを見つけることが、自分の一番の仕事のようにも思っています。どこまで私心を捨てられるかという点も課題です。

  4. 藤森先生はリーダーは人格を高めることが必要であるとありました。これはリーダーだけではなく、子どもと関わる人全てに大切なことだと思います。私自身も人格を高めるということはどういう人のことをいうのだろうかと考えながら生活をするようになりました。人格を高めるということは相手に思いやりを自然と持てる人でもあるのかもしれません。そう考えるとまだまだ人格者ではない私の存在は周囲の人、近くの人を困らせている部分もあるように思います。子どものモデルになるためにもそうですが、周囲の人に迷惑をかけない、そして相手を気遣える人間になりたいと思います。

  5. 「よく、学校や園では、教諭や保育士だった人がリーダーになることがありますが、そうすると、どうしても経験がある分だけ自分でやったほうが早いとか、自分のほうがもっとよくできるとかと思うことが多い」という点で、多くの組織リーダー、そしてその組織内の人々が悩んでいる様子が伝わってきます。よい保育士が、よいリーダーになるという保障はないように、リーダーに必要な要素というものは、また別に存在するということなのですね。リーダーに必要な内容を読んでいて、“人格者・魅力・適材適所・柔軟性・使命感”などといったワードが浮かび上がってきました。これは、リーダーに“なる”のではなく、“なっていく”と表現した方がいいほど、簡単なことではないことが感じられました。

  6. リーダーの資質として〝複数の職員をいかにしてコーディネートすることができるか〟とあり、自分には苦手なもののような印象です。
    ある仕事を人にお願いする時には、そこに責任が伴うはずです。ある程度説明をして、お願いしなければ、自分の想像と違ったものになってしまうかもしれません。
    その説明が自分は苦手だと思うのです。
    ですが、考えてみると、自分は子どもたちからはリーダーのように見られているかもしれません。
    子どもたちの良いリーダーのモデルとなれるような振る舞いをしていかなければならない立場にいるということになりますね。
    そのようなことを考え、反省させられました。

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