あかりの問題

 昨日は「あかりの日」でしたが、「電気の日」は3月25日です。この日は、1878年に日本で最初にアーク灯がともった日です。1821年に発明されたアーク灯も火を使わないあかりでしたが、点灯するのに技術が必要な上、電極の消耗が激しいので絶えず電極間の距離を調整してやる必要がありました。そこで、エジソンが白熱電球を発明したのです。この電球の寿命を長く持たせることで、フィラメントの素材として何がよいかが、その後の課題になります。エジソンが考えたもっとも長く持つものは、偉人伝に出てきますが、日本京都産の「竹」でした。ちょうどそのころ、その頃、日本の東芝もフィラメントの材料を探していたらしいのですが、エジソンが京都産の竹を使ったと聞き、こんな身近にあったとして「灯台もと暗し」とショックになったと聞いています。この東芝は、昔テレビのNHKで放送されたことがあり、私の大好きな番組のひとつであったカラクリ儀右衛門(田中久重)の会社(当時は東京電気)ですが、エジソンが作った会社(現在のGE(General Electric)社)と独自に開発してきた白熱電球に関する技術を持った東芝が提携して得られた技術をもとに安定した電球を製造、これに「マツダ・ランプ」の名前を付けます。この「マツダ」は人の苗字ではなく、ゾロアスター教の神「アフラ・マヅダ」からとられたものです。この東芝はこのマツダランプに改良を加え、1925年電球の内面にツヤ消しを施したまぶしくない電球を開発、これが現在の電球の基本です。そして、電球と勢力を2分する蛍光灯がGE社のノイマンにより1938年に発明されました。蛍光灯はエネルギーの光への転換効率が良いのが長所で、白熱電球に比べてずっと小さい電力で同量の光を出すことができます。しかし放電により発光させているため、単位の光のチラツキが出るため、長時間作業をすると目を悪くするという深刻な問題がありました。これを改良したのがインバーターです。次の問題は、電球や蛍光灯もだいたい半年あるいは2?3年の寿命です。切れないことを前提にしたあかりが一部で使われ始めています。それがLED(light Emitting Diode)です。次の問題は、「あかり」の地球環境にもたらす影響と、人間の体にもたらす影響です。地球環境の問題は、太陽や月や星からとっていたあかりを、人工的に作るとなると廃棄物や、排気ガスなどの問題も出てきます。もうひとつ、体への影響を、昨日12日付の専門誌「ネイチャー・ジェネティクス」電子版に理化学研究所などの研究チームが発表しました。それは、「真夜中に光を浴びると眠れなくなるのは、細胞に組み込まれている体内時計が光の刺激でバラバラになり、機能停止に陥るのが原因である」というものです。この内容は、すでにブログでも書きましたが、「正常なら細胞群は朝方光り、夜は消えるはずだが、真夜中に光を当てると、朝の発光が少なくなり、体内時計の働きが弱まった。真夜中に光を3時間続けて当てると、体内時計の機能の一部が停止し、個々の細胞がバラバラに光るようになった。」という実験結果です。テレビで、真夜中にコンビニに行ったり、テレビを見たりすると、体内時計のリズムが狂ってしまい、さまざまな体や脳への障害が出てくる可能性が高くなったとコメントしていました。以前から、「寝る前にテレビや蛍光灯の光が目に入っていると、交感神経が優位になり、スムーズに睡眠に移行できません。寝る1時間前にはテレビを消して、照明も暗くして、リラックスするようにすると、メラトニンというホルモンが分泌され、自然と眠くなります」と助言されています。

あかりの問題” への7件のコメント

  1. あかりの発明は確かにすごいことだと思いますが、やはり自然の光にはかないませんね。太陽はただ明るいだけでなく、人間の体内時計をコントロールしていると考えると、あかり以上の力を感じます。夜は暗くて朝になったら明るくなる。当たり前のことが当たり前でなくなっていることに少し疑問を感じたりもします。昨夜は早々と部屋の電気を消して暗くしたこともあり、自然の法則にしたがって早く寝てしまいました。おかげでこんな時間に起床です。

  2. あかりについては現代の若者に一番弊害をもたらしているのではと思います。夜通しついている明かりのもとで過ごし昼間は寝ているという若者が多くなっている現状に警鐘しなくてはと思いました。私も見ようが見まいが夜寝るまでテレビは付け放しをしていますので 体内時計を狂わすことなく、熟睡するためにもテレビは時間を決めて 秋の夜長を楽しみたいと思いました。

  3. 「あかり」という話題で思い出したのが、胃カメラなどの内視鏡の先端についている極小の電球です。
    先日、テレビの特集番組で、この電球の製造元の「細渕電球」のことが紹介されていました。
    西日暮里の小さな町工場ですが、熟練の職人がミリ単位の精度で、手作りで電球を作っているそうです。
    そういえば、胃カメラもマツダランプもLEDも世界に誇る日本人の発明ですね。
    エジソンに負けない発想力豊かな日本人が生まれるような教育や保育が求められますね。

  4.  いくら便利な物でも長所短所があるのですね。蛍光灯の光も少ない電力で放電出来る長所があり、長時間作業すると眼を悪くしてしまうという短所があります。…何とも言えませんね、それなら夜はローソクの灯りで過ごせばいいかもしれまんね。
     以前まで、就寝のときはテレビを見ながら寝ることが多くあり、消すのを忘れて寝てしまったこともありますが、それは体に良くないのですね。もう少し自分の就寝の仕方を考えようと思います。

  5. 私が勤める保育園には障子窓があります。外光がいい具合にお部屋の中に入ってきます。目に優しいだけでなく、障子光を通した空間がほのぼのとした雰囲気を醸し出します。ひかりやあかりに対する関心度を高めることも私たちの将来をになう子どもたちが集う場の提供者として考えていかなければならないことですね。かつては「寝る前のテレビ」や「蛍光灯」についてあまり考慮していませんでしたが、最近はそうした問題が自然と解消してきた我が家です。親も子も大人になってきたのでしょう。わが子が光に対して最初に興味をもったのは信号機です。田舎にいた時は四六時中、車で移動していました。そうしたことから信号機のひかりがわが子の関心の的になり、やがて「ダイオード」という言葉を発するようになりました。LED信号機が珍しかったのですね。今はLEDがいたるところにある環境のなかで暮らしています。「ダイオード」から今は「電車」に関心が移っています。もっとも「電気」で繋がっています・・。

  6. 今ではPCだけではく、スマホも普及しました。そのおかげで、明るい液晶画面を見続ける機会が増えてきました。どの程度の強さの光かはわからないのですが、決して弱い光ではないように思います。そのような光にずっとあたっていると体内時計が狂ってしまっているのかもしれませんね。夜が明るくなったことで、自分の体の意識ではなく、ついつい明るい環境に自分の体を合わせてしまいます。それでは無理がきてしまうこともありますね。眠たくなったら寝る、起きそうになったら起きるが自然だと思うのですが、現代ではなかなかそうはいきません。ふと気がつくとお疲れ…になる前に自分で対処できるくらい、自分の体をしっかりみれたらなと思います。

  7. 最近「寝る1時間前にはテレビを消して、照明も暗くして、リラックスするようにする」ということはしていないことに気がつきました。そのような睡眠への導入をすることで、体も脳も効果的に働くのですね。一度試してみたいと思いました。また、アーク灯・白熱電球・蛍光灯・インバーター・LEDというあかりの歴史の流れは、環境への意識の流れにも似た印象を受けます。使用する電力を出来る限り消費し、より効果的に働く構造、そして環境への配慮など、持続可能なエネルギーにするための結晶であるように感じましたし、そのエネルギーが限りある物であるということを認識した歴史でもあるようにも感じました。

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