スポーツ用品メーカー、アシックス会長の鬼塚喜八郎さんが29日、亡くなりました。彼の人生は、まさに波乱に富み、「オニツカタイガー」という靴からアシックスに至る経緯、また、必ずしも順調ではなく、また、何度か経営危機に陥って責任を取ったり、徹底した新人教育が人権侵害であるとの指摘を受けたり、裏帳簿を付けていたことが発覚し、税務署から追徴金を受けたりしましたが、これらを人生の反省材料として、より高い理念を作っていくことになるのです。その彼の生きる姿勢から学ぶことが多くあります。敗戦直後の神戸で決意します。「当時の神戸は、国際都市だった。無秩序に多くの外国人が入ってきて、街としては荒廃していた。治安も悪かった。空襲で家を焼かれた子供たちが、闇市場に流れ込んで、非行に走っていく。アメリカの進駐軍も進駐してきて、日本の少女がパンパンという売春婦になって、彼らの手先になっていましたよ。ひどい有様でした。僕は、そんな神戸を見て愕然としたんです。なんということだ。戦死していった戦友たちは、何のために死んでいったんだと。平和な日本をつくるために、子供たちを守るために、死んでいったはずなのに、なんてざまだと。そこで僕は決心したんです。日本の将来を担っていく日本の青少年のために一生を尽くすぞと。青少年を立派に育てて、健全な国民にしていくことが、自分の使命だと考えるようになった。」そして、起業の極意は「私心なき素直な心」だと言います。「私利私欲だけで、事業を興すな」という人生の使命感を見つけた時の気持ちをこう語っています。「いやー、本当に嬉しかったですよ。今までモヤモヤしていた霧が、一気に晴れたような気持ちです。みなさんも、本当に事業を興したいなら、使命をはっきりとさせることです。素晴らしいスポーツシューズを作って、青少年を立派に育てよう。これが僕の使命でした。物のない時代だから、靴を作れば、飛ぶように売れる。だからと言って、いっちょ儲けてやろうではダメなんです。当時の多くの闇商売の靴屋は、金儲けが目当てだった。そんな商売は長くは続かない。事業を興すなら、志を持たないといけない。それも終生の志です。この志を持てるかどうかで事業の成否が決まるんです。」そして、この志をこう言っています。「“動機は善なるや、私心なかりしか”ということ。つまり、あなたの仕事をする動機は、いったい何だと。金儲けが動機なのか。自分の私利私欲だけが動機なのか。それとも人のためや世の中のために役に立ちたいのが、動機なのか。それを自分の胸に聞いてみる。金儲けが動機だったり、自分の私利私欲だけが動機だったら、そんなものは志でも何でもない。そんな人に事業は興せないし、誰も協力しません。人のため社会のために事業を興すから、人々も応援し、社会もあなたを成功させるんです。小さな安易な目標では、誰も見向きもしません。」今若者に多いベンチャー企業に対してこう助言をします。「ベンチャーベンチャーって言うけど、ただの金儲けのベンチャーじゃダメ。自分が起こすベンチャーによって、社会がどんな恩恵を受けるのか。それが非常に大事。間違った考え方では必ず失敗する。人が協力しなくなる。人も助けてくれなくなる。目標を正しい方向に定めて、自分の全知全能を使い、多くの人を幸せにする道を選ぶことです。利己主義では、絶対にダメです。」ことをなした人の言葉には、多くの学ぶべき内容がありますね。
今日のブログを読みながら「急がば回れ」ということわざを思い出しました。アシックスという一大スポーツメーカーの会長の言葉には、利益を追求するためにはその前提として、私利私欲を超越した動機、人のため社会のためという利他心の大切さ、が強調されています。スポーツとは縁遠い暮らしをしている私ですが唯一あるジャージが「アシックス」という偶然に今日はハタと気付かされました。社会貢献の大切さ。企業の方と接してこの「社会貢献」ということを耳にすることはあまりありません。仮にあったとしても、小心者の私には、その言葉の端々に、嫌らしさ、胡散臭さ、を感じます。企業の社会貢献、ということを企業自ら口にしてもいいような気がしますが、わが国のレベルはまだそこまで達していないのか?と疑問符がつきます。
仕事をするにあたって「金儲けのため」「自分の私利私欲のため」では確かに成功はしない気がします。しかし少しまえの自分は仕事は「金儲けのため」と多少なりとも思っていました。最近になって仕事をするにあたって「金儲けのため」ではないと気づきました。仕事をしてお金を儲けたとしたら生活は楽になり不自由のない暮らしができますが『それで何が意味があるのか??』と考えました。せっかく仕事をするなら、人のため、国のために仕事をすればいいと思います。たった一度の人生なので守りに入らず、常に攻めの意識を持っていくべきだと思います。
ある時、GTの先生から、私が藤森先生のセミナーを開いていることで、
ビジネスに役に立ってるかと聞かれたことがあります。
「直接売り上げにつながることはありませんが、少なくとも、セミナーに参加してくださる園様からは、
絶大な信頼を得ることができます。」とお答えしました。
この業界で、オンリーワンの存在として生きていくためには藤森先生との御縁が
私の会社にとっての生命線だと確信しています。
今月、私の住む町で、初めて藤森先生のセミナーを開くことになりました。
少しでも、この町の教育界の発展に貢献できればと思います。
「私心なき素直な心」は本当に大切なことだと思います。志は絶対に必要です。その志は、広い視野をもちできるだけ大きなものでなければいけないと思っています。いかに私から離れることができるかが、物事を確実に前に進めていくことに欠かせないことではないでしょうか。自分の志と、今の自分の考えや行動を見直す機会をもらいました。