手ばかり

 今日は、私の園の職員が結婚してパスタやを経営しているということで、その店を妻と訪れました。名前は「かざはな」(塩山藤木2309?1)といいます。場所は、山梨県の甲州市です。私の家がある八王子は、甲州街道沿いであることと、JR中央本線沿いであるということで、その沿線の町は私にとっては馴染みがあります。特に、私の実家の出は長野県諏訪であり、母親の出は同じ長野県岡谷市ですので、八王子からそこまでの街道やJRの駅は小さいうちから馴染みがあります。しかし、最近になってできた市とか、駅には少し抵抗があります。そのひとつが「甲州市」です。どうもこの名前には馴染みがありません。この甲州市は2005年11月1日 、「塩山市」「東山梨郡勝沼町」「大和村」が合併し発足しました。塩山も勝沼もとても有名なので、その名前が消えるとこは残念です。きょう訪れた塩山は、現在NKH大河ドラマ「風林火山」が放映されていますが、その主人公の武田三代のうち、信玄公と勝頼公が眠る地であり、武田家に関わる文化財や神社仏閣が数多く所在します。そんな甲州市では、市民の食生活を支援する活動の一つとして最近、ここ塩山の管理栄養士が考案した『塩山式手ばかり』が広がりつつあります。この活動は、野菜の摂取状況を調査した結果、平成13年度の段階で、毎日野菜を食べる子ども達は50%、20歳代では50%、30歳代以上では60%であることが分かったので、10年後には各世代ともに野菜摂取率を30%アップすることを目指しての取り組みです。そのために、1回の食事に食べたらよい自分に合った分量が一目でわかる方法として「手ばかり」を開発したのです。この『手ばかりは』は、乳児からお年寄りまで甲州市民に、手の大きさと身長を測っていただいた結果を基に作成したもので、手の大きさが、その人の身体発達の『ものさし』になるということで、1回の食事を1.肉や魚、2.ごはんやパン、3.野菜の3つの食品群に分け、それぞれ手のひらに乗せて、量った決められた分量を摂ることで、食事の栄養バランスを保とうというものです。この手ばかりは年齢や体格の違いにかかわらず使えるものなので、今では親の世代にも広がっているそうです。その経緯をこう言っています。「たとえば、肉薄切りを例にとると、青年には「手のひらピッタリ」サイズ、子どもには「手のひらやや小さめ」サイズ。魚でも、肉と同じように青年には「手のひらピッタリ」サイズ、子どもには「手のひらやや小さめ」サイズが適量だということであり、ご飯では、青年には「両手のひら軽く山盛り」、子どもには「両手のひら小盛り」。茹でた野菜では、青年には「片手軽く山盛り」、子どもには「両手軽く山盛り」が適量だということになります。この結果、肉・魚・ご飯の手ばかりの目安は、8歳以下では自分の手のサイズよりやや小ぶりにすればよいということが分かりました。これに対して小学生から中学生では自分の手のサイズぴったりにすればよいのです。」日本栄養士会では、生活改善の一つとして、「手ばかりで野菜の量を計りましょう」ということで、「野菜は、1食あたり120g摂ることが理想的です。ですが、120gといわれてもいつも計りを持ち歩くわけにもいきません。そこで、買い物のときには手ばかりで、おおよその重さを計りましょう。生野菜なら、両手いっぱいに乗る量が、およそ120gです。また、茹でた野菜なら片手に乗る量が目安となります。」ということを提案しています。現場から、様々な提案がされているのですね。