縦横比

 ブログでも何回か書いたかもしれませんが、「今日は何の日」というのがあり、その理由が記念日であることはわかるのですが、語呂合わせで決められているのは、余り意味はないようですが、その日を覚えているにはいいかもしれません。そんなことで、今日の9月16日が「ハイビジョンの日」というのは、どうしてだと思いますか?この日は、通商産業省(現在の経済産業省)が制定したものですが、ハイビジョンの画面の縦横の比率が9:16であることから決められています。この画面の縦横比(アスペクト比)は、人間の視野に合わせて決められています。ちなみに従来の標準は、3:4です。アナログ放送の画像は、横に走る多数の線により構成されています。それを[走査線]といいますが、この走査線をブラウン管のビーム銃は、横向きに左から右へと首振りしながら再現し、右端まで行ったら次の走査線の左端に戻ります(水平帰線)。そして一番下の右端まで行くと一番上の左端に戻ります(垂直帰線)。その走査線の数が、従来のアナログ放送では、525本でしたので1125本にすると約倍の解像度が得られ、美しい画面を見ることができるということで、ハイビジョンの規格で走査線の数を1125本に決めました。ということで、11月25日が郵政省(現在の総務省)とNHKが制定した「ハイビジョンの日」となっています。しかし、この1125本アナログのハイビジョンは全く普及しないまま2007年で終了し、現在は、それに代わってデジタルハイビジョンの実験放送が始まっています。これはパソコンの画面と同様に画像を線ではなくドットで表現する方式であり、1080iという方式と720Pという方式がありますが、1080iの方が標準となっています。1080iというのはインターレース方式で、1920×1080ドット、720Pはプログレッシブ方式で、1280×720ドット、となっています。
縦横比といってもっと身近に思い出すものに紙の大きさがあります。紙には、大きさを表すものにA4とかB5というように、AとBがありますが、ともに縦横比は、1:ルート2です。そして、記号の次の数字が1つ増えるごとに、長い方の辺を二つ折りにしたものです。例えばB4版の紙を二つ折りにすると、B5版になります。逆にA5版の紙をふたつ並べるとA4版のサイズになります。そして短辺と長辺のこの比率は、何回二つ折にしても縦横の比率が変わらないように考案されたものです。また、A原版(A0版)は、面積が1平方メートルになるように設定されたものです。そしてこれが国際的な標準規格になっています。それに対してB原版(B0版)は、面積が1.5平方メートルになるように設定されたものです。これは日本特有の規格で、美濃半紙に由来しています。ですから、以前はB版を使うことが多く、ノートやファイルなどこれに対応していましたが、このよく見るB5サイズの大学ノートやレポート用紙など、海外では見かけません。最近は、A版が多くなりました。B版の基になった美濃判は、江戸時代に徳川御三家のみが使用を許されていた由緒正しい規格で、明治になってから一般に普及したものです。洋紙が使われるようになると、日本の印刷方式に合った用紙として、美濃判の約8倍の大きさの「大八ツ判」という紙が出回りました。このサイズの全紙を32面取りして裁ったものが四六判で(つまり美濃判の4分の1の大きさ)、寸法が昔の単位で言うところの四寸二分×六寸二分になるところから「四六判」と呼ばれました。 随分と比率は、ややこしい決め方をしたものですね。