やっと東京では梅雨が明けました。最近の気候は、亜熱帯気候になったとのこと、全体的に遅いようです。遅い入梅と、遅い梅雨明けです。まだ、東京ではせみの鳴き声があまりしません。いつもの年であれば、今頃は、アブラゼミの鳴き声でやかましいくらいです。しかし、シカゴなど米国中部では、「素数ゼミ」と呼ばれる周期的に大発生するセミが、今年は発生年にあたり、70億匹ものセミで大変なことになっているそうです。米国には日本のセミとは全く違う「周期ゼミ」もしくは「素数ゼミ」と呼ばれる種類のセミたちが生息しているそうです。素数ゼミというのは北アメリカ大陸に生息している17周期,13年周期で羽化するセミのことです。今年は、イリノイ州シカゴなど、北米中部がその中でも17年周期のセミたちの発生年にあたり、ちょうど今年の6月がピークでした。3年前の2004年にニューヨークなどで大発生したときは60億匹でしたが、今年の70億匹はそれを上回っていますが、すごい数ですね。この数は、10平方メートルに400匹という大群がいることになります。
このセミが不思議なのは、大量に発生することではなく、3点のなぞがあります。それは、「なぜこんなに長年かけて成虫になるのか?」「なぜこんなにいっぺんに同じ場所で大発生するのか?」「なぜ13年と17年なのか?」です。このなぞを解明したのが、数理生態学を専攻する静岡大の吉岡仁教授で、彼の著書、『素数ゼミの謎』(文藝春秋)に書かれています。この本で解き明かした内容は、まず、なぜ成虫まで期間がかかるかというと、「氷河期の影響で幼虫たちの食料供給源である木の根に栄養が行き届きにくくなったため、成長までに時間がかかるようになった名残り」と言っています。また、なぜ同じ場所かというと、「成長する時間がかかるようになってしまったため、できるだけそろって同じ場所に生まれるようにしないと、交尾相手が見つけにくくなり、時間を合わせて同じ場所で羽化する種だけが残った」としています。そして、なぜ13年と17年ごとなのかというと、「13年もしくは17年という周期で発生する種だけが、違う周期で発生する他のセミとの競合や交雑を免れて生き残っていった」というのです。では、なぜ、13年もしくは17年周期なら、他の種と出会いにくいのかというと、その鍵は、13と17という数が「素数」であるというところにあります。素数とは、1とその数自身以外に正の約数を持たない(つまり1とその数以外のどんな自然数によっても割り切れない)、1より大きな自然数をいいます。ですから他の周期ゼミに邪魔されることなく繁殖できるようになっているのです。生き物の歴史は必ず、そうやってうまく子どもを残せた親の子孫だけが残ることで、続いてきたのです。これが進化ということだといっています。そして、今、温暖化や木が伐採されている中、このセミが今度羽化したときに林がなくなっていたらどうなるかを問いかけています。「終わりに」にこう書かれています。「人間は地球上に進化していた中で、自分たちが進化してきた過去について知っている、はじめての生き物です。地球が今までになしとげてきた素晴らしい不思議について知っている、唯一の生き物なのです。そしてまた、今やその素晴らしい不思議の運命をにぎる立場にもなってしまいました。夏の盛りにセミの声を聞いたときは、ぜひアメリカで鳴いている、不思議な素数ゼミの謎を思い出してください。そして、はるかな地球の歴史にも思いをはせてもらえばと思います。」
素数ゼミのことを前回大発生したときに始めて知りました。素数ゼミの秘密を知ると生き物の不思議な力を感じます。終わりの言葉はいいですね。そこに書かれているように、想像を超えたすごさや不思議さを知ることで、自分以外の周りのものへの優しさが生まれてくるように思います。必死に生きたいる姿からは教わることが多いです。
昨年は「アースウィーク」という、過去1週間で地球上で起きた特筆すべき記事が掲載された週間ニュースレターを読んで翻訳していました。最近はお休みしていますが、なんとか再開したいものです。その記事の中に米国における「セミの大発生」の記事が出ていたことを今日のブログから思い起こしました。「素数ゼミ」とは凄い!タイトルを一瞥して私はてっきり「今日のブログは素数に関するゼミナールについてか。これは相当難しいお話になるに違いない。」と思いました。なぜなら前の日が「インド式数学」だからです。それにしても「素数」・・・「素因数分解」でお世話になりました。ちなみに「素数」は英語で「プライム・ナンバー」というそうです。「プライム」と言えば、最近アメリカ経済について言及される時「サブプライム」ということが言われます。信用度が低い人への「融資」の際に使われるようです。・・・話しが逸れ始めたので今日のブログのコメントはここまで。セミの鳴き声が夏を感じさせます。
ぼくは今、素数ゼミの生体にかなり興味深々です。
ミシガン大学のホームページに行くと、せみの泣き声が聞けるそうですが、なかなかたどり着けません。英語が出来たら聞くことが出来るのにと本当に残念です。
それに、今は小学生で難しい解説とかも時々わからないのでじっくり調べたいと思います。
数学の課題にとても役立ちました^^
ありがとうございます☆