夕涼み会

 先週の土曜日に、園の夕涼み会が行われました。今年のテーマは「風と光と」ということで、自然について、様々な保育、行事を通して子どもたちに考えてもらおうというものです。夕涼み会でも、各コーナーをこのテーマに沿って、体験や製作やゲームなどをしてもらいました。風のコーナーでは、紙皿で風車を作って、扇風機の前で回してもらいました。扇風機は3台あって、それぞれ風の強さが違います。その違いによって、風車の回り方が違うことを体験してもらいました。水のコーナーでは、まず、山火事を消して、自然を守ろうというゲームで、トイレットペーパーで吊り下げられている炎の絵を、水鉄砲でぬらして落としてしまうというゲームです。また、前日に子ども達がヨウシュヤマゴボウとオシロイバナで作った色水で、和紙を染めようというものです。和紙の隅を色水につけると、毛細管現象で色水が上がってくることを体験しました。光のコーナーでは、様々な鏡を使った遊びや、電気を使った遊びを体験してもらいました。そして、時間を決めて、部屋の電気を消して、天井に星空を映し出して、星空鑑賞会です。草木のコーナーでは、目隠しをして、木の樹皮に触って同じ木の種類を当てるというゲームです。子ども達の中には、手触りよりも、匂いの違いで当てる子もいましたが、大人の私たちがどう匂いを嗅いでも匂いはしませんが、子ども達はすごいですね。あと、虫になって、大きな草むらの中に分け入り、虫のような複眼レンズでそれを見て歩くという体験です。途中には、大きな折り紙の虫や写真がぶら下がっています。そして、食事コーナーでは、焼きソバの地面の上のほうにもやしで作った雲が湧いていて、そこに、にんじんで作った真っ赤な太陽が輝いています。下のほうには、これから昇ってくるであろうとうもろこしの黄色い月が待ち構えています。この夕涼み会は、なんだか、文化祭ののりですが、これは1年から数年通してのプロジェクト保育の一環です。子どもたちの発達を、テーマによる興味、関心の切り口から促していこうというものであり、行事もその中の取り組みです。よく、行事の準備に明け暮れ、終わると一息つく暇もなく次の行事の準備にかかるという園が多いように聞きます。だからといって、行事をなくしてしまえばよいというわけではありません。行事は日常の保育に厚みを持たせ、起伏をもたらせてくれます。何よりも、子ども達がとても喜びます。こんな行事を日常から作り上げるだけでなく、日常に生かすことも考えるといいと思います。色水作りも、子ども達が保育の中で取り組み、とても喜びました。そのあと、その水をいろいろな形の容器に移し替えたりすることによって、「数の保存」を学びます。また、光で遊ぼうで用いたいろいろな遊びは、そのまま3,4,5歳児の部屋の「サイエンスゾーン」に置かれています。夕涼み会での体験を、自分で遊ぶことができるようになっているのです。また、草木コーナーで使われた大きな草木は、観察ゾーンの装飾に使われています。行事のために作りながら、同時に保育室の教材を作っていると思えば、時間をかけることは無駄ではなくなります。あと、園の夕涼み会は、地域の文化を伝承するというのがありますので、盆踊りでは、「東京音頭」を踊りました。あの「はあ~踊り踊るなーら、ちょいと東京音頭よいよい」というものです。事前に地域の人に来てもらって、職員が教わりました。私としては、この曲がとても懐かしく感じました。こんなのもいいですね。

夕涼み会” への4件のコメント

  1. 先日の夕涼み会では親子共々とても楽しく過ごさせて頂きました。
    プラネタリウムの時間は、にこ組の次女も興味を持って見ておりました。
    風車も自分達で作った事もあって、気に入って遊んでおります。
    今回はお客さんでしたが、今度は何かしら協力出来れば…と思います。

  2. 同じ夏のおまつりでも、こうも違うものかと、またまた感動させられました。行事ひとつにも、子どもの発達ときちんと連動させてらっしゃるなんて、さすがの一言につきます。
    うちはまだまだこれまでの行事の枠から抜けきっておらず、行事に追われている感も抜けきれてません。
    せめてもの救いは、おとなもこどもも楽しんで準備したり行事活動したりしていることくらいです。
    もっと「子どもの発達」を深く捉えないといけないと考えさせられました。
    日常に活かせる行事づくり、大きな課題です。
    明日のワンダーサマーセミナー、とても楽しみにしています。
    丸々一日、藤森先生のお話でもいいくらいです。

  3. 行事を通して日常の保育に厚みを持たせることができているかどうかを考えなければと思わせてもらいました。行事に追われることはなくなってきましたが、日常の保育とどのようにつながっているかと聞かれても、このようにしっかり説明はできないと思います。実際に夏祭りの最中に取材を受けて意味を聞かれたとき、自分自身で納得のいく説明ができませんでした。行事が今よりももっと子どもの育ちにつながっていくように、細かく丁寧に保育を整理していくことをしなければと思っています。

  4. 日本の保育園の多くは「しつけ」に焦点をあて「しつけ」として「できる」ことを重視しています。「学び」ということを正面から取り上げることを必ずしもしていない、と思えてなりません。「遊び」を重要視しますが、その「遊び」を「学び」の領域にまで昇華させることはなかなか難しいことのようです。今日のブログの「プロジェクト保育」という考え方と実践事例は幼児教育界への「学び」のパターン提案として注目すべきものがあります。「夕涼み会」でのさまざまな体験や経験がいろいろな事象への関心となって次なる学びにつながることを期待しています。年間のテーマがあり、通常の保育も行事もそのテーマに沿って動くと私たち大人も十分に楽しめます。運動会も楽しみです。

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