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2007年07月18日 近頃思うこと

泥んこ遊び

 ドイツでは、「子どもは木登りをする権利がある」というほかにこんな権利も保障されています。「子どもは泥んこになる権利がある」というものです。この法律もすばらしいものですね。もともと、古今東西、子どもたちは 泥遊びが大好きです。泥遊びには、土と水という、子どもにとってとても大好きな、大切な素材が必要です。この土に触れ、水に触れることで、大地を感じます。ドイツからいただいた絵葉書にこんなものがあります。
doronko.JPG
 「泥んこ遊びは、免疫力をつけるボディービルディング」微生物学者であるティーツの言葉が添えられています。確かに泥には、そんな効果もあるでしょうね。泥パックとか、泥エステなどもあるくらいですから。また、泥そのものの効果だけでなく、その触感も大切です。先日、私の園の保護者数組が、園の給食で食べているお米の産地に、その稲の草取り行ってきました。その話をある保護者から聞いたのですが、はだしで田んぼに入るのを最初はためらったそうです。それは、泥んこだからです。子どもも、そんな体験は今までにはなかったので、嫌がったり、気持ち悪がったりするかもしれないと心配もしていたそうです。ところが、子どもは平気でどんどん泥の中に入っていき、それにつられて、保護者も入っていったそうですが、その感触の気持ちよかったことを話してくれました。たぶん、足を包み込むような刺激がとても気持ちよかったのではないでしょうか。きっと、その刺激は、脳によい影響を与えていると思います。同様に、泥などを握るのも、脳を刺激するといわれています。アメリカなどでも、手のひらのつぼを刺激することで、脳を活性化するといわれ、保育室に食紅で着色したライスが、流しのようなところに入れてあり、それを、子どもが水のように、水車のようなところに流したり、いろいろな入れ物に移したりして、遊んでいました。確かに、ボケ防止と称して、胡桃を手のひらで転がしたり、ゴルフボールを握らせたりします。ですから、最近はやっている泥団子は、あのぴかぴかに光る、真ん丸い形に感動することで大人でも夢中になりますが、これを作る過程でかなり脳を刺激していることでしょう。また、泥んこ遊びは、指も使います。この指を使うことも、脳を刺激します。ですから、バイオリンを子どもに弾かせることで、脳が活性化するといわれていますし、この指先を使うことでボケ防止に有効であると言われ、ピアノを弾くなどがよいとされています。そんなことを考えると、泥んこ遊びだけではなく、子ども達が、はさみを使い、のりを指先でつけ、折り紙を折り、粘土で物を作るなどの活動は、脳にとってもとても意味ある活動なのです。そういえば、保育で使う粘土の「油粘土」は、もっとも身近な「粘土」で、主に土を原材料にし、油を混ぜて作られる粘土です。乾かすと固まる「紙粘土」は、パルプに油を混ぜることでできます。形を作ってから乾燥させると、水分がなくなることでパルプが固まって形が変わらなくなります。そのほか小麦粉から作る「小麦粉粘土」などがありますが、実はこれらのほとんどは「粘土」ではありません。「粘土」とは、「岩石・鉱物などが風化、あるいは変成することによってできた、きわめて小さな粒子」のことです。分かり易く言えば、「目に見えないほど小さな粘土鉱物がいっぱい集まっている土」が粘土といえます。少し違いがありますが、粘土遊びと泥遊びは、近い効果ありますね。

投稿者 fujimori : 2007年07月18日 23:29

コメント

●「木登り」や「泥あそび」が法律になっているとは大変わが国との違いを感じます●私たちは法律といえば、まず最初に、違反、罰則、…なとのイメージを浮かべるのですが●具体的に、どんな領域の法律になっているのか、なども興味が湧きます。

投稿者 hanaoka : 2007年07月19日 12:50

見事な泥遊びの絵葉書ですね。昔は絵葉書のようにダイナミックな泥遊びを田んぼの中で存分にすることが出来たのですが、今では贅沢な遊びなのかもしれません。木登りや泥遊びを当たり前のようにすることが出来た自分は恵まれていたと思います。「子どもは泥んこになる権利がある」木登りの権利と同様に、これもとてもいい法律です。

投稿者 あいやま : 2007年07月19日 22:29

日本の役人は、少子化対策や子育て支援を大義名分にして法律を作りますが、
ドイツは子供の発達を保障することを大事にするのですね。
視点が違いますね。いま、もし保育園で「木登り」や「泥んこあそび」をしようとしたら、
父兄に十分な説明が必要になるかもしれません。
それにしても、何気ない子供の遊びを脳の発達という観点から見直してみるのも興味深いですね。

投稿者 yamaya49 : 2007年07月20日 05:53

日本にも、「子どもの法律」があるといいですね。
その点、今回の指針改訂は、その第1歩なのかもしれません。まあ、どの方向に進んでいくかでずいぶん違ってきますが・・・。
泥んこあそびにしても木登りにしても、それをよしとする保護者はまだ多く残っています。もちろん、猛反対される保護者もいます。そういった保護者へ、専門的に伝え、了解を得ることも、保育園の役目のひとつですね。
うむむ・・・。やはり、専門性を高めることが、すべてにおける解決の道ですね~。
できるなら、園としての独自の「法律」を作ってみるのもいいかもしれませんね。最初から打ち出すことで、何かあっても、「当園の法律に違反しますから」と対応!
・・・と、簡単にはいきませんけどね~。

投稿者 楢崎 : 2007年07月21日 20:09

私の子ども時分、雨降りの後は、未だアスファルト舗装されていない道の窪みにできた水溜りで泥遊びを楽しんでいました。もっとも写真のような「泥んこ遊び」は流石にしたことがありません。今時の子どもたちは、「泥んこ」遊びどころか、衣服に砂や泥がついただけで「不潔」「汚い」です。しかしそれは子どもたちが先天的に取得しているものではなく、大人たちの価値判断によるものです。大人たち、とりわけ「先進国」といわれるわが国の大人たちは自分たちの思いでアレコレ言って子どもにやらせようとします。子どもは時代が変わり環境が変わってもその本来の純粋さは変らないはずですから、これまたアレコレ抵抗を示します。それを自分のこととは考えず学校や園の責任します。自分の責任は棚上げして他者の「責任」だけを強調します。「子どもは泥んこになる権利がある」と仮にこの国で言っても「じゃー洗濯代を誰が払うのよ」とか「そんな不潔なことはさせられません」と言う声が聞こえてくるような気がします。

投稿者 toshi123 : 2007年07月21日 23:33

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