モネと睡蓮

 ブログで紹介しましたが、園の脇にめだかを放し、睡蓮を浮かべました。その睡蓮が花を咲かせました。
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この花を見ていると、当然、「モネ」の睡蓮の絵を思い出します。モネの代名詞ともなっているのが1890年代から描きはじめた「睡蓮」の連作です。「睡蓮」はジヴェルニーの自宅の庭にある睡蓮の池をモチーフに、1899年から1926年の亡くなるまでの間に全部で200点以上制作されています。1900年頃からの晩年には他の絵はあまり描かなくなり、もっぱら「睡蓮」に傾注しています。しかし、それらの連作の中にも、変化が見られます。そして、とても日本の影響を受けています。1890年代の「睡蓮」には岸に生える柳の木や、池に架かる日本風の橋などのモチーフが描かれています。
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モネは1883年から、パリ北西の町ジヴェルニーに転居し、自宅に丹精こめて庭園をこしらえました。この庭園は20年かけて完成し、「最も美しい自分の作品」と自負しています。そして、このジヴェルニーの屋敷に隣接して日本風の庭園を造成し、そこに睡蓮を浮かべた池をしつらえたりしています。1900年以後26年に亡くなる直前まで、モネはこの庭園のなかに作られた、睡蓮が浮かぶ「水の庭」を主題に選び制作を行うのです。先日訪れた出雲大社の境内にある池を見て驚きました。余りにもモネの絵に似ているのです。
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日本から影響を受けたのは、モネに限らず、印象派の画家たちはみなそうでした。そのころの日本の文化は、世界の中では注目を浴びていますし、影響を与えています。とても日本という国はすばらしいのです。先日、ドイツから来日したグレッチェさんから、「日本の文化は、とてもすばらしいのに、どこを見てもアメリカのようです。何で、日本の文化をもっと大切にしないのですか。」と言われてしまいました。確かに、保育室の中も、アメリカのようなものが並び、使われている装飾の本にしても、アメリカの雑誌かと思うような装飾が提案され、町の建物はアメリカのようです。私の園は、それでも「障子」のついたて、「すだれ」の仕切り、「よしず」の目隠し、「障子紙」を貼った照明、「江戸小紋」を背景にした案内板、「畳」の部屋、装飾として「紙風船」「竹とんぼ」「羽子板とはね」などが飾られていますが、それでも、日本的でないと不満だったようです。今まで、あまり装飾や保育内容には日本の文化を取り入れることはあまり考えませんでした。多国籍の子が多くなっているヨーロッパでは、その国の文化を日常的に、保育の中に意識して取り入れているのでしょうね。朝から夕方まで、太陽の光、木や葉の影の反射、風による水面のさざなみなど、時々刻々と変化し続ける水面の様子、水面の反映と花の美しさを捉えようと試みたモネの絵は、確かに日本的な美かもしれません。それを追求していくに連れて、モネは、画面のすべてが水面でおおわれるようになり、水面に浮かぶ睡蓮、水中の茎や水草、水面に映る空や樹木の反映が渾然一帯となって描かれるようになります。花や水を描出する筆触や色彩は、初期の印象派主義的な手法とは異なり、表現主義的ともいえる激しさで、水面の神秘的なまでの美を伝えています。そして、晩年は画家が白内障を患い、失明寸前の状態にあったこともあり、画面は限りなく抽象に近付いていきます。日本を愛する心から生まれた豊穣な色彩世界が、深まっていくのです。自然界の静と動のドラマを注視し、ついには生命の神秘にまで迫るような深い内容をそなえたモネの晩年の睡蓮の連作は、個人の内面への洞察を深める20世紀の芸術家に、とりわけ高く評価されています。

モネと睡蓮” への2件のコメント

  1. いけませんねぇ、雑事にかまけて「睡蓮の花」を観ておりませんでした。小雨の中、水は流れ出ていないか、メダカは元気で泳いでいるか、とお出かけ間際にちらりと観たのですが、今日のブログで紹介されていた肝心要の「睡蓮の花」は見落としていました。やれやれです。藤森先生のおかげで西洋絵画鑑賞に開眼させて頂きました。そして印象派のモネの作品は観ていていいですね。しかも日本美に影響を受けていると知り、ますますモネの絵に興味を惹かれます。今月初めまで新国立美術館で「モネ展」を開催していました。「睡蓮の連作」は心打たれるものがあります。確かに「内面への洞察」という表現が直感的に理解できます。出雲大社の庭園、確かにモネが描いた庭園に似ています。大社の庭園の橋、昔は太鼓橋だったかもしれません。

  2. ノイエ・ピナコテーク?で見ることができた睡蓮(だったように思いますが)の絵は知っていますが、モネが睡蓮の絵を多く描いていることは知りませんでした。それにしても写真と絵はよく似ています。
    日本的とはどんな感じなのかあれこれ考えます。外国人の考える日本的と日本人が考える日本的は違うような気もしますし、どうせ取り入れるなら日本の良さが満載の日本的でないといけないと思うので悩んでしまいます。まずは神楽などの地域の文化を見直してみようと思います。

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