佐世保バーガー

 いつからか町にハンバーガーショップが並び、どこに行ってもその変わらない味で、何か食べようと思ったときには、そのバーガー食べる安心感があります。その値段の安さでも、若者には特に人気があります。ハンバーグという食べ物は、わりと以前から子どもの人気メニューのひとつでした。そのハンバーグをパンにはさんだものがハンバーガーですが、私からすると、バーガーに挟まれているハンバーグは、まったく違うものの気がします。普通、ハンバーグというと、牛肉とか豚肉をひき肉にして、パン粉と一緒に練って焼いたものですが、バーガーに挟まれている肉は、ひき肉(主に牛肉)を薄い円形に固めて(パティという)焼いたハンバーグを、同じく円形に成形して2つ割にしたパン(バンズという)にはさみ込んだものです。ですから、ハンバーグの一番の魅力の肉のジューシー感はありません。その分、ケチャップ、マスタード、マヨネーズなどで味付けし、味に厚みを出しています。そして、ハンバーグとともに、レタス、トマト、タマネギ、ピクルス、チーズなどをパンにはさみ込んであります。私の子どものころは、まず、レタスという野菜はありませんでした。そういう時はほとんどキャベツで、キャベツが高いときは、白菜です。また、たまねぎとかきゅうりをパンに挟むことは思いもしませんでしたし、きゅうりの漬物は糠みそとか塩漬けで、酢漬けなどしませんでした。それらは、もちろんすべてアメリカから入ってきた食習慣です。味覚というのは不思議なもので、長い間の食文化や味文化が、すぐに異国のものに征服されてしまうのですね。このハンバーガーも、アメリカだけでなく、中国やロシアを始めとして、他国でも人気があるのですから、人気のある味は世界共通なのかと思います。ただ、外国でマクドナルドのハンバーガーを食べたときに、少し日本と味が違い気がしました。その国に微妙にあわせているそうですが。そんなわけで、ハンバーガーはアメリカから入ってきたのですが、ショップの拡大路線として進出してきたわけではなく、日本に駐在しているアメリカ兵によってもたらされたと言われています。米海軍佐世保基地の米兵相手に1950年代初め、地元の人たちが出店したのが始まりといわれています。今では、佐世保市には現在、約60軒のバーガー店があるようです。この数年、チェーン店とは違った個性的な味がテレビや雑誌で取り上げられ、全国に知られるようになっています。長崎空港には、長崎名物としてちゃんぽんに並んで紹介されていました。
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 今、ハンバーガー伝来の地を売り物にして「佐世保バーガー」の味を守ろうと、長崎県佐世保市で佐世保バーガー認定委員会ができ、ブームで新規店が乱立するなか、「本物」にお墨付きを与えようとしています。一方で、特需にあやかろうと市内には新規店が乱立し、観光客から「並んで買ったのにおいしくなかった」という声も聞かれるようになっています。しかし、もともと発祥の地ということで、味に独特なものがあるわけでもなく、他のバーガーと特に違うわけでもなく、これを観光の目玉にするにはもう一工夫する必要がある気がします。私は、各地の町おこし企画が大好きなのですが、それには、いくつかの要素が必要ですね。このたび、ブログで何度か取り上げ応援していた島根の「石見銀山」の世界遺産登録決定おめでとうございます。島根は、温泉も多いし、歴史もあり、やたらと観光客に踏み荒らされないような町おこしを計画して欲しいと思います。

佐世保バーガー” への4件のコメント

  1. 私にとっての「バーガー」は食べたことはある、という程度の存在です。これまではハンバーガーショップが近場にない地域に住んでいたので少なくとも5,6年間は全くバーガーを口にしませんでした。今年2月東京中野で食した「バーガー」が実に久々の「バーガー」でした。家内や息子は好きですね。外出した時のお昼時など「ハンバーガー」をよく食べるようです。私はどうも食べたいという気持ちが起きません。そもそもパクつくという食べ方が自分になじまないのでしょう。そして食べているうちに食べている反対側や脇から具がこぼれおちそうで気を使ってしまいます。まぁ、もっとも慣れれば、なんということもなく食べるのでしょうが・・・。今日のブログ掲載写真は本命の「佐世保バーガー」よりはお隣の「ちゃんぽん」のほうが食欲をそそられます。「長崎ちゃんぽん」や「皿うどん」は私の好物です。

  2. 島根県の代表ではありませんが、お礼を一言。ありがとうございます。無事認めてもらえたことが新聞でも大きく取り上げられていました。島根県大田市は世界遺産登録で大騒ぎですが、隣にある私の住んでいる市はとても静かです。ちょっとは盛り上がりに便乗してもいいのに・・・と思ったりもします。やたらと観光客に踏み荒らされない町づくりというのをどこまで考えているか分かりませんが、いい町おこしになればいいと思います。
    そういえば佐世保バーガーを食べるのを忘れていたことを思い出しました。

  3. 佐世保バーガー、2年ほど前に長崎を訪れた時に食べました。その日の夜は大雨でしたが、長い長いアーケード街を通りながらだったので、あまり雨に濡れずに目当てのハンバーガー屋さんを探したのを覚えています。とにかく、その大きさに驚きました。島根県にも三瓶バーガーという地元の食材をつかったものがあり、出雲大社の参道でも食べることができます。お肉も、ポテトも美味しくて私は好きです。石見銀山が登録された年だったのですね。当時は学生で、めでたい!めでたい!と思いながらも、どんな所なんだろう?という感じで見ていました。この度、松江城天守も国宝になりました。なんだか嬉しいですね。

  4. 日本のハンバーガーの味は、何となく似ているようにも思いますが、海外の味をそのままにしている所と、日本人用に味を変えている所とがあるようですね。数ヶ月前、ハワイからやってきた「クアアイナ」というハンバーガー店にいったところ、ハンバーグの肉肉しい感じに驚きながらも、これまでのハンバーガーの常識を崩されたと同時に後味引くおいしさでした。是非、佐世保バーガーも食べてみたいです。米海軍佐世保基地の米兵にレシピを聞き、それを真似て作ってみたのが佐世保バーガーの誕生であるようですね。それが、町おこしのきっかけにもなるということは、何がこの先求められていくもののために、異文化をどんどん受け入れる姿勢は大切なようですね。

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