園の私の部屋の窓から外を見ると、マンションとマンションの隙間から都庁のビルが見えます。都庁の建物を見ていると、新宿の園にいる実感がわいてきます。しかし、私が初めて園と関わり始めたころは、都庁は東京駅のそばにありました。今の建物もそうですが、以前の建物も丹下健三氏の設計です。そのころの都庁は二棟あって、行く課によって棟が違いました。それは今も同じで、やはり訪ねる課によって棟が違っていますが、当時の二棟は線路をはさんでありましたので、わりと離れていました。そのころの建物も、今の建物も、使う身にとっては使いにくいという評判を聞きますし、建てられた当時は、贅沢であるとかいろいろと言われましたが、私は好きなデザインです。都庁前の大きな広場と、そこから見上げる建物の形、それをはさんでの議会棟、そこを結ぶ通路がぐるっと広場を囲み、もぐりこむように入っていくエントランス、まあ、こんな贅沢な建物は今では無理だなあと思いつつも、なんとなく感動してしまいます。
私の家族は、子どもが小さかったころ、よく「ウォークラリー」に参加をしていました。今年の遠足で少し真似事をし、それをブログにも書きましたが、コマ地図という今いる場所と、そこから進む方向だけを記した地図を見ながら歩くというものです。ですから、全体像はわかりませんので、最終的にどこに行くのか、どの道を通るのかわかりません。ですから、知っている地域でも、普段は通らないような道を発見することがあります。また、ところどころにポイントがあり、問題を解いていくので、普段は気をつけていなかったこと、知らなかったことに気づかされます。住んでいる八王子市は、町の中に彫刻がおかれています。ですから、よく「彫刻ウォークラリー」が行われていました。市内にある彫刻をめぐっていきます。家族では、確か3回くらい、園の職員で1回参加しました。園の職員でいくつかグループを作って参加したのですが、そのうちのあるグループが入賞して、賞状をもらったことがあります。私の家族が3位入賞を果たしたのは、「国分寺の遺跡めぐりウォークラリー」でした。国分寺跡地を中心に、歴史的な遺跡を回るというものでしたが、圧巻は、道をたどっていくと、西国分寺の駅に着き、そこでの次の課題が、「そこでオレンジカードをもらって、赤い電車に乗り、東に向かい○○目の駅で降りること」というものでした。そのとおりに行ってみると、なんと新宿駅に着きました。そこから、コマ地図をたどって歩いていくと、なんとゴール地点が、あの都庁前に大きな広場でした。そこに向かう途中、大勢の人がなんとなくそちらの方向に歩いていきます。その日は、東京全域で、一斉ウォークラリーを実施しており、たとえば、「両国をめぐるウォークラリー」では、国技館を中心に回り、やはり最後のゴールが都庁になっているのです。どのコースもゴールが都庁になっているようでした。バラバラ多くの人が都庁前の広場に集まってきます。そして、みんなが集まったころ、成績発表があり、私たちの家族が3位に入賞したのです。賞品として、新宿のデパートの商品券を家族4人がそれぞれもらいました。せっかくの記念なので、帰りにウォーラリーに使うものということでウエストポーチを買って帰りました。子どもが小さかったころ、子どもがいるからこそ楽しめたイベントでした。園の窓から、都庁を見るたびに思い出す思い出です。
東京都庁が東京駅のそばにあったとは気づきませんでした。都庁が東京駅のそばにあった頃、東京の学校に通っていたのですが・・・。今の西新宿の「都庁」、一昨日までは遠くから眺めるだけの建物でした。それが昨日、ミィーティング場所を間違えたためにその「都庁」の2棟の建物を下から見上げる、という機会に恵まれました。なんとも不思議な感じのする高層ビルです。丹下健三氏の作品・・・なるほど、と今日のブログを読みながら頷きました。丹下氏は確か赤坂プリンスも設計されたと思うのですが、・・・その他いろいろとあるのでしょう。私自身「丹下健三氏」を意識したのはネパールにある釈迦生誕地のルンビニ開発プロジェクトにおける丹下氏による仏教テーマパーク構想でした。平穏な土地に何とも変わった建物を設計するものだとどちらかといえば否定的な感慨を抱きました。同プロジェクトが国連ユネスコによるものだと知り、以前に同機関の関連組織に勤めていたので余計に複雑な思いを抱きました。
東京全域で電車も使ったウォークラリーというのは、かなりスケールが大きいですね。ウォークラリーの経験はありませんが、なんだか楽しそうです。全体像が分かっているのといないのとでは歩き方が変わります。細かく観察しながら、そして全体を推測しながら歩くので、疲れますが発見がたくさんあります。他のことでも、全体像が分かっていることで細部まで分かったつもりになって丁寧に観察することを怠ってしまう、ということが自分にはよくあるので気をつけようと思います。