パプリカ

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 最近のスーパーの生鮮野菜のコーナーは、とてもカラフルな野菜が並びます。特にその色の鮮やかさで目を引くのが「パプリカ」です。赤や黄色のほかに、オレンジ、紫、白、黒、茶、合計7色あります。私たちの世代で「パプリカ」というと、香辛料を思い浮かべますし、あのカラフルな色のパプリカを見るとピーマンが熟したものと思ってしまいます。しかし、それらはまんざら間違っているとはいえないようです。パプリカが出回り始めたころは、これをカラーピーマンと呼んでいたところもあったようです。しかし、ピーマンと呼んでいるものは、日本では実が熟する前に採取する緑色のものをさしますが、木につけたまま放っておくと赤色や黄色に変わり、味も緑色のときよりも甘みが増します。日本で売られているカラーピーマンはこれを指すようです。また、香辛料のパプリカは,ピーマンの一品種の熟して赤くなったものを乾燥させて粉末にしたものです。しかし、本来のパプリカはカラーピーマンとは似ていますが、パプリカより肉厚で果実の部屋数が3~4に分かれた綺麗なベル型になる別の栽培品種で、よく見かける大型のものはオランダ産で,オランダ・パプリカと呼ばれるものです。学名から見れば,これはとうがらし(唐辛子)やピーマンと同じで,品種が違うのです。日本名の「ピーマン」はフランス語のpiment(発音はピマンとピーマンとの中間)(とうがらしの意)が起源と考えられています。またはスペイン語のpimiento(ピミエント)がなまったものという説もあります。英語ではベルペッパー、緑色のものはグリーンペッパーといいます。その名前のとおり、ピーマンはペッパー(とうがらし)の仲間で、辛みのないものです。とうがらしの辛みの成分はカプサイシンといいますが、ピーマンにはほとんど含まれていません。熱帯アメリカ原産のとうがらしがヨーロッパを経て日本へ渡来したのは、16世紀のころ。江戸時代にはかなり普及していたようです。明治初期になって、ピーマンも含めてさまざまなとうがらしが欧米から導入されましたが、どうもピーマンは独特の香りが強いため、日本人の口に合わなかったせいか、敬遠する人も少なくありませんでした。ですから、今でも子どもの嫌いな食べ物に挙げられるのも無理はありません。一般家庭の食卓にものるようになったのは戦後のことです。そして、消費が急速に伸びたのは、昭和30年代後半です。つややかに輝く緑色のピーマンは栄養たっぷりで、カロチンやビタミンCが多く含まれます。ピーマン100グラム中のビタミンC含有量は約80ミリグラムで、中ぐらいの大きさのピーマン4個で1日の所要量をとることができます。一方パプリカは、ビタミンCが豊富で、ビタミンAも含まれます。栄養的にはピーマンとほぼ同じですが、緑色のピーマンに比べ、赤などのパプリカは肉厚で甘味があり、栄養価もやや高くなっています。赤い色素であるカプサンチンは、トマトのリコピンに匹敵する抗がん作用を持つと言われています。またお肌をきれいにするビタミンCも、レモンの約2倍(200mg/100g)とたくさん含まれています。そのほかの効能として、夏ばて、疲労回復、動脈硬化によいといわれています。パプリカの食べ方は色々とありますが、カロチンの吸収を高めたい場合は、油で炒めて食べると良いです。通常、ビタミンCは、加熱すると壊れてしまうのですが、パプリカは果肉が厚いため、加熱してもビタミンCが破壊されにくいという特徴をもっています。先日の遠足の私の弁当の中にもパプリカの油いためが入っていました。これからの季節にはうってつけの食べ物かもしれません。

パプリカ” への2件のコメント

  1. ピーマンとパプリカのややこしい関係が少し頭に入りました。私は野菜のことをあまり知りません。種類のこと、栄養のこと、そしてもっと大切な旬のこと。もっと知っておかなければいけないと思いました。子どもにとってどんな食事がいいのかを考えるために、私自身がもっと勉強しなければと感じています。

  2. フィリピンに行った時、確か「ピーマン」のことを「ピミエント」という人がいました。彼国はスペイン占領時代を経ているので公用語にスペイン語の影響が色濃く残っています。また米国占領時代も経ているので「グリーンペッパー」という言い方のほうが一般的でした。日本語の「ピーマン」はご指摘のようにフランス語の「ピマン」から来ているのでしょう。明治維新フランス人の手によって料理の食材として用いられたのかもしれませんね。ピーマンにはないカプサイシンで思い出しました。タイに行って緑の唐辛子を食べて文字通り口から火が出るのではないか、という思いをしたことがありました。「激辛」でした。辛いものがあまり得意ではないので困りました。

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