入梅宣言

 先のことはよくわかりません。なにが、どうなるか、なにがおきるかわかりません。しかし、先を読んでいかないと対策を練ることができません。ですから、予想を立てるのです。それは、過去のデータなり、今の状況なりから判断して、先を予測していくのです。しかし、あくまでも先の予想なので、必ずしも当たるとは限りません。その代表的なものに「天気予報」があります。当たり前のように毎日天気予報を聞いて、その日の洗濯をしたり、傘を持つか決めたりします。それは、あたることが多く、傘を持ってよかったと思うことがあります。しかし、その予報が長い先のことになると、なかなかわからないことがあります。長期予報は難しいものです。しかし、外れるとずいぶんと文句を言われるようです。よくあたりはずれが言われるものに、「今年の冬は暖冬です。」とか、「今年の夏は冷夏です。」とか、「今年の梅雨は空梅雨です。」という予想とか、毎年非難されるのは、「入梅宣言」です。
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 今年の梅雨も、なかなか予想が難しいようです。宣言した途端に晴れの日が続くと非難の声がごうごうです。今年はそういう梅雨でした。19日には、「今年は空梅雨?14日に中国?関東甲信地方まで達した「梅雨入り宣言」直後、15日は30・9度を記録し都心で初めての真夏日、16日は今年一番の暑さで31・2度と晴天が続いた。」という記事が掲載されていました。これに対して、気象庁は「梅雨前線が一時的に南下しただけ」と説明しています。気象庁が「梅雨入りしたとみられる」と判断した途端に日本海上の高気圧の張り出しが強まり、梅雨前線は逆に南下して不活発になり、フェーン現象も後押しし、特に都心で夏のような好天となっているのです。それでも気象庁は「今年は平年並み」と分析していました。それが、次の日の記事では、「この夏、全国的に渇水の可能性が高まっている。昨冬からの少雨傾向で慢性的に水不足状態が続いているのに加え、梅雨入り後の降水量も少なく、最も深刻な四国では取水制限が始まった。関東では今週末から梅雨空が戻るとの予報だが、真夏を乗り切るだけの恵みの雨は期待できるのだろうか。」と書かれています。それが21日には、「梅雨入り:気象庁「予報外れた」…修正は必至 苦情相次ぐ」という見出しの記事が各新聞に掲載されました。「関東地方で梅雨とは思えない天気が続いている。14日の「梅雨入り宣言」以来、雨が降ったのは宣言当日だけ。梅雨入りは例年9月ごろ、降水量などの観測データを分析して確定することになっている。苦情を訴える電話などが相次いで寄せられている気象庁は「結果的に見れば、予報が外れたと言わざるを得ない」と判断ミスを認め、修正は必至だ。」といっています。ところが、25日には、今年の夏は全国的に平年より気温が高めになり、降水量はこれから梅雨らしい空模様が続き、全国的に「平年並み」と予想しています。予報によると、7月は本州に梅雨前線が停滞し、梅雨らしい曇りや雨の天気が続き、梅雨明け後は、日本付近にある太平洋高気圧の勢力が強まり、平年より気温が高くなる見通しだというのです。もともと梅雨入り判断は、難しいとされています。ですから日付は、断定せずに「日ごろ」としており、5日間程度の幅を見込んでいます。気象庁は1950年代から梅雨入りや梅雨明けを「お知らせ」という形で伝えていますが、63年に梅雨入りが特定できなかった地域もあったほどだそうです。それでも、一般からの要望が強く、86年から正式に発表を始めました。たかが梅雨ですが、梅雨によって大きく左右される職業もあるのでしょう。
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