フィンランド

経済協力開発機構(OECD)の国際学力調査(PISA)で世界トップの成績を示したフィンランドの教育を日本の子供たちに紹介しようと、同国大使館が、インターネットの教育サイト「プロジェクト・フィンランド」を開設していますこのサイトは、同国の人気キャラクター、ムーミンと「自ら学ぶ教育」を疑似体験できるようになっています。フィンランド大使館では「自ら考える大切さを伝えたい」とアピールしていますし、このサイトからフィンランドという国を学ぶというのではなく、フィンランドという国を通して日本の進むべき道、あるべき姿を探ってほしいというものです。これは、私が毎年ドイツに保育を見に行っているのと同じで、決してドイツをまねようとするのではなく、ドイツから学ぼうというものです。このサイトの対象は小学5年?中学3年生です。フィンランドという国は、2003年に行われたOECDの学習到達度調査(15歳対象)で、読解力と科学的能力で参加41カ国中トップとなった(日本は読解力14位、科学的能力2位)。このため日本を含む各国の教育関係者から注目が集まり、各大使館などに問い合わせが相次いでいる国です。このサイトの紹介に「フィンランドでは教育の大切さをつねに意識しています。私たちフィンランド人にとっての教育とは、子供たちが自分から学ぼうとする力や自分で考える力を育てることです。」と書かれています。この内容は別として、その中にフィンランドを紹介しているところがあります。そこに書かれているフィンランドと日本の違いを考えてみました。「子どもたちは、仕事になにを求めているのでしょうか?やりがいがあり、たのしく働けること、そしてチームワークなどです。よいお給料がもらえることも、もちろんです。実際に働いているおとなたちも同じように考えています。安心して働ける職場であること。就業時間がきちんと決まっていて、残業がないこと。フィンランドの人にとって、家族とすごす時間はとても大切だからです。ふつうは夕方の4時から5時には仕事が終わり、そのまま家にまっすぐ帰ります。仕事をえらぶときは、休暇も重要です。働いているおとなにもふつうは4週間ほどの夏やすみがあり、冬にも1週間ほどのやすみがあります。ちなみにフィンランドの学校では夏やすみが2ヶ月半もあって、しかも宿題がありません。ほかに託児所などの育児ケアシステムが充実していることや、健康管理のための福利厚生があること、仕事をやめたときの条件なども仕事をえらぶときのポイントになります。」「フィンランドでは「職場ではだれもが平等である」と法律で定められています。世界にはまだ、女性は家にいるべきだと思っている人たちもたくさんいるようですが、フィンランドの女性は働くことをのぞんでいます。しかし、同時に子どもにもたくさんの権利があります。たとえば教育を受けたり、保育所や健康管理のためのサービスは無料か、もしくは安く利用することができます。また、小さな子どもや病気の子どもがいる人には、子どもと家ですごす権利があります。小学校2年生までの子どもがいる家庭では、子どもが病気になったら、どちらかの親に会社をやすむ権利があるし、就業時間を短くすることもできます。」、最近改めて日本の働き方を考えることがあります。女性の社会進出はこれからも増えるでしょうが、そのためには、基本の「楽しく働けること」がなければ、良い働き方を模索することができない気がします。