ゾーニング

 今日、午後新宿で行っている保育業者の展示会に行ってきました。展示会では、さまざまな商品が並べられ、ある場所では保育室を再現してあったり、体験することができます。その並べ方をいろいろと考えているでしょうね。見に行く人も、見やすかったり、興味のあるものを順に見ていけるるような並べ方をしていると、欲しかったものと一致をして、それを買おうとしますが、並べ方がバラバラですと、後でもう一度見ようと思っていながら、結局はもう一度見なかったり、もう買う意欲がなくなったりしてしまいます。そんな並べ方で重要な観点がふたつあります。ひとつは、動線計画です。この言葉は、何度もブログに登場しますので、もうわかっていると思いますが、人が移動する道筋である動線を計画することです。これは、保育室を考える上でも、子どもの動線を考え、その動きによって保育を意図していきます。保育室のおける動線計画とは、必ずしも機能重視の必要はなく、その動線の交わりによって、子どもが関わるということを演出することも出来ます。もうひとつ考えなければならないことは、「ゾーニング」と言われているものです。ゾーニングとは、簡単に言うと、機能や用途などを考えて空間を分けて配置することです。展示会場では、展示内容を考慮した最適なゾーニングを計画していく必要があります。各分野の相乗効果を実現するだけでなく、各分野を明確に区分することで、来場者にとってわかりやすいレイアウト、出展者にとっては自社の出展製品を明確に訴求できるゾーニングで、効率的なPR空間を計画しなければなりません。展示会場だけでなく、都市計画や建築プランなどで、関連のある機能や用途をまとめていくつかのゾーンに分け、それぞれに必要な空間の大きさを考慮し、相互の関係を考え、位置関係を決める作業のことをいいます。建物の上下階にわたって垂直に空間を配置していくことをバーチカルゾーニング、水平的に空間の配置を行うことをフロアゾーニングという。住宅のプランニングにとっても、建物の配置や間取りなどの大まかな計画を立てるうえで欠かせない作業といわれており、例えば、家族全員や来客などが利用する空間をパブリックゾーン、個室など個人的に利用する空間をプレイベートゾーンなどとし、各空間の適切な配置を考える作業のことです。そのほか、ゾーニングは、いろんなジャンルで使われている用語です。売場の棚割を決める。住宅の間取りを検討する。未成年に過激なビデオの販売や貸出を規制する。このような、『区分』する行為はいずれも、ゾーニングと呼ばれるものです。もっと大きく、まちづくりにもゾーニングも必要です。市街地活性化計画で、エリア内を商業ゾーン、ビジネスゾーン等に区分する手法であり、多くの計画に盛り込まれているものです。また、区分するためだけではなく、同じ機能を一箇所に集めて、魅力や利便性を高め、それによって、中心市街地を昔のように活性化させるということも、ゾーニング計画です。そう考えると、わたしは、保育室は、動線計画とこのゾーニング計画が必要な気がします。よく、昔から「コーナー保育」とか、アメリカなどでは、「インタレストセンター」などという計画を言いますが、わたしは、「コーナー(かど)」でも「センター(中心)」でもなく、ゾーンを計画するゾーニングが必要な気がします。このゾーニングによって、関連のある機能や用途をまとめることで、その活動をより魅力的なものとし、活動を活性化し、各分野の相乗効果を実現させていく必要がある気がします。