緑化

 先日、園の一部のベランダに芝生を植えようと業者に来てもらいました。最近は、屋上緑化をしようとするところが増えました。そのときに業者の人と芝について話をしました。園庭や校庭の緑化もするところも増えてきていますが、踏みつけることが多いところではなかなか芝が定着しません。校庭が二つあるといいのですが、いつも半分は養生のために使えない状態が起きてしまいます。もともと激しい動きをするところの芝生化は無理があるのかもしれません。たとえば、クローバーのようなほかの植物はどうかと聞いたところ、もっと無理で、中でも芝が一番踏みつけられることには強いようです。ですから、私は、ベランダや、屋上はどうかと思っています。そこを緑化する意味は、「ヒートアイランド現象の解消」で、都市部の灼熱砂漠現象を和らげます。10%緑化率を上げると、1?3℃、都市部の気温を下げる効果があり、それが進めば夏60℃にもなるコンクリートの温度を30℃以下に下げることも夢ではないそうです。それから、「断熱による省エネ効果」で、冷暖房費の大幅削減となります。500?の屋上緑化を有する10階建てのビルは年間180万円の省エネ効果があると言われています。そして、「環境にやさしい」ことです。二酸化炭素を吸収し、空気をきれいにします。それから、「癒し効果」があります。植物のグリーンが人に活力を与えます。ということで少しずつ考えていこうと思っています。
 では、庭の地面はなにで覆っていたのでしょう。地被植物(ground cover plants)という植物があります。これは、地表面を覆って地肌を隠す為に植栽する植物の総称で、草丈が低く性質強健な木本及び草本類の事をいいます。地表面を密に覆い、美しい樹姿(草姿)の種類で、そのためにある条件があります。「草丈が低く多年草で、植物体が柔らかい」「繁殖力が強く容易に増やせる(地下茎ほふく茎の伸張) 」「性質が強健で環境条件に対する適応性が大である。(利用・用途が多様)」「病害虫に対して強く、管理が容易である」その中で、草として使われるの野主なものが、芝草類で、日本芝、西洋芝、クローバー、ダイコンドラなどが使われます。そして、日本人が好きなものに「コケ類」があります。
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   コケで覆われた庭
 これには、おもにスギゴケ類やハイゴケなどが使われます。日本の庭園は、校庭や園庭のように運動をしたり、リクリエーションをする場として発展してきたヨーロッパの庭園と違って、もっと深い意味を持っていました。 日本では、庭は仏教の教えを形にする、茶の湯の精神を表すものとして、歴史や文化の変遷とともにさまざまな様式を生み出してきたのです。特に、寺社の庭園には宗教的な深い意味が込められています。そして、作られた自然の中には、テーマとかストーリーなど精神文化的要素が多分に含まれていることが明白になっています。日本庭園とは、必ず自然を取り入れて何かを表現します。役者が舞台で演ずるように、庭では木や石が代役を演じ役木・役石と称して庭を構成します。すなわち、庭の鑑賞は、「材料の名前や色、かたち、傾き加減、方位方角(東西南北)数量などをヒントにして、連想し、石は意志、木は気、流れは時代や歴史の流れ、松は待つ、梅は生むや創造など、同音同意の考えを取り入れ、空想し、思い出にひたり、時をすごすことによって、からだの疲れをいやし、明日への活力を養うことにあります。」といわれています。また、日本庭園には水があり土があり、その土地の植物を用いて景観が形づくられるために、自然と共生するという一種のビオトープであるということもいえます。

緑化” への7件のコメント

  1. 土に養分がないためか園庭に植物が生えてくれません。植物の生えてこない土地というのはとても不自然な感じがします。ビオトープまではいかなくても、何とかしたい課題のひとつです。テーマや目的をもう一度見直し、いろんな素材を候補に挙げて、じっくり考えてみようと思います。

  2. ●園庭に芝生を植えて6,7年になるでしょうか●その頃、芝生業者も園庭に植えるキチンとしたノウ・ハウを持っていなくて、失敗しながら、気づきながらの育成でした(いまも完成していませんが)●芝を植えて、園児にとっても、保護者にとっても、いいことは多くありましたが、一番いいことは、自分が花や木や庭に興味を持ち出したことです●他の学校や施設に行ったとき、園庭に芝生がないと“不思議な”感覚を持ちます●校庭(園庭)芝生化は、国が推進する事業にしてもいいと思います。

  3. 木を1本、緑を少しでも増やす、そういった小さなことでも、積み重なれば、地球にとても優しい環境が出来上がります。できることから少しずつ、何らかの働きかけをしていきたいと思います。自然に囲まれた環境で暮らしているので、どうしても、「まだ大丈夫」という甘えが出てきがちですが、地球の温暖化は、目に見えないところで着々と進んでいます。壊したのが私たち人類ならば、破壊に歯止めをかけるのも、私たち人類の責務だと思います。
    園庭の改造を10年計画で行おうと思ってます。

  4. 園庭のまわりは、桜、しい、くすなどの大木で囲まれ、庭には柚子2本・山紅葉・くすの木と野菜畑、それに3日前に、4M程の「そよご」を友人から譲り受け、ほぼ中央に植えました。これは雌の木で赤い実をつけ、葉っぱも染色にできるそうで、大変気に入っています。芝生は2度植えましたが、一部残ってはいるものの、どうしても入るのを制限しない限り、残すのは難しいことが分かりました。テラスには常緑のアイビーを植えて2年半ですが、まだ屋根までは伸びるに至っていません。大木に囲まれているおかげで、木陰がだいぶ増えて、夏は涼しく、冬は暖かい環境です。益々温暖どころか熱帯化ですから、もっと緑化には気を配っていきたいです。

  5. 今日は久々にまとまった雨が降りました。窓の向こうに見えるこんもりとした森の新緑が目に鮮やかです。大都会の中にあって小さいけれど、これだけ豊かな森が間近にあることに何だか幸せを感じます。先日その森がある公園で「緑まつり」がありました。ご近所に住んでいる、ということから自治体の首長さんも参加されました。池に鯉を放したり、植樹をしたりしました。植樹された木はyamauchi-kさんのコメントの中にあった「そよご」です。丈は1M程でした。葉が風に吹かれて「ソヨソヨ」と音をたてるところから和名が来ているとか。息子とよく行くところなので今度教えてあげようかと思います。もっともわが愚息は木のことより近くにあるブランコや滑り台がお気に入りです。その脇にある池には亀がいます。親亀の上に小亀が乗って・・・最初は置物かと思いましたが本物でした。今日のブログの「緑化」グリーニング。ビルが林立する大都会には必要なことです。もしビルの屋上が緑化されたなら、上空から見下ろしたこの大都会の景観はどんなものでしょう。一面の緑の中に道路や線路が縦横無尽に張り巡らされているという景色が現出するかもしれません。夢のようなことです。

  6. 緑はいいですね。この時期、園庭に緑がどんどん増えてきます。増えてきた緑を見ていると落ち着きますし、「いいな〜」と思います。しかし、園庭の土が真砂土と呼ばれるようなもので、なかなか簡単には緑が広がってくれないというところもあります。固い土でちょっと掘るのにも一苦労です。スコップなどではダメで、それなりに掘ろうと思うとつるはしが必要になります。それでもみんなで作業をするのはやはり楽しいですね。コケもいいですね。多湿な日本といえばやはりコケですね。コケも取り入れられるといいなと思います。

  7. 日本の庭園は、仏教の教えを形にした姿であったのですね。何となくですが、神社の庭園には“日本人の心”といったイメージが浮かびますが、「石は意志、木は気、流れは時代や歴史の流れ、松は待つ、梅は生むや創造など、同音同意の考えを取り入れ、空想し、思い出にひたり、時をすごすことによって、からだの疲れをいやし、明日への活力を養う」といった深い意味が込められていることを知ると、今度見た時の感動が倍増しますね。以前、あるTV番組で枯山水や砂紋の特集がされていました。池などがない庭に、石や砂で水の流れを表現し、そこには存在しない物を、別の物で見立てようとした様式、そこにある物で表現しようとすること、目の前にあるものの可能性を探り、自然の物で人間生き方や歴史、そして人間の中にある自然体を表現する形というので、なんだかぐっときました。やはり、私は日本人なんだと再確認できました。

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