日光浴

 今日は、園の遠足でした。本当は昨日でしたが、朝のうち雷を伴う激しい雨が一時的に降ったために今日に延期になったのです。今日は、昨日と打って変わって、日差しが強い日でした。私は、帽子をかぶっていたのですが、うなじの辺りは、夜風呂に入ったときに少しひりひりしたので、日に焼けたようです。先日の5月14日の日本経済新聞に「紫外線、朝も要注意・目に悪影響、金沢医大など調査」という記事が掲載されていました。その記事によると、「目が浴びる有害な紫外線の強さは、真昼よりも午前9時ごろと午後2―3時ごろがピークで、午前9時ごろでは真昼の約2倍に達することが金沢医大の佐々木洋教授(眼科学)と医薬品メーカーのジョンソン・エンド・ジョンソンの共同調査で分かった。紫外線を長年浴び続けると、手術でしか治せない「翼状片」になり、乱視や視力低下となる恐れがあるという。」という記事です。かなり以前から「紫外線は、怖い 真っ黒な日焼けは健康の象徴と思われていたのは、一昔前の話。大量の紫外線を浴びると、害が大きいことがはっきりしてきた。」と言われています。赤ちゃんに日光浴を勧める記述は、1998年、母子手帳から姿を消しています。以前は、赤ちゃんの健康のために日光浴が必要であると考えられていましたが、現在では紫外線の問題のほうが深刻であるため、直射日光に当てるのではなく、外気浴のみで十分であるという考え方に変わってきているのです。世界保健機構でも、皮膚がんや白内障の原因になるとして、日光浴の自粛を呼びかけています。「日光浴」は、私たちの小さいころと常識がまったく逆になってしまったものの代表的なものです。なぜ、かつては、健康のために日光浴がよいといわれてきたのでしょうか。それは、18?19世紀に日照の少ない北欧や南アフリカなどの地方でクル病の発生が見られたことから、日光浴などで紫外線を積極的に浴びることがクル病の予防になると考えられてきたからです。しかし、最近になって、これらの地域のクル病発生率の多さの理由は、日照の問題ではなく、食糧事情にあったと考えられています。このクル病というのは、ビタミンDの欠乏によって骨の発育に必要となるカルシウムが十分に吸収されず、手足や背骨の発育が不十分になって、曲がってしまう病気です。そこで、日光浴をすると、日光の紫外線にはビタミンDを合成するはたらきがあるために、日に当たることで骨が丈夫になると考えられてきたからです。確かに紫外線には体内でビタミンD3の合成を促す作用があります。しかし、ビタミンD3を1日に必要な量を生成するためには、夏の正午近くの太陽光を手に2?3分浴びるくらいでも十分だといわれています。また、紫外線に当たらなくても、イワシやカツオなどの青背の魚、干ししいたけ、卵黄などの栄養を積極的にとっていれば十分だそうです。同じように、骨の老化を防ぐための日光浴でも、何十分も直射日光の下で皮膚をさらす必要はなく、十分な栄養をとって適度の運動を行うことのほうがよっぽど重要なのです。それよりも、赤ちゃんのころは紫外線の影響を受けていないためメラニン色素が少なく、強い日光を浴びるとすぐに火ぶくれや熱をひき起こしてしまいます。また、新陳代謝が活発なため、傷つけられたDNAを含む細胞分裂も盛んに行われ、中高年になってから皮膚がんを発症する確率も高くなるといわれているのです。日本人よりも皮膚がんの発生率が高いオーストラリアやアメリカでは、積極的に日焼けを予防しようという意識が国民に広まっています。よく、朝のうちから外で子どもを遊ばせたり、午後に子どもを外に出したほうが元気になるというのは、何の根拠も今はないようです。

日光浴” への5件のコメント

  1. フロンガスの排出が原因とされるオゾン層破壊は地球規模での深刻な問題となっています。いわゆるオゾンホールができることで人体に有害な紫外線やその他の太陽光線、宇宙線が地球上に降り注いでいる、というのです。白色人種を中心に「皮膚がん」罹患の確率が増大しているそうです。このことから長時間、太陽光に晒される、というのはどうやら「自殺行為」に等しいことがわかります。もっとも曇りの日なら大丈夫か、というとどうやらそうでもなさそうです。「紫外線」は容赦なく地上に到達すると言われます。最近は「紫外線」対策グッズが大いに売れているとか。それでも子どもの外遊びに対して「紫外線」を危惧する声はあまり耳にしません。それでも、親の委託を受けて子どもが過す園や学校では気にしないわけには参りません。今日のブログで紹介されていたような研究結果が出ていてもニュースのトップで深刻に報道されない限り「黒く日焼けした子どもの姿こそ健康体だ」と思われる方は若い親御さんを中心に多いような気がします。食生活、空気、水、そして人体が受ける太陽光・・・こうした諸環境の変化を考えて子どもたちの学びや遊びをデザインするのが、どうやら園や学校の「先生」たちの専門性であると今日のブログを読みながら考えました。

  2. どうしても日焼けした人を見ると健康そうに思ってしまいます。根拠のないこうした思い込みは早めに改めないといけないですね。紫外線の問題は正しく把握しておかなければいけないようです。紫外線についてのことを美容関係の記事ではよく見かけますが、健康に関しての記事等ではあまり見かけません。気にして見ていなかっただけかも知れませんが、人体にこれだけの影響があるのならもっと深刻に大きく報道された方がいいのではないかと思います。

  3. 波乗りをしていた私にとっては、とっても重大な今回のニュースです!
    ううう・・・どうしましょう?将来的に皮膚ガンでしょうか・・・?と、先のことを考えても仕方ないので、健康的な食生活を送ることにします。
    それにしても、外遊びに対しての偏見といいますか、そういったのは、まだまだ蔓延ってますね?。確かに外も大切ですが、行き過ぎて将来的に病気になってしまうと元も子もないですね・・・。
    マラソンに対する偏見も多いです。子どもにマラソンさせてくれという要望もチラホラです・・・。
    そのたびに説明してます。
    このまま地球の崩壊が進むと、オゾン層の破壊もより加速され、将来的には、ドーム付園庭なんてのも出てきそうですね・・・。1日の外遊び時間が、時間帯指定とか、何時間まで、とか・・・。
    なんにせよ、子どもにとって、それがベストと思われる行動を常にしていきたいです。

  4. 紫外線の問題についてもっと考えないといけないなと思いました。ビタミンD3の生成には、夏の正午近くの太陽光を手に2〜3分浴びるだけで十分なのですね。あまり必要以上に怖がってもいけないのかもしれませんが、外で遊ぶことが子どもにとっては健康的だとばかり思い過ぎない方がいいかもしれませんね。外で遊んでいる子を見ると健康的でいい印象を受けます。それが悪いことではないのですが、保育者として子どもと接している以上はこのような紫外線の影響というものを考えた意識の持ち方は大切にしなければいけないなと思いました。自分たちのいいという感覚だけに頼らず、様々な研究結果を考慮して、子どものためには何が一番いいのかを考える意識は持っておかなければなりませんね。

  5. いわゆる小麦色の肌を、「健康そう」だと思うようになったのは、その反対である青白い表情であると「具合が悪い」といった偏見からかもしれませんね。紫外線の怖さは、目に見えないというところであると感じます。曇りの日でも、紫外線は降っているということを聞いたことがあります。また、紫外線の影響が、その場ではなく、数年数十年後の未来にならないと症状として現れないといったところにも、恐怖心を感じてしまいます。日光浴の良い所は、気分をリフレッシュすることができるということで、太陽の日を浴びるということで、健康になるというのは迷信であるということが理解できました。

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