サンダル

 面白いポスターを見つけました。以前のブログの「立てばシャクヤク、座ればボタン、歩く姿はユリの花」のパロディーです。
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 そこに書いてある文は、「立てばシャクヤク、座ればボタン、歩く姿で水の泡」というものです。電車などに乗っていると、そういうことがよくあります。歩く姿を見て、がっかりすることがあります。私は、ちょっと古いのかもしれませんが、高いヒールのミュールを履いて、カチャカチャ歩いている姿を見ると、今にも脱げそうでハラハラします。本当は、このミュールという履物は、オードリー・ヘップバーンが「ローマの休日」という映画の中で着用していたヒールの高いサンダルのことで、「ヘップサンダル」と呼ばれる履物です。しかし、何で私がこのミュールに抵抗あるかというと、サンダルというものは、フォーマルな場では着用しないもので、遊びや日常生活の中で履かれるというイメージがあるからでしょう。また、電車でよく見かける女子高校生が靴のかかとを踏みつけて、ペタペタ歩いている姿とダブって見えるからかもしれません。急ぐときとか、激しく動くときは、かかとをくるんである履物のほうがいいと思うのですが。ただ、そうでないときや、デスクワーク専従者は、革靴で足が蒸れるのを嫌ってサンダル履きで仕事をすることが多いようです。あるショッピング誌に「靴とサンダル両方に兼用できる靴」というものが掲載されていました。普通の靴ですが、かかとを折り曲げて、それを踏んでサンダルとしても着用できるというものです。そういえば、「ミュール」というおしゃれな言い方と「サンダル」という言い方でずいぶんイメージが違います。ギリシア人(ミュール)が、古代オリエント文明のころに履いていたので、ミュールと呼ぶのですかね。西欧語におけるサンダルの語源は、中世後期に遡り、ギリシア語の “sandalion” から、ラテン語を経て、英語・ドイツ語・フランス語などへ入ったと考えられています。もともと「サンダル (sandal)」とは、足全体を包まず、紐やバンドなどで足に止める履物の総称です。古くからある履物の種類で、様々な材質・形式のものがあります。そういえば、映画の「ベンハー」では、登場人物がサンダルを履いていましたね。チャールトン・ヘストン演じる主役の人物が履いていたそのサンダルは、足の甲を留める幅の広いベルトに鼻緒が連結されているものでした。ですから、日本では、このようなサンダルを「ベンハーサンダル」といって売っているようです。しかし、日本でなんといってもよく使われているサンダルは、「ゴムサンダル(フィッティングサンダル)」というもので、ホームセンターなどで安価で販売されている、一体成型のゴム製サンダルです。園などでもよくトイレで用いられることが多いことから「便所サンダル」などと呼ばれています。それから、「ビーチサンダル」といわれているもので、「ゴム草履」です。そういえば、日本の草履や下駄もかかとを包まないので、サンダルの一種かもしれません。しかし、それらはサンダルとはいわずに、いわゆる「突っ掛け」と呼ばれる木製の板にゴムやビニールの帯がついていて、これを足の甲に引っ掛けて履くもののことをいいます。これは、多分下駄からの変形でしょうが、日本では屋内では靴を履く習慣が無く、土間に一時的に降りる際や、近所に出かける際に簡易履物として利用されていました。そういえば、園を始めたころのトイレや、旅館などのトイレにはこのサンダルが置かれていましたが、いつの間にか見られなくなっていますね。

サンダル” への5件のコメント

  1. 保育園勤めを始めた頃「上履き」「中履き」を履いて仕事をする、ということには若干の抵抗がありました。高校を卒業して以来、「上履き」「中履き」を着用する、ということがなく、なんと20年ぶりでそのことを経験したのですから「抵抗」感も了解してもらえるでしょう。最近愛用しているのは保護者の方から頂戴した「謝恩」品のサンダルです。抗菌抗臭のすぐれものです。その前に黒のサンダルを履いていたのをその保護者の方たちがみていたのでしょうね。同じような黒のステキなサンダルをプレゼントしてもらいました。とてもうれしいことでした。ところで「ビャクダン」を英語でサンダルウッドsandalwoodといいます。sandalの語源を知りたくなりました。

  2. ベンハーサンダル、ゴムサンダル、ビーチサンダル、突っ掛けなどなど。どれもフォーマルなものではないでしょうがとても気に入っています。用途によってそれぞれに向き不向きがあったりして、いろんな生活のシーンにマッチした役割があって・・・。そんなわけで新しくて便利そうなサンダル見つけたときには、すぐに買ってしまう習性があります。

  3. 当保育園中ではサンダルを結構使っています。
    職員の園内の上履きと園庭内の外履き、トイレの履物。
    しかし、最近はサンダルより「クロックス http://www.crocs.co.jp/index.php 」が流行ってきました。
    そのうちサンダル=クロックスと呼ばれるかも…。

  4. 「歩く姿で水の泡」私も前に「歩き方、変だよ」と言われて、背筋を伸ばして歩いたり、立ったり、座ったりするようにしているのですが、気がつくとだらっとなってしまっています。最近、原監督や大阿闍梨の方が姿勢を正すことの良さを語っておられたので、ちょっとした自分の中でのテーマにもなっています。ミュールとサンダルでは随分イメージの違う言葉ですね。最近ではクロックスが人気ですね。流行り始めた当初、自分は履くことはないだろうなと思っていたのですが、履きやすさが気に入って、今ではしっかり履いているのでおもしろいなと思います。また、自作のサンダルでランニングするという楽しみ方も教えていただいたので、そんなこともしています。サンダルはかなり私にとって身近なものかもしれません。

  5. ミュールやヒールなど、女性の履物には大変な物がたくさんあるなぁと思います。学生時代、友人のヒールを履いてみたことがありますが、数mも歩けませんでした。女性はすごいなぁって思いましたし、大変だなぁと感じたのが正直なところです。足を美しく見せる効果があるとされるヒールも、自分にあったものでなければ、姿勢を悪くしたり、外反母趾、腰痛などを引き起こすとされているようですね。しかし、そんなヒールともうまくつきあっていくことで、美脚効果やダイエット効果などもあるようで、正しい使い方と危険性を両方理解した上での使用が、望ましいということであると思います。ヒールを履く女性にしてみれば、「立てばシャクヤク、座ればボタン、歩くだけでも一苦労。」だということでしょうか…。

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