たけのこ堀り

先週、長崎に行ったときに、先方の好意で経験をしたことのない体験をさせてもらいました。研修の最終日の午後、毎年いろいろと考えてくれます。去年は、ブログで書いた「漁船の運転」をさせてもらい、西海橋の下の渦潮の中を乗り切り、その船で長崎空港に横付けしたのです。今年は、普段の運動不足を考えて、「たけのこ堀り」を計画してくれました。地元の園長宅で、ジャージとTシャツをかりて、それに着替えて竹やぶに出発です。そこまでは、軽トラックの荷台に積まれた、ビールケースを逆さにした台に座り、風を切って走ります。すぐに竹やぶに着いたのですが、そこは「孟宗竹」の竹やぶです。
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たけのこは「古事記」に登場していることから、日本では古くから食べられていたようですが、現在一般的に食べられている孟宗竹という種類が日本に入ってきたのは江戸時代のことだそうです。そのほかに、現在食用として食べられているのは、淡竹、真竹などの種類です。孟宗竹の林に入って、掘るたけのこを選びます。形はずんぐりしていて、ずっしりと重いものを選びます。皮にツヤと湿り気があり、頭が黄色く開いていないものが新鮮なたけのこだそうです。頭の部分が緑色になったものは、陽にあたり育ちすぎて、えぐみが強く固くなっています。竹やぶには、にょきにょきとたけのこが生えていますが、そんなに顔を出したものよりは、枯れた笹の葉を除けると頭が出てきたくらいがいいのですが、そのたけのこを掘るのが、とても大変だということをすぐに悟ります。まず、たけのこを傷つけないように周りの土を掘ります。すると、根元に赤い斑点が出てきます。そうしたら、道具で「エイッ」と、根っこを切り落とします。
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そのときに、頭がほとんど出ていないものは、掘る量が多くなります。また、根っこを切り落とすのが、太く大変で、なかなか切り落とせません。背が高いのは、すぐに折れるので、簡単に掘れます。ですから、疲れてくるとつい、かなり顔を出している大きなものを掘ってしまいます。それでも、かごいっぱいになりました。汗びっしょりになってしまいましたので、シャワーを借りてさっぱりしてから空港に向かいました。数日後、そのたけのこを湯がいて、たくさん送ってもらいました。とてもやわらかく、おいしくいただきました。みんなにも、「私が掘ったんだ」と自慢して配ったのですが、たぶん、送ってもらったたけのこは、私が掘ったものではないと思います。私が掘ったのは、大きくなりすぎたものばかりで、硬く、おいしくないので、ほかに掘ったものを送ってくれたのでしょう。次の日の筋肉痛を感じながら、その思いやりを感じました。じつは、たけのこは、GWか終わった時に、とても役に立ちます。なんとなくやる気がわかないというような「五月病」には筍ごはんがおすすめです。10年ほど前は、栄養学的は何にもなく、香りや歯触りを楽しむだけの食材という扱いでした。ところが最近たけのこに、やる気を高める成分が含まれていることがわかり注目されています。その成分とは、「チロシン」といい、タンパク質に含まれるアミノ酸の一つです。脳を活性化させ、やる気や集中力をたかめるドーパミンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質の原料となるのです。最近では、うつ病を初め認知症、パーキンソン病の予防・治療に効果があるともいわれ、研究が進められています。たけのこをゆでると、節の隙き間に白いモロモロとしたものが入っていますが、それはチロシンが結晶化したものです。たけのこを水煮してもチロシンの量はほとんど変わらないと言われています。またたけのこにはアスパラギン酸という疲労回復に役立つ成分も含まれています。今年も貴重な体験をさせてもらいました。

たけのこ堀り” への3件のコメント

  1. なるほど「筍」にもいろいろな効用があるのですね。健康のことを考えると、筍を頂かないといけませんね。いろいろな混ぜご飯、炊き込みご飯があります。代表格はなんといっても「まつたけごはん」です。「栗ご飯」もおおいしいと思います。子どもの頃「たけのこご飯」を食べた記憶がありません。それもそのはずです。孟宗竹や真竹の竹林が近所にありませんでした。それで「たけのこ」はちょいと縁遠い、と思っておりました。ところが、横浜で暮らしていた時、あることで京都長岡京市の方に筍を頂戴するご縁に恵まれました。以来、筍が好きになりました。さて、長崎にいらっしゃるたびに、いろいろな経験ができていいですね。昨年が船の操縦で今年が筍掘り。「今は昔、竹取の翁というものありけり」で始まる『今昔物語』の冒頭を想起しました。来年は長崎でどんな経験ができるのでしょうか。今から楽しみです。

  2. 頭が出かけた筍を探したり山菜をとりに行ったりするのは楽しいです。子どもの頃、祖父に連れられてとりに行っていました。今は息子がその体験をしていて、最近はとってきた筍や蕗などの食材がよく食卓に並びます。こういった体験から自然の仕組みを感じてくれたら欲しいと思っています。そんなことを家族で話していました。この時期には野外でいろんな食材がとれます。豊かな自然に囲まれた生活の醍醐味だと思っています。

  3. 先日はお疲れ様でした。
    たけのこ堀りは私の性格に会わないなと実感しました。
    長崎「見守る保育」のメンバーは、いまだに就学前的学びを好むものが多く、遊びと学びを並列的にとらえるのではなく
    イコールと捉えています。実体験を重んじる会です。
    1月もよろしくお願いいたします。

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