階段

 この4月に開園した私の園は、新宿区にあります。新宿区といっても、歌舞伎町をイメージする人が多いでしょうが、再三、ブログでも書いているようにとても閑静なところにあります。しかし、そうはいっても、やはり都会の真ん中ですので、土地を広く取ることはできません。ですから、園舎は、平面的に広く取れないために高い建物になってしまいます。地下1階、地上4階の建物です。もちろん、保育室は1~2階にありますが、そのほかの機能の部屋は地下とか、4階になります。昨日、保護者講演会を行いましたが、その会場のセミナー室は4階になります。もちろん、エレベーターはあるのですが、子どもが乗ってしまう恐れがあるために、エレベーター室への出入りのドアは常に鍵をかけていますし、エレベーターの電源も普段は切ってあります。参加の保護者には、1階から4階まで歩いて上ってもらいました。たぶん、始まる前は「エレベーターがあるのに」という不満をもたれた方もいたかもしれません。しかし、話が終わって帰るときは、みんなそれほど不満げではありませんでした。それは、講演内容に、「認知症にならないために」という話のなかで、「下半身を運動させると、前頭葉がおとろえず、認知症になりにくい!」ということを言ったからです。
 厚生労働省が推奨する健康づくりの運動(身体活動)の1日所要量は8千~1万歩の歩行です。日常行動の中での歩数が2千~3千歩あるので、意識して約1時間歩けば、ほぼ1万歩に達します。園にいるときに万歩計をつけていたことがありましたが、やはり普段は、1日2~3千歩しか歩いていませんでした。そうは言っても、意識してそのほか1時間歩けといわれても、なかなかその時間をとることはできません。それが、今回は少しいいことがあります。それは、通勤に今までは車を使っていましたが、今回は電車での通勤です。車ですと、家を出て、職場に着くまでほとんど歩きません。電車ですと、駅まで歩き、ホームを歩き、駅から歩かなければならないからです。そのほかにいいことは、駅を利用すると、階段があるのです。階段昇降や坂道歩行は足に強い負担をかけるので、その運動強度は平地歩行の各2倍に相当するといわれています。つまり、階段や坂道を30分歩けば、平らな道を1時間歩いたのと同じになるというのです。朝日新聞「暮らしの風」によると、脚の筋肉や骨が強くなり、血液循環が円滑になるなどの健康効果が表れるそうです。脚の静脈血流は重力に逆らって流れるので、脚の運動が血液の働きを保つ重要な要素になります。脚を動かし、血流を円滑にすると、静脈中の疲労物質や老廃物の処理が進み、疲れがとれやすくなります。また、脚の筋肉を強化すれば、歩行が安定し、転倒のリスクが低下します。骨に負荷をかけると骨をつくる骨芽細胞が活性化して、骨量が増加し、骨粗鬆症の予防になります。また、筋肉量が増加すると基礎代謝がアップし、太りにくい体になるそうです。(これは、あるある大辞典ではありません)そのほか、筋肉の血流量が増加すると、細い動脈がしなやかになり、高血圧の改善も期待できるそうです。また、最近の研究で、運動が男性ホルモンの分泌によい影響をもたらし、筋肉の維持、疲労回復などに役立つこともわかってきました。あの日野原先生も、今でも階段を2段飛ばしで上っているそうです。私は、毎日園には、地下から入って4階の園長室まで行きます。そして、1日に何度も1階の職員室との間を行ったりきたりします。本当に急ぐとき以外は、エレベーターを使わないようにしたいものです。

階段” への5件のコメント

  1. わが子はエレベーターやエスカレーターが大好きです。デパートや大型家電店に行くと、買い物は家内に任せて息子に連れられてエレベーターやエスカレーターです。本当は階段を使って上がったり降りたりしたいのですが、息子の欲求をまず満たしてあげないと後がたいへんです。現在住んでいるところは5階です。エレベーターがあります。息子や家内と一緒の時にはエレベーター使用です。しかし仕事に出かける時は最寄の階段が近いので使用します。また帰宅時も階段を使用します。これまでの生活スタイルを振り返ると毎日5階までの昇降をしていた時はありませんでした。慣れない現在はちょいときついものがあります。もう少し慣れたら日野原氏のように2段飛ばしで昇降してみようと思います。ところで今日はいつもエレベーターを利用する息子が階段を使いたいといいました。いかなる心境の変化かわかりませんが、一緒に5階までの階段の上がり下がりを楽しみました。踊り場からは東京池袋のサンシャインビルが良く見えます。家内と同様高いところが基本的に苦手な息子は、今度あのビルに行こう、という私の誘いに耳も貸しません。仕事場でも住まいでも階段があるおかげでいい運動になっています。

  2. 7日の講演会に参加しました。
    殆どの方は確かに不満も無く階段を降りて帰られましたが、足が不自由な身としてはかなりきつい帰り道でありました。
    今後の保護者会への参加、足が遠のきそうです。

  3.  講演会参加ありがとうございました。
    当日は失礼しました。
    エレベーターは、当然、体の不自由なかた、病気など事情のある方用ですので、ぜひ、申し出てください。子どもの安全を確保しながら使用は可能です。

  4. 最近特に足を使わなくなってきました。意識してエレベーターではなく階段を使うようにしていますが、それでも歩くことは少ないです。健康管理のために歩くことを意識して生活の中に取り入れていこうと思います。疲労回復よりも、まずは筋肉の維持を目的にします。

  5. 新宿せいが保育園のお誕生おめでとうございます。
    見学解禁を心待ちしている一人です。
    さて、先月卒園まじかの年長児に歩数計をつけさせてみました(某大学でお借りして)。当園は運動遊びを30分取り入れていて、散歩も結構取り入れています。1週間やってみて、大方は1万歩以上いきましたが、意識しないと、1万歩未満の子も出ていました。子どもなので正確に測れていたかどうか疑問ですが、1万5~6千いく子もいれば、6~7千という子もいて、かなり差が出ることが分かりました。大人同様、歩くことを極力意識したいと考えています。

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