中国

 昨日のテレビでも、中国の教育事情を放送していましたが、最近、北京オリンピックの開催が近いせいか、中国の話題が取り上げられることが多くなりました。一時期、韓国の教育事情が話題になっていましたが、最近は中国にも注目するようになっています。ひとつは、かつての東京オリンピックのときと同じように、国を挙げて伸びようという意欲に国民が燃えているからです。また、一人っ子政策において、親の子どもに対する期待や、国の次世代を担う子どもへの期待が高まってきているからです。その動きは、日本でも少子社会での子育てを振り返るのに参考になります。武田千夏さんは、中国留学中に知り合った韓国人の夫と、ソウル近郊で4年間過ごし、その後、年子の息子2人を連れ、一家で中国深セン市に移住し、その中国での暮らしのなかで感じた文化の違いなどについて、ブログ「住めば都。中国ほどオモシロイ国はない」を書いています。彼女が、幼稚園事情を書いている部分があります。参考になる部分を抜き出してみます。
「“やりたい子だけやったらいい、強要はしない”という日本の幼稚園とは違い、中国の幼稚園はどこも『現代化・国際化』をスローガンに掲げ、取りこぼしがないようきっちり管理されていました。 毎日ある英語のクラス、漢字の授業、そろばんを習う4歳児、全てのページを暗記している3歳児などに驚きました。子供に赤いクレヨン1本を渡し、印刷されたリンゴの絵をそれぞれが赤く塗りつぶすという「美術の時間」がありました。あらかじめ録音してある教科書の朗読テープを流しているだけの「読書の時間」を覗きました。「こっちにいらっしゃい」と呼びかけて、やって来た幼児に1からビリまで順番をつけた先生や、幼児に飴を与えて大人しくさせる様子に不満を覚えたりしました。」というように、息子を幼稚園に入れるためにいくつかの園を見学したときの感想です。結局、手で触って、耳で聞いて、興味を持たせることに重点を置いた教育をすると言う園長先生のいる、現地の幼稚園に決めています。そこには、男の先生が多いのも気に入った理由のひとつだったそうです。何年か前に中国に行ったときに、幼児施設を訪問した際、どの施設に行っても、男性の園長にびっくりされました。そのあと、一緒にいた中国の役人さんに、「中国では、女性の園長だから、子どもたちはひ弱になるのだ。やはり男性園長の方が、子どもがたくましくなっていい。」と言われたときに、「男性に園長だって、優しいのに」と思ったものでした。今は、男性の職員もいるのですね。幼稚園の先生にことを武田さんは、こう書いています。「いかにも幼稚園の先生らしい人と言えば、日本では大概、やさしそうな雰囲気の人を思い浮かべるに違いない。しかし中国の幼稚園の先生は、腕組みをし、少し離れたところから、まるで監視しているかのごとく立ちはだかり、厳しくてコワイという印象だ。手洗いしかり、お遊戯の時間しかり、幼稚園児なのだから、そんなにきっちり決着つけなくとも、もうちょっとなごやかに、あるいは適当にできないものかと感じることしばしばである。「開放日」と呼ばれる父兄参観の日、あれこれと指図して服従を強いる、常に眉間に皺を寄せている先生が私に言った。「子どもたちは家に帰ると、祖父母、両親、お手伝いさん、その他の大人に甘やかされ放題。だから幼稚園では厳しくする必要があるのです」と。」親の甘やかしの環境の中での保育の考え方ですが、日本では、甘やかす親は、園にも甘やかしを要求するので、その弊害は大きくなりますね。