通勤

 私は、4月から開園する園は新宿なので、自宅からの通勤時間はかなり長くなります。しかも、電車がラッシュの中での通勤です。今まで、車での通勤ですので、ずいぶんハードになります。私は、中学校は公立でしたが、電車通学でした。その昔から、電車はラッシュで、駅でドアが空いても、ドア付近に立っている人は、これ以上乗せまいとがんばります。こちらは、乗らないと遅刻してしまうので、なんとか乗り込もうとします。割り込めないときには、乗り込めずにホームに取り残されている人に、「すみません、押してもらえませんか」と頼んだものです。それでも、中学生という若いころだったことと、その混雑した車内は、浅草橋から秋葉原までの一駅で乗り換え、秋葉原から神田までの一駅乗っただけですから我慢もできました。しかし、今度は、そのラッシュの電車に1時間も乗らないといけないので、かなりつらそうです。しかし、そんなラッシュの電車を見るとき、こんな電車で毎日通勤している人が多いことに驚かされます。まあ、かなり多いのでラッシュになるので当然なのですが。この混雑の中を、長時間、毎日、何年も通勤しているのです。こうして通うのは、地価が高いために、郊外に家を買う人が多いからです。また、勤務先が都内に集中しているからです。以前、多摩ニュータウン学会の理事だったころ、外国では、よい住宅地は、企業にとってもよい地ということで、多摩ニュータウンによい企業を誘致しようといろいろと計画をしたことがありました。東京圏では、都心部に業務機能が集中する一方、居住地が遠隔化しながら巨大市街地が形成されてきました。このため、都心部における住機能がニューヨークやパリなどと比較して著しく低下する一方で、多摩地域では産業・雇用の場が不足するなど、職と住とのアンバランスが大きくなっています。そのために、職住が遠く離れることにより、この遠距離通勤、通勤混雑がおき、多くの人が著しい不快、不便をこうむるだけでなく、可処分時間が制約されています。そして、これからの時代、少子化を迎えると、高齢者や女性の社会進出が進み、日常生活における移動等が、安全に、かつ短時間に行えることが求められてきます。そこで、今後、人びとの生き方の幅が広がることに対応して、職住近接や、公共空間のバリアフリー化、子育てや介護といった日常生活に必要な各種施設の充実が必要になってきます。アメリカなどは、真ん中に企業があり、その周りが住宅街であるような職住一致や、職住近接が進められています。
tukin.gif
都心3区への通勤・通学時間が片道1時間未満の人の割合(定期券利用者)(「大都市交通センサス」運輸省)
 作家であり、ニュージャージー州在住の冷泉彰彦氏は、アメリカの事情を「USAレポート」で、こう言っています。「意外に思う方もあるかもしれませんが、アメリカの雇用契約には通勤手当という考え方は普通ありません。働く人間が「勤務の出来る状態」まで移動するのは、自分のカネと労力に任せるという考え方が主流だからです。労働とは生産される付加価値の分配だから、会社の近くに住んでいる人も遠くから電車賃をかけて通って来る人にも支払うカネは一緒で良い、そんな説明も可能でしょう。ただ、この点に関しては日本の経営者もそんなに違和感はないようで、最近では非正規雇用の場合などでは交通費は一律であったり、実費でも上限を低く抑えたりして「自腹」にする例が多くなっているようです。」
 以前、テレビで見たことがありますが、ヨーロッパのどこかの国の話でしたが、通勤時間が長い人は、電車の中で、たとえばパソコンなどで仕事をします。ですから、電車に乗り込んだときから勤務時間になります。私は、今、新宿への行き帰りには、なるべく快速ライナーに乗ります。この快速ライナーは、特急料金を払えば、全席指定で必ず座ることができ、新宿から八王子までは途中一駅しか止まりません。これに乗るのは、必ず座れるということや、ラッシュではないことがありますが、もうひとつの大きな理由は、車内でパソコンをやることができるからです。座席がいわゆる特急電車と同じようにみんな前を向き、机を出すことができるからです。この時間も、勤務時間に入れてもらえるといいのですが。ただ、この快速ライナーは、朝は、6時台に一列車しかないのが残念です。

通勤” への5件のコメント

  1. これまでの自分の通学通勤について振り返って見ます。保育園は徒歩約10分でした。小学校は徒歩約25分でした。中学はスクールバスで約10分でした。高校は電車で約1時間です。大学と大学院は電車で約1時間半でした。仕事先も最短でもバスで約15分、電車で最長約1時間半でした。今回縁あって仕事場が変ります。通勤が不可能なので仕事場の近くに引っ越しました。通勤時間は、なんと、徒歩5分もかかりません。走れば約2分でしょう。こうした至近距離で通学通勤したことがありません。これまで経験したことのないことをこれからやることになります。そして通勤、というものをして始めて、通勤手当を支給されなくなります。はじめてのことが多い新生活。今日のブログのテーマ「通勤」について我を省みることができました。

  2. 私は車で通勤します。20?30分程度の通勤時間ですが、電車などと違って座れてもパソコンは使えません。本や新聞も読めません。有意義に使いたいと思いながら、あまりいい移動中の過ごし方ができていません。いつももったいないと思ってしまいます。
    職住一致や職住近接はもっと進められてもいいのではと思います。特に都会ではそのバランスが悪いように思うので、少しずつでも進んでいけば働き方も変わってくるのではないでしょうか。

  3. 保育の学校を卒業してから、一年間保育のアルバイトをしたあと、現場から離れて一度OLを数年間やりました。
    相模原から新宿まで電車を4本乗り継ぎ3年間通いました。恐ろしいほどの通勤ラッシュを往復体験しました。若かったから3年間続けられたのと、若かったからこそ嫌なことも経験しました。
    けれど、周りを見ると私だけではなく、毎日同じ顔ぶれ。
    時々、保育園か、託児所なのか、分かりませんが預けにいかれる親子も見かけました。
    みんな毎日イライラした通勤ラッシュの電車に缶詰めで、子育てもしなくてはいけない。苦しいだろうなぁと思いました。今はご近所で現場仕事。書類は時間外ですが、なんて幸せなんだと感じます。

  4. 私は中学生の頃に訪れた東京でラッシュの電車の混雑を経験しました。初めての経験にかなり驚き、毎日この中を通勤される方がおられるんだなということを想像する機会にもなりました。職と住のアンバランスが起きているのですね。確かに都心に職場があって、郊外に住居があればそれだけ通勤時間もかかってしまいますね。私の通勤時間は車で15〜20分ほどです。駐車場から車に乗り込み、15分後には園の駐車場に着きます。思えば通勤で歩くということはほとんどありません。なので、思えばあまり雨に濡れることもありません。なので、よく朝のニュースなどで梅雨時期はおしゃれな雨具が紹介されたりしますが、地方にいるとピンとこないのですが、都会にいると必要なものになってくるのだなと思いながら見ています。

  5. 日本特有の「通勤手当」という制度によって、通勤に多くの時間をあてる風潮が出来上がってしまったのでしょうか。私が、初めて山手線の満員電車を経験した時、「こんな時間を体験するなら目的地になど行けなくてもよい…」とさえ思ってしまったほどです。人が持つ自らの個体距離の中に、あれよあれよと進出してくる人の波…。そのようなストレスを受け流し、無心さをしっかり保つことも大切であると同時に、毎朝自転車で優雅に通勤できることに対しての幸せを感じています。通勤という時間にも、有効に活用できるものと、そうでないものとがあると思いますが、できることなら無駄にはしたくありませんね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です