今日は、4月から新宿で開園する園の落成披露宴でした。よく人から言われますが、私はあまり形式的なセレモニーが好きではありません。何も、はっきりした主義主張があるわけではありませんが、いわゆる、決まったような挨拶がニガテなのです。園長という職種は、職員が若く、女性が多いので、結婚式に呼ばれることが多く、しかも主賓になるので、初めのほうで必ず挨拶をしなければなりません。私は、よく何百人を前に講演することが多いのですが、挨拶となるとあがってしまい、ドキドキしてしまいます。人は、平気で講演をするので大丈夫だろうと思うようですが、どうもニガテです。しかし、あがらない方法を見つけてからは、結婚式の挨拶が平気になりました。その方法は、挨拶をするのをやめてしまったのです。挨拶ではなく、ミニ講演をすることにしたのです。ありがたいことに、主賓であるために早い段階に、上司からということなので、講演でもおかしくないのです。最近の女性の生き方、社会の支援、少子化問題など、話題はたくさんあります。それが、最近はさらにありがたいことに、結婚式をやらない職員が増えてきました。職員が、「実は、…」と言い出すと、「今度、結婚します。」ということが多かったのですが、最近は、「結婚しました。」と言われます。式は挙げずに籍だけ入れたというのです。私はホッとします。堅苦しいことが本当にニガテです。
 しかし、けじめということもあって、今日は、落成式をしました。でも、式ではなく、「始まりを祝う会」です。招待客も、区役所の人、地元町会の人、地元区議くらいでした。その中に、これから給食の無農薬、不耕起栽培の食材を納品してくれる農家の人、今までの園の保護者の代表者がいます。来賓の区長さんは、その人たちにわざわざ挨拶をしてくれました。私がこだわった招待客だったからです。式次第も、あまり形式張らず、まず、来園した招待客に飲み物を飲みながら、園の中を見学してもらいます。保育室は、家具などを片付けず、どんな形で保育するのかを見てもらいます。よく、式典をするための広いスペースを空けるために、みんな片付けるところが多いのですが、それでは、どんな保育をするかが良く分かりません。そして見学が一段落したところで集まってもらって、簡単な経過説明と来賓二人から挨拶をもらいます。そのあと、会食ですが、会食というよりも試食をしてもらいます。不耕起栽培の古代米、赤米のおにぎり、雑穀のコロッケ、そのほか安全にこだわった素材で作った様々料理を試食してもらいます。場所も園児が給食を食べるコーナーで、園児と同じように食べてもらいます。もちろん、乾杯はありませんし、アルコールもありませんが、おにぎりのお米はとても美味しく、評判がいいので、農家のご夫婦はとてもうれしそうでした。私は、セレモニーはあまり好きではありませんが、けじめとしては、きちんとやるべきだと思いますし、興味関心のある方にもきちんと内部を公開する必要があると思っています。しかし、招待する方々、その式の見せ方などの企画は、ある意味でプレゼンテーションであるべきだと思っています。挨拶から、ミニ講演に変えたように、式から、情報公開であったり、提案であったり、表現であるべきでしょう。そうなると、式も楽しみになります。主義主張を人に伝えるよい機会になるからです。今日の式は、形式張らず、本当の姿を見てもらい、いっしょに考える会に少しはできたかと思います。出席していただいた方々、父親の会の方、今日は、ありがとうございました。

” への10件のコメント

  1. 新しい幼稚園のはじまりが、暖かい雰囲気のなか行われた様子が、目に浮かぶようです。おめでとうございます。
    新しい園は、ドイツの幼稚園に感じが似ているそうですね。園児も、多国籍にわたって、ミュンヘン私立幼稚園においての、可能性の広がりと、問題点など、重なることが多いかもしれませんね。
    これからしばらくは、新しい園についてのエピソードが増えるのでは、と期待しています。

  2. 落成並びに開園おめでとうございます。新宿に新たな見守る保育の拠点ができたこと有り難く思います。
    式典の扱いも難しいてすね。形式の中での緊張感も大切だと思いますが、誰のためにどんな意味があってやるのかを考えていかなければなりません。小学校の卒業式に出席しました。見事に声を揃え、卒業生・在校生が「言葉」を交わしていました。同席していた人が「ずいぶん練習したのだろうな。」と仰いました。私たちも練習しつくした卒園式・式典をしてはいないだろか杜反省させられました。

  3. 園長先生、この度は、「はじまりを祝う会」おめでとうございます。
    また、その席に、父親の会代表と致しまして、私ともう一人の2名をお招きいただきまして、本当にありがとうございました(^^)
    園長先生をはじめ先生方は、子供はもちろんですが、保護者の方々全員をとても大切に思ってくれています。
    そんな園長先生や先生方だからこそ、私も、父親の会代表として、いっしょにお祝いすることができて、とてもうれしく思っています。
    いよいよ、新宿の園が開園しますね(^^)
    今回異動された先生方をはじめ、新たな先生方も、みなさん、いい顔をされていました。
    そう。
    思わず、保護者の一人として「がんばって」とそっと後ろから応援したくなるくらい・・
    八王子の園でも、いつも、子供達の目線にたって、また、保護者の立場になってくれて、答えの方向性をいっしょになって探してくれるすばらしい保育を、新宿でも1異動される先生方を中心に展開してくれることと思います。
    私も父親として、先生方のことをどれだけ、参考にさせてもらったことか・・(^^ゞ
    そして、きっと、新宿の保護者の方々にも、先生方のやさしさが伝わっていきますよ。
    私達に伝わっていったように・・・
    そして、いつか、新宿の園の保護者の方と、八王子の園の父親の会の共同プロジェクトなんか実現できたら、すばらしいですね。(^^ゞ
    最後になりましたが、園長先生をはじめ諸先生方のご健康とご活躍を そして新宿での園のこれからのご発展を心よりお祈りしています。

  4. 「はじまりを祝う会」おめでとうございます。温かい会であったことが伝わってきます。
    こちらはまだ小雪が舞っています。新しい園の職員旅行は、ぜひ富良野に来てくださいね。お待ちしています。

  5. 「始まりを祝う会」の様子から、皆さんの思いが伝わってくるようです。おめでとうございます。
    招待者や内容や見せ方を考えることで式もプレゼンテーションになるんですね。過去の形にとらわれずに意味・目的を考えるところから式を見直してみないといけないです。情報の公開・提案・表現といったことの大切さを保育園のあり方と一緒に考えさせられました。

  6. 藤森先生、「始まりを祝う会」おめでとうございます。藤森先生の本音が書かれている部分に私も形式的なことが嫌いなので、嬉しくなりました。私のとこも、4月にいわゆる「入園、進級式」をしますが、なんだか堅苦しいしそんな規模でもないのでいつも「はじめましての会」とか「よろしくね会」とかいって会をします。
    卒園式はそのままの呼び名でしたが、形に囚われずにやるのが自分でやっていることの意味にもつながると思っています。泣いたり笑ったりのいつもの雰囲気の式でした。
    新宿の開園心待ちにしておりました。八王子よりはぐっと近くなるので、お邪魔にならないように見学に行かせて頂きたいと思います。

  7. 新宿での保育園の始まり、自分のことのようにわくわくします。4月から入園する園児の方々は幸せだろうと思います。
    園長先生、副園長先生、そして職員の皆さん、子どもたちと共に保育園生活をエンジョイしてください。個人的ですが、○○先生にエール!

  8. 「式」に参加するたび、はたして一体誰のための行為なのだろうか、と思ってしまいます。そして、そのねらいがなんであり、その後の生活にどんな意味をもつのだろうか、と考えてしまいます。落成式が「始まりを祝う会」であったり入園式が「入園を祝う会」であったりするとホッとします。全体そういう風にならないものでしょうか。せめて小さい子たちが集う保育園や幼稚園、そしてもう少し大きな子たちの小学校入学式、参加する子どもたちが喜べるような、少なくとも嬉しくなるようなそんなセレモニーを行えるようになればいいですね。今日はあちこちの小学校でおそらく入学式があったと思います。おめでとうございます。

  9. 少し感じは違うかもしれませんが、私も堅苦しいものが苦手で、学生時代に人前で代表で話をする機会がいくつかあったのですが、お決まりの文句をだらだらと言ってもみんな退屈だよな〜(自分も退屈だったのですか)と思い、なんとか少しでもおもしろいことを言えないかなとそんなことばかり考えていました。結婚式でもそんな部分が出てしまった感じもあります。「始まりを祝う会」の様子がなんだか自然と浮かんでくるような思いがしました。農家のご夫婦さんの嬉しそうな表情があったということからも素敵な会だったのかなと想像できました。

  10. 堅苦しい形式張ったものでも、「主義主張を人に伝えるよい機会」と発想を変えるだけで、こんなにも素敵で楽しい会にできるのですね。まさに既存のものの「見方」を変える、そんな過程を感じました。また、「始まりを祝う会」といったネーミングもいいですね。ぎこちない感じから、一気にやわらかい印象を与えるので、それに参加した方々も、笑顔で、これからの門出にふさわしいスタートを切れそうな、そんなイメージを名前からも感じることができます。そして、「給食の無農薬、不耕起栽培の食材を納品してくれる農家の人、今までの園の保護者の代表者」など、藤森先生がこだわった招待客からも、これから大切にしていく思いといったものを感じることができました。

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