吉野ヶ里

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この二枚の写真は、とても似ていると思いませんか、私は、あまりに似ていたのでちょっとびっくりしました。1枚は、今年の2月に行ったドイツでの保育室内の写真です。もう1枚は、今日訪れた「吉野ヶ里歴史公園」の中の集落の中のひとつの工房で、布を染めているコーナーです。もう少しいくと、今度は、大工コーナーがありました。これも1枚はドイツの保育室で、もう1枚は吉野ヶ里です。
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ドイツの保育室は、今年訪れたばかりのほやほやの部屋ですが、吉野ヶ里遺跡は、その時代の再現ではありますが、日本で稲作の文化が始まり、定住文化が根付いた日本の文化の原点ともいえる時代の紀元前 3 世紀から紀元後 3 世紀までの弥生時代の写真です。もうひとつの写真は、糸を紡いで、それを縒って、布を織る作業をしているのですが、やはりドイツのシュタイナー学校での作業を見ているようでした。
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不思議ですね。一人の人間の発達、成長は、人類の進化してきた過程に似ていると言われます。もしかしたら、幼児期は、弥生時代かもしれませんね。この時代は、稲作が伝わったということはよく知られていますが、それによって、弥生時代前期(紀元前3~前2世紀)には、分散的に「ムラ」が誕生しました。集団での営みをするようになったのです。やがてその「ムラ」が、「クニ」へと発展する兆しが見えてきます。弥生時代中期(紀元前2~紀元1世紀)になると、この集落の周りを一周する大きな外環壕が掘られます。そして、首長を葬る「墳丘墓」やたくさんの「甕棺墓地」も見られます。それは、集落の発展とともに、その防御も厳重になってきていることから「争い」が激しくなってきたことがうかがえます。そして、弥生時代後期(紀元1~3世紀)には、国内最大級の環壕集落へと発展し、大規模なV字形の外環壕によって囲まれ、さらに特別な空間である2つの内郭(北内郭・南内郭)をもつようになります。この内郭は、役割分担をするようになったために、役割によって場所が定められたのです。特に北内郭では大型の建物が登場し、ここで、いろいろなことを決めていくのです。今の国会議事堂のようなものだったそうです。
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ここ吉野ヶ里遺跡は、我が国最大の遺跡で、弥生時代における「クニ」の中心的な集落の全貌や、弥生時代 600 年間の移り変わりを知ることができます。それは、日本の様子を記した最古の記録である 魏志倭人伝に出てくる「邪馬台国」の時代を彷彿とさせるもので 国の特別史跡にも指定されています。以前から、何度かそのあたりの通過するときに車窓から、背振山を背景に、高く聳え立つ建造物を見るたびに行きたいと思っていたのですが、やっと佐賀での講演があったので、思い切って訪ねて見たのです。着いてみると、やはり思っていたとおり、広大な敷地に、建物が70棟以上も復元されています。しかも、まだ、その何倍かの復元の地が、このあと公開される予定とか。以前に、縄文時代の遺跡である「三内丸山遺跡」に並ぶ感動を得ることができました。この弥生時代の巨大な環壕集落が見つかったのは、この場所に昭和61年、大規模な工業団地の造成が計画され、それに先立って発掘調査が始まったそうです。復元された建物は、祭殿・祀堂・斎堂などの祭祀関係や、物見櫓・高床住居・高床倉庫が掘立柱建物として復元されました。
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また、住居や工房を竪穴建物の型式で復元したものもあります。復元建物は数が多いだけでなく、構造形式が多種多彩で、弥生時代を彷彿できるように工夫検討されています。

吉野ヶ里” への2件のコメント

  1. 人間の発達と人類の進化の過程が似ているという風に考えたことはありませんでした。ドイツの写真と吉野ヶ里遺跡の写真は本当に似ていますね。不思議なつながりを感じます。人間の発達をいろんな角度から眺めると見えなかったことが見えるということがあるように思うので、人類の進化も意識してみようと思います。今回はおもしろい考え方を教えてもらいました。

  2. 念願の「吉野ヶ里遺跡」訪問が適って良かったですね。ドイツの保育室内装飾と遺跡の布染め工房との類似には確かに驚かされます。今日のブログで幼児期を「弥生時代」に喩えておられたのも、なるほど、と感心させられました。そして掲載された写真によって復元された弥生時代の建物を見ることができ、なんだか吉野ヶ里遺跡が身近なものになりました。いつか行ってみたいと思います。

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