連載

 今日の東京新聞の1面にこんな記事が掲載されています。“「ほのぼの君」さようなら”というものです。かつて、夕刊だった東京新聞が朝刊発行に伴い、新聞漫画を通算44年間描いてきた佃 公彦さんが、今日をもって降板するといいます。1956年、「ほのぼの君」の連載を開始します。途中7年間の休載を挟み、本日付まで合計15451回(うち「ちびっこ紳士」5000回)にわたって描き続けてきたそうです。これは、日本の新聞漫画の最長記録だそうです。世界でも、1950年間から50年間描いたアメリカのチャールズ・シュルツ氏がいるそうです。彼は、あの有名なスヌーピーの作者です。日本での記録の2位以下は、毎日新聞の夕刊に連載されていた「まっぴら君」(加藤芳郎 13615回)、そして、読売新聞夕刊に連載されていた「「サンワリ君」(鈴木義司 11240回)、4位は、今、毎日新聞の朝刊に連載中の「アサッテ君」(東海林さだお 11135回)、5位は、朝日新聞で最初は夕刊に連載されていて途中から朝刊に代わった「フジ三太郎」(サトウサンペイ 8166回)、その連載の前に、やはり最初は朝日新聞の夕刊に連載されていて、途中から朝刊に連載されることになった「サザエさん」(長谷川町子 6477回)は6位で、1949年12月1日からの連載です。そして、7位は、毎日新聞の朝刊に連載されていた「フクちゃん」(横山隆一 5534回)です。どの作品も、その新聞をとっていなくても知っていますね。それは、これらのキャラクターは、世代を代表し、生きた時代を表現してきたからでしょう。ですから、新聞を飛び出して、広告、テレビ、商品キャラクターなどにも使われています。
それにしても、佃さんの連載回数はすごいですね。記録更新中の東海林さだおさんでさえ、今のペースで描き続けても、佃さんの今日の連載15451回に到達するのは、あと12年かかかるそうです。佃公彦さんは、先日訪れた徳島県で少年時代を過ごしました。1955年、文春漫画読本に掲載された「ほのぼの君日記」で漫画家としてデビューし、翌年、26歳のときから東京新聞に「ほのぼの君」の連載を開始します。彼の作品の特徴は、登場人物が子どもと動物だけというのと、自然、環境問題をテーマにした作品が多いことでしょう。ここ数年は、直腸がんや腹部大動脈瘤の手術で休載することも有りましたが、そのたびに復帰します。しかし、昨年暮れにはパーキンソン病を発症し、薬の副作用で手がしびれ、絵筆が持てなくなるなどから降板を決意、今日の掲載分をもって「ほのぼの君」の連載が終了したのです。もう今は、喜寿だそうですが、毎日の連載していたここ50年間、長い旅行にも行ったことはないそうです。
最終回の主人公は、題名の「ほのぼの君」ではなく、途中からメインキャラクターになっている「りきまる」というやんちゃな男の子です。最後のせりふは、「月にむら雲、花に風、さよならだけが人生さ…(ナーン チャッテ…)」という三コマ漫画です。最後のこまは、チャップリンを思わせるような、一人後姿を見せながら道を歩いていく「りきまる」の姿が描かれています。しかし、その道のかなたには、山並みが見え、太陽がさんさんと輝いています。作者のコメントで、「毎朝楽しみにしてくださって本当に感謝しています。こういう機会がなければ、僕なんかの漫画でも人に希望や幸せを与えられるんだってことは多分一生分からなかった。連載で元気をもらったのは僕の方です。」と言っています。私のブログは、そんなに続きませんが、今のところ毎日書いて元気をもらっているのは、私のほうです。

連載” への4件のコメント

  1. 毎日、藤森先生のブログに元気を頂いています。
    今日は、こんな田舎の地に来ていただき、ありがとうございます。
    今日は直接お会いして元気を頂きました。
    明日が公開保育というのに、職員一同、緊張そっちのけで、晴れ晴れとした顔で帰宅していきました。
    本当にありがとうございます。
    明日もよろしくお願いします!
    おやすみなさ~い!
    追伸:藤森先生のブログが永遠に続くことを願ってます。

  2. 殺伐としたニュースの多い最近、新聞の四コマ漫画だけはニヤリとせてもらえますね。
    新聞を読み始めた小学生の頃は唯一読むことができた部分であり、新聞の入門編には欠かせない部分でした。ちなみに読んでいたのは、毎日新聞「まっぴらくん」と朝日新聞「サザエさん」だったと記憶しています。
    当時は漫画を読むとバカになると大人に言われたのに、新聞の四コマ漫画だけは何も言われなかったですね。
    サザエさんは図書館で読むことができますが、今にして思えば深い意味があったはずの内容を小学生がよく読んでいたなと感じます。

  3. 昔は新聞を読むときまず4コマ漫画から読んでいましたが、最近はほとんど目にすることがなくなりました。こんなに長く続いていたんですね。続くことは当たり前ではないということを体験すると、続いていることを心底有難いと感じさせてもらえます。
    佃公彦さんや藤森先生は「元気をもらっているのは私のほう」と同じように言われていますが、「いやいや、間違いなく毎日読ませてもらっている私の方が多くの元気をもらっている」と思っています。比べるものではないですが、私は勝手にそう思っています。

  4. 何にせよ、おそらく、続ける、ということは、実に驚くのほどのエネルギーがそこに投入されるのだろう、と感心します。今日のブログで紹介された連載漫画の回数、畏るべし、です。「ほのぼの君」が15、451回!三日坊主どころか「一日坊主」と連れ合いに揶揄されることがよくある私です、これには驚きを超えて感動すら覚えます。新聞漫画もこうして連載回数を重ねてくると、超大作芸術品となります。すばらしい。臥竜塾ブログ、これからもどんどん回を重ねていってほしいと思います。ブログの内容に刺激を受け、もろもろのことを教えられ、そしてさまざまなことを考えられるようになった気がします。藤森先生のブログには毎度のことながら感謝感謝です。

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