環境

「地球は人類にとって、ただひとつの故郷。その地球が、今、最大の危機に瀕している。キリマンジャロの雪は解け、北極の氷は薄くなり、各地にハリケーンや台風などの災害がもたらされる。こうした異変はすべて地球の温暖化が原因といわれる。年々、上がり続ける気温のせいで、地球体系が激変し、植物や動物たちは絶滅の危機にさらされる……。傷ついた地球を救うため、一体、今の私たちに何ができるのだろう?」
 昨日、ここ数十年来はじめての暖冬の年を迎えていたドイツから帰ってきました。季節はずれの花が咲き始めていました。帰ってきた日本は、ドイツよりは少し寒い気がしましたが、東京では今年の冬はまだ雪が降りません。やはり暖冬です。これは、うすうすなんだか怖い気がしていましたが、本当は、人類は、もっともっと危機感を持たないといけない気がします。最初の文面は、昨日、見に行った映画での問いかけです。毎週日曜日に出かけるので、なかなか映画を観る機会がないので、ドイツから帰ったばかりでしたが、夕方、妻の勧めで「不都合な真実」を見に行ったのです。この映画は、様々な賞を受賞していて、アカデミー賞においても「長編ドキュメンタリー賞」「オリジナル歌曲賞」ノミネートされました。温暖化によって引き起こされる数々の問題に心を痛めたアメリカの元副大統領、アル・ゴアは、人々の意識改革に乗り出すべく、環境問題に関するスライド講演を世界中で開き、地球と人類の危機を訴えてきました。そして、その真摯で、ユーモラスな語り口に共感した製作者が、彼を主人公にした映画の製作を決意し、作ったのが、この「不都合な真実」という映画です。映画の中で明かされますが、彼がこの運動に突き進んだ本当の動機はとても個人的なものだったようです。彼の息子が6歳のとき交通事故に遭い、1ヶ月間、生死の境をさまよった末、奇跡的に命を取りとめた時、将来の息子が生きる場所への危機感を強めたのです。さらに追い討ちをかけたのが、大統領選でのブッシュへの敗北だったのです。その印象を「打撃だった」と、劇中で素直に告白しています。しかし、彼は失意から立ち上がり、自分の本当に進むべき道を見出したのです。ここで明かされる危機は、見た人に何とかしなければという思いにとらわれます。北極はこの40年間に40%縮小し、今後、50〜70年の間に消滅するといわれ、氷を探して100キロも泳いで溺死した北極グマの悲劇的なレポートもアニメで伝えられます。また、数百万におよぶ渡り鳥が温暖化の被害を受け、種の絶滅の割合は過去の記録の1000倍に達しているといいます。さらにこの四半世紀の間に、鳥インフルエンザやSARSといった奇病が発生。昨年、ニューオリンズを襲ったハリケーン”カトリーナ”のような大きな自然災害も増え、環境破壊のせいで、今後、20万人もの難民たちが大移動するとも言われています。 多くの政治家たちが耳を貸そうとしない「不都合な真実」、しかし、私たちが日々の暮らしの中で小さな努力を重ねることで、地球を変えていける、とゴアは訴えています。「冷暖房を夏は1°C高めに、冬は1°C 低めに設定する」「ボイラーやエアコンのフィルターを清掃・交換する」「電気製品を購入する際には省エネルギー対応モデルを選ぶ」「お湯をなるべく使わない」「使っていない電気製品のプラグを抜く」「家庭でのリサイクルを心掛ける」「再生紙利用商品を購入する」「冷凍食品ではなく生鮮食品を購入する」「過剰包装商品を購入しない」「肉料理を少なくする」「徒歩や自転車、公共交通機関の利用などでマイカーの走行距離を減らす」ちょっとしたことの積み重ねが大切ですね。

環境” への8件のコメント

  1. 冬がこんなに暖かいとこれから先の気候もおかしなことになるような気がします。おかしいと思いながら何となく人事のように思ってしまっていますが、そうではなく、個人のレベルで危機感を持たないといけないですね。最後に書かれている小さな努力の提案はすぐにでも実行できることがたくさんあります。意識して生活するようにします。そしてもっと危機感を持つために、「不都合な真実」は観ておいたほうが良さそうですね。
    それにしてもドイツから帰られた日に映画を観に行かれたとは…。ちょっと驚いてしまいました。

  2. 成田空港に着いたとき、私もドイツより寒いかなあと思いました。今日のブログを読んで、自分自身、反省しなければならないことがたくさんあると思います。北極が40年間に40%縮小していることは知りませんでした。私達も真剣に考えていかなければいけないと思いました。
    それ以上にびっくりしたことが、私が時差ボケで頭がボーっとしている時に、藤森先生が、映画を見に行かれたことです。

  3. ドイツ研修お疲れ様でした。そしてたくさんの情報の提供をありがとうございました。お疲れにもかかわらず、また貴重な情報に感謝しております。私も『ハチドリのひとしずく』や『もったいないばあさん』他環境に関する著は種々出ていますが、園児やカブスカウトの子どもたちに折に触れて、一人ひとりの心がけが大事ということを伝えるようにしています。
    「不都合な真実」も見たいと思っていました。近いうちに是非・・と思っています。いつもいろいろ教えて頂きほんとうにありがとうございます。お体のほうもお大事になさってください。たまには休む勇気というのも必要かもしれません。

  4. ご無事の帰国が何よりの吉報です。
    おかえりなさい?!
    ドイツ研修お疲れ様でした。
    環境問題に関しては、やはり、ひとりひとりの気の持ちように左右されると思ってます。
    確か、ドイツはリサイクルやごみの分別もしっかりされている国でしたよね?
    日本では、まだまだごみの分別すらできない人が多いです。リサイクルもできてません。ちょっとのことの積み重ねなんですよね。エラソーにどうこう言えるほど徹底しているわけではないのですが、ちょっとでも環境にやさしく、地球にやさしく生きていけるよう、心がけています。
    「不都合な真実」、私も観てみようと思います。
    今の平和な日本がいつまでも続くと思ったら大間違いですね。
    同じように、自分の命がいつまでもあると思ったら大間違いですね。もしかしたら、明日、事故や災害で死んでしまうかもしれないんですから。
    だからこそ、今を思う存分、後悔ないよう、そして、自然にやさしく、自分という命を授けてくれたこの地球という環境に感謝して、少しでもいいから恩返しの意味をこめて、やさしい生き方をしないといけませんね・・・。
    今日も考えさせられるブログの内容でした。
    いつもありがとうございます!

  5. Earthweek- A Diary of the Planetというサイトがあります。1週間で地球上に起こった自然現象等の中から特筆に価する記事をコンパクトにまとめた情報ページです。それによると、地球環境に大きな変化が生じていることがわかります。太陽の活動状況も大いに地球の自然に影響を及ぼしています。今年の冬は異常です。2月だというのに雪が降るどころか、暖かい日が続いています。ドイツも記録的な暖冬だとか。この先この「記録的」という文字がどれだけメディアに登場して来ることか。一説によると地球は氷河期に向かっているのだそうです。なのにこの温暖状態です。暖と寒の自然なサイクルに逆流する動きが産業革命以来の私たち人間の営みだとするともうその営みを軌道修正しなければなりません。どうやら私たち大人はその軌道を修正できるように子どもたちを育てていかなければならないようです。もちろん、自らの来し方を反省しながら、ということは言うまでもないことです。

  6. 環境問題や温暖化に関しては様々な意見がありますね。地球は温暖化には向かっていないと主張する人や確実に温暖化は進んでいるという人と双方の意見があります。そのどちらに触れるたびに一体何が真実なんだろうと迷ってしまいます。ですが、自分の肌で自然や環境の変化を感じることや、どちらにしても環境に対して、傲慢になっていいということではないですね。草地が更地になっていくのを見るたびに「ここに住んでいた虫はどうなったんだろう」と思うことがあります。田舎にあるコンビニでは夏場になると光に誘われて多くの虫が集まってきます。あれも虫たちにとってはとんでもなく迷惑なことなのかもしれません。生き物の住む環境は私たちが便利になればなるほど確実に失われています。歌舞伎や伝統芸能は今ではなく、何十年、何百年先を見てどうあるべきか、ということを考えておられます。自然環境に対しても今がよければではなく、ずっと先をみて、今何をするべきなのかという、向き合い方を私たちが大人が子どもたちに示せるようになりたいなと思います。そのためにはまず、私からですね。

  7. 一人ひとりの小さな努力で、地球の危機を救えると分かっても、なかなか人々が動かないのは実感が持てないからといった理由でしょうか。まずは、世界規模ではなく、街や地区単位でイベントをやってみて、目に見える結果が出れば、人々の心を動かせるのかもしれないと思いました。また、さっそく今できることとして、暖房の温度を1℃低めに設定し、使っていないコンセントを抜いてみました。確かに、この活動が地球を救うことに直結しているとは理解しにくいですが、実際には関連しているのであって、この小さな積み重ねが、私たちに今できることなのですね。

  8. どのようなことにも目を向けそして真剣に向き合う心を誰しもがもつということが大切ですね。1人一人の心がけがあることで、温暖化に歯止めを欠けることができると思います。ひとつひとつをこれをするとどうだろうか。しなかったらどうなるのかと疑問をもつことが重要なことだと感じ、自信がする姿から周りが意識できるように行動を考えていきたいと思いました。

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