千里浜

 一昨日、とても面白い体験をさせてもらいました。車で砂浜を走りぬけたのです。雰囲気は、四駆に乗って、砂浜に乗り入れた暴走族の気分でした。実は、能登半島にある「千里浜なぎさドライブウェイ」を走ったのです。ここは、海岸線のビーチを普通自動車はもちろんのこと、大型バス、軽自動車、オートバイ、自転車でも走ることができる、世界でも珍しく、日本では唯一、浜辺を走る天然砂浜のドライブウェイなのです。押水町今浜から羽咋市までの全長約8kmも続いています。砂浜を走るというと、暴走族だけでなく、思い出すものに「ダカール・ラリー(正式名称ユーロミルホー・ダカールラリー、通称パリ・ダカ)」と呼ばれるはラリー競技大会があります。このラリーは、「世界一過酷なモータースポーツ競技」といわれています。それは、途中サハラ砂漠を縦断するからということがあります。砂浜を走るのは、人が走ることでもわかるようにかなり体力を要します。足が砂にめり込むからです。当然、タイヤが砂で空回りをしてしまって、四輪駆動車でやっと走ることができます。では、なんでこの「千里浜なぎさドライブウェイ」はどんな車でも走れるかというと、その秘密は砂のきめの細かさにあります。しかも砂の大きさが均一なうえに、粒子の形がデコボコで、硬い材質のものが多いために剪断抵抗力が強く、しかも飽和度(水の含む割合)が91%もあるために舗装道路のように締まっているために、タイヤが砂に取られることなく、どんな車でも走ることができるのです。どうしてそんなにきめ細かくなったかというと、日本海へ吐き出された手取川の土砂が対馬海流によって能登半島を北上し、粒子の大きい土砂は途中で堆積、残った平均0.15~0.18mmの細かい砂が、滝崎から巌門にかけての湾曲地形に衝突してUターンし、千里浜に堆積したそうです。このドライブウェイは、24時間自由に走行可能ですが、潮風を受けながら、能登半島国定公園の雄大な自然の中をゆったりと走る爽快さは、かつて味わったことのない感動を覚えます。しかも、日本海に沈む夕日を見ながらのドライブはいいですね。砂浜には、何人もの人々がその写真を撮ろうと集まっていました。
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 水平線は少し雲で覆われていましたが、空と海の色が、青から紫、そして雲間からもれてくるオレンジの光は、このあと暗い海が訪れるであろうことを予感させるように最後の変化を見せています。この地名である「千里浜」は、「せんりはま」とは読まずに、「ちりはま」と読みます。「ちりはま」という語源は、「塵と散は同じ意味で、本来作物が出来ず、税のかからない土地を意味した」といわれています。しかし、俗説では、「海流の関係からゴミが流れ着く浜から、塵浜と称した」とか、「加賀の殿様が通られた折に、勤勉な農民を見て「働けよ、塵も積もれば山となる」と激励したことから、散浜村を塵浜村に替えた」との話もあります。しかし、塵浜村をゴミハマと蔑称する者もあって、昭和2年に千里浜村と替えられたことは、地元では有名なようです。日本国内には、他にも車が乗り入れられる海岸はありますが、どれも規模が小さく、これだけの規模のものは、ここしかないそうです。しかし、今年の暖冬のせいで、この砂浜に何匹ものハリセンボンが打ち上げられている姿は、なんだか切ない気持ちでした。美しい自然をどう残していったらいいのでしょうか。

千里浜” への3件のコメント

  1. 砂浜を車で走るのは気持ち良さそうですね。「暴走族の気分」ということは、楽しさのレベルがかなり高かったのかな?と勝手に考えています。これはぜひ体験してみたいです。
    砂の話題で思い出したのですが、近くの海岸に「鳴き砂」があります。この鳴き砂は、茶碗一杯の砂の中にチョークの粉を耳かき一杯入れただけで鳴らなくなるほど敏感なものらしいです。そういった繊細なバランスで自然がなりたっているんだなあと、その海岸に行くたび考えます。もっと自然の仕組みを知らないといけないと反省させられます。

  2. 天然砂浜のドライブウェイ、とはなかなか洒落ていていいですね。私も海岸の近くに住んでいますが全長8キロに及ぶ砂浜には驚きました。大型バスも走る砂浜道路。本当に驚きです。四輪駆動車に乗っての「暴走族」気分に従来あまり刺激を受けていない部分が刺激されたのでは、と拝察されます。さて、日本海に沈む夕日、これまた魅力的です。以前、「日本海に沈む夕日」を見たくて家内に山形県酒田まで連れて行ってもらったことがあります。残念ながら天候に恵まれませんでした。現在、車で5分も走れば太平洋から昇る朝日を拝める場所に住んでいます。こちらも素敵ですよ。かつて、九州の天草に行ったことがあります。夏のことでした。夕暮れまじかに海で泳いでいてくらげにさされましたが、東シナ海に沈みゆく夕日にしばし刺された痛痒さを忘れたことを思い出しました。海に囲まれた国に生きていることのありがたさ。今日のブログからもしみじみと味わうことができました。

  3.  こんばんは 
     千里浜から「塵浜」を検索して、お訪ねしました。
     事後報告で申し訳ありませんが、リンクをさせて頂きました。

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