美術館

 日経新聞に「年に何回ぐらい美術館に行く?」という特集が組まれていました。私は、よく美術館に行くのですが、人気のある企画展は、日曜日はとても込んでいて、つい入り口であきらめてしまうことが多くなります。先週の日曜日も、見たいと思っていた美術館に着いてみると長蛇の列で、なかなか進んでいないようだったので見ないであきらめました。こんな体験のたびに、ずいぶんと絵に感心のある人が多く、美術館を訪れる人が多いのだと感心します。そして、今年はわくわくするほど新しい美術館がいくつも開館します。楽しみですね。しかし、それはどうも年齢的、職業的にも偏っているようです。日経新聞の調査対象は、全国の20歳以上の男女会社員1032人が回答していますが、美術館に足を運ぶのは年に1~5回が5割、行っていないが45%も占めています。主な理由は「忙しくて時間がない」です。しかし、「アートNPO推進ネットワーク」を立ち上げた山下氏は、「実は、忙しいときこそ美術館に価値が出てくる。心の疲れを癒してくれる場なのだから。それでも人が行かないのは、魅力ある運営がされていないからだろう」と言っています。何を改善すればいいのかというアンケートでは、「入場料を下げる」が66%でトップです。確かに高いですね。何回も行くことをためらいます。しかし、映画にしても邦画がずいぶん健闘しています。人はブランド品を持ち、高い食事をすることが多いのを見ると、高いということではなく、優先順位が低いのではないかと思います。確かに、2005年度から無料化に踏み切った宮崎県立美術館は、予想以上の効果で入場者数が約2倍に増えたそうなので、値段もあるかもしれません。また、改善する項目として2位は、「カフェ、レストランを充実する」(38%)が挙げられています。本当かなと思ってしまいます。確かに、美術館に併設されているカフェやレストランは、モダンな店が多いですので、そこでゆっくりと飲み物でもと思うかもしれませんが、行った美術館では、必ずしもカフェが混んでいるとは限りませんし、近くにそのような店があれば充分なはずです。改善点3位は、「閉館を遅くする」(35%)です。日経によると、米国では夜間も開館する美術館が多いそうです。そのために必要なコストは地元の企業が援助するというメセナ活動が根付いているようです。確かに、平日の昼間は、仕事とかあって行きにくいですね。だから、日曜日に混んでしまいます。では、私が夜に行くかというと、行かない気がします。このアンケートの結果にはありませんが、美術館に行って気がつくのは、混んでいる場合は、企画が興味を引くものです。この間の日曜日に行こうとして混んでいてあきらめた企画は、「初公開 ギメ東洋美術館所蔵 浮世絵名品展」というもので、太田美術館で開催されています。この企画がとても魅力的なのは、ある新聞に掲載されたのを見たからです。世界でも指折りの質を誇る東洋美術コレクションを有しているフランスのパリにあるフランス国立ギメ東洋美術館は、浮世絵コレクションでも有名です。(ちなみに今回の展示の中には、高額な切手として有名な歌川広重の「月に雁」が展示されています)今回の展示の目玉は、このギメ東洋美術館に近年寄贈された葛飾北斎の「龍図」が、今回開催されている太田記念美術館所蔵の「虎図」と対幅であることがわかり、美術史上でもまれに見る大発見となった絵が展示されているのです。
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 それをどうしても見たかったのです。値段が高い低いは、絶対的な判断基準でなく、内容に対しての対価として妥当かによるのだと思います。やはり企画力がものをいいますね。

美術館” への3件のコメント

  1. 美術館には、必ず家族(小1と小4)で行きます。幼稚園の頃は、息子(小1)もすぐに飽きてしまいましたが最近は、子ども用の音声ガイドがあるので楽しみながら鑑賞もできますね。
    子どもには、「どうしてこの絵を描いたのかな」などと質問すると結構面白い答えがかえってくることもあります。そんな風に情景を思い描かせるのも楽しみの一つです。
    「年に何回ぐらい美術館に行く?」
    数えてみました。昨年から行った場所ですが、ルーブル美術館、オルセー、ピカソ、ポンピドーセンター、地中美術館、大原美術館、兵庫県立美術館、東急文化村ザ・ミュージアム(エミール・ガレとドーム兄弟)、上野の森美術館(ダリ展)、大英博物館ミイラと古代エジプト展の合計10回でした。
    企画が良さそうなものは、必ず親子で行くようにしています。
    年長は、年1回博物館や現代美術館などに行くようにしています。

  2. 私にとって美術館は気軽に行ける場所ではないです。絵のことをよく知らないのに行ってもいいんだろうかと思ってためらってしまいます。でも、このブログで美術館が紹介されたときに思い切って行ってみたんですが、何もわからなくてもちょっと感動しました。建物自体もこだわりを感じ、そこにいるだけで安らげました。
    こんな事を言うと美術館や作品が好きな人に怒られるかもしれませんが、「作品を見たい人でなくても美術館にはこんな楽しみ方がありますよ」といった提案なんかをしてもらえたら、行ってみようかなと思う人が増えるのではと思っています。

  3. 美術館、というものを本気で意識するようになったのは、ミュンヘンのノイエピナコテークでゴッホの「ひまわり」を観てからです。それ以前にも、人に誘われて、横浜の横浜美術館とか横浜そごうの美術館、鎌倉の県立近代美術館、などには行ったことがありましたが、やはり受動態の世界でした。ピナコテーク以降日本では長野の北野美術館、六本木ヒルズの森美術館のダンカン・フィリップコレクションを皮切りに、美術館それ自体よりは美術館で催される絵画展めぐりが私の趣味の一つに加わりました。先日妻子共々東京へ行った時、上野の都美術館で「オルセー美術館展」をやっているのをポスターで観たのですが、流石に、4歳のわが子を家内に預けて自分ひとりで、という勇気は出てこなかったですね。私の「絵画展めぐり」趣味を知っている家内は「オルセー展観た?観てなかったら、行ってくれば」と言ってくれました。その一言に幸せを感じて、次回にしよう、と思った次第です。太田記念美術館の「ギメ浮世絵展」も観たいですね。「月に雁」は観たい!切手収集趣味が美術鑑賞と連動しています。

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