先日乗ったスターフライヤーは、後発ということもあり、機内だけでなく、さまざまな挑戦をしています。たとえば、2006年現在、日本の国内線旅客便で最も早く就航し、最も遅く就航する航空会社としても有名です。北九州5:30発→羽田7:00着の早朝便、羽田23:50発→北九州25:15(1:15)着の最終便があり、他社との差別化を図っています。ただ、難しいのは、それに接続する交通機関がないことです。昨日も、北九州地方が雪でしたが、飛行機は時刻どおり飛んだのですが、空港に行くバスが運休してしまったので、結局新幹線で帰る羽目になってしまいました。福岡空港と違って、バス以外では空港に近づけませんし、タクシーでも遠いので、雪では間に合いませんでした。ですから、羽田発の早朝便と羽田着の最終便では1割台と低迷し、結局、2006年11月より羽田発の早朝便、北九州発の最終便を運休すると発表しました。なかなか思うように行きませんね。一方、老舗のJALとANAは、攻防を繰り返しています。厳しい環境におかれる航空業界で、常に先を見据え、攻めの経営で勝利してきた全日空の大橋洋治会長が、以前ブログでも紹介した「カンブリア宮殿」というテレビ番組に、ゲスト出演していました。大橋氏が社長に就任した数ヶ月後に、米同時多発テロが起こり、その2ヵ月後にJALとJASが統合するなど、常に厳しい状況下で舵取りすることを強いられました。彼は社員の給与カットなど大規模なコスト削減を敢行、社員に理解を得るために全国をまわり直接対話するなどして難局を乗り切ったのです。 彼の信条は、「困難は心意気で乗り越えよう」というものだそうです。会長になった今も、大橋は攻めの姿勢を崩さず、そのやり方は全日空に脈々と続いています。番組では、2007年問題や燃料の高騰にどのように立ち向かっているのか、また中国に対する戦略などをVTRで取材しています。「ピンチをチャンスに変える」大橋流のモノの考え方は、経営者のみならず多くのビジネスマンにも有効なこと間違いなしと言っています。それと対照的にJALではLASとの安易な経営統合(JJ統合)によって、混迷しています。第2のダイエーになるかとまで囁かれていると、新幹線の車内誌に特集されていました。運行トラブルによる乗客離れ、長く続いた圧制による士気低下、派閥闘争、信用失墜、これら整理すべき諸問題を先送りしてきた付けが噴出しているといわれています。なんとなく、保育園の民営化、保育園と幼稚園の統合にも同じような問題があるような気がします。もともとJALは、国策会社ゆえに組織全体に危機意識が薄く、「問題を先送りする体質がある」といわれているのは、保育園が補助金で運営されているために、どうも今の子どもの問題に対しての危機意識が薄く、問題を先送りにしている気がします。また、統合による労使関係でのこじれが、モラルダウンを引き起こしています。きちんと労使が対峙し、現場の声を聴くという意識が薄かったようです。営業面でも、「国内線のノウハウを持っていたJASの流儀は否定し、JALの管理主義で営業部隊を統一した。」ことが原因であると関係者が言っています。また、数々の運行トラブルの原因は、「安直なコストカットに走り、整備のコアの部分を子会社に丸投げしたり外注化したりした。本社側で、整備を経営の目線で見る人がいなくなり、人材も枯渇したことが、整備力の低下を招いた」とJAL幹部が言っています。「JALの再建の成否は、企業経営者にとっても他人事ではないのである。」と最後にしめてあるのは、私たちの世界でも通用しそうです。
保育園が補助金で運営されているため危機意識が薄く問題を先送りにしているというのは考えさせられました。確かにそういうところがあるように思います。なぜ補助金で運営されているのかを再確認しておく必要がありそうです。
スターフライヤーのせっかくのサービスが接続便がないため無くなってしまったのは残念ですね。でも、いろんな機関が上手に協力し合えばまだまだいいサービスが出来そうな気がします。競争も必要だと思いますが、協力はもっといいものを生み出してくれそうです。
地方にいると「過疎化・少子化・経済不況」のゆえ、いわゆる経営者といわれる人々は先行きに対して夢も希望も持てず、口を開けばコスト削減、人件費削減、規模縮小、のオンパレードです。そして、こうした方針を打ち出す経営者の言い訳は、子々孫々まで会社を残すため、だそうです。しかし、そうした経営者の方針は雇われている私たちには今ひとつピンとこないどころか、端的に「やる気」を失う大きな要因となっています。更に上記のようなことを言う経営者は「やる気」を失ったらやめてくれ、と平気で口にします。そしてそうした会社は結局のところ「再建」を余儀なくされる業態に陥ります。しかし、残念なことに、経営者のネガティブが会社をダメにしたとは最後の最後まで気付かず、結局、破綻破産廃業、の憂き目に逢うことがたくさんあります。そうして格差はますます広がります。今日のブログが1人でも多くの「経営者」と呼ばれている人々の目に触れることを祈念して止みません。