ウィンドウショッピング

今日の研修会場は、「学校法人九州文化学園長崎国際大学」でした。この大学の場所は、長崎でも佐世保の「ハウステンボス」の近くにあります。ハウステンボスというと、1992年3月25日にオープンした、オランダの街並みを再現して作られたテーマパークです。昨日の夕方、少し時間があったので、中を散歩しました。
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 オランダというと、ブログの中では、「イエナプラン」という教育システムを紹介したものが多いのですが、他にもオランダというと思い出すことがあります。それは、10年以上前になりますが、オランダに行った時に、日本で持っている概念を見直したことがいくつかあります。そのときの宿泊ホテルは、オランダの首都アムステルダムの鉄道駅近くにあり、この鉄道駅とアムステルダム中心地を結ぶメインショッピングストリートであるカルファー通りが見渡せるところにありました。また、駅の向こうには、ハウステンボス同様、オランダをテーマとした倉敷チボリ公園というアミューズメントパークがモデルにしたチボリ公園があります。そのホテルに入ったのは、日曜日でした。そのホテルの脇のショッピングストリートは、有名なところであり、また日曜日ということもあって、多くの人出があります。日本の銀座並みに、ぞろぞろと人が行きかっています。さっそく、出かけることにしました。次の日からは研修なので、今日のうちに少し買い物をしようと思ったのです。その道を歩いてみて、びっくりしました。なんと、どの店も閉まっています。もちろん、日本でのシャッター商店街のように廃業しているわけではなく、この日は休業日なのです。それは、どうしてかすぐにわかりました。その日は、日曜日なのです。この国では、日曜日は働いてはいけないのです。というと、奇妙に聞こえますが、みんな協会に礼拝に出かけます。日本人としては、サービス業である商店などは、人出が一番出る日曜日こそ店を開き、一番人出がない月曜日とか、水曜日に休むという発想をします。では、ぞろぞろ歩いている人は何をしているのかを見てみると、一軒ずつ店のショーウィンドウを覗いていきます。いわゆる「ウィンドウショッピング」をしているのです。日本でウィンドウショッピングというと、「お金がない、買い物する時間がない、等の理由で、お店のショーウィンドウや店内を見て回る事。」をいいます。もちろん、本来はそういう意味かもしれませんが、なんだかこんなショッピングは、さびしい気がします。オランダでは、ショーウィンドウを覗き込んでいるのは夢を見ているようです。こんなものがほしいな、この商品はいいものだなと。そのために、どの店にも、シャッターは閉めても、格子のシャッターで店内が覗けますし、道に面したショーウィンドウが必ずあり商品が並べられています。仕方ないので、ガイドさんに日曜日に開いている店を何店か教えてもらって買い物をしました。それは、どれも日系人の経営していた店でした。これは、夕方も同様でした。5時になるとどの店も、みんな閉まってしまいます。かろうじて、マクドナルドとか、コンビニのような店だけが開いています。しかし、その店の店員は、どこでも学生のバイトでした。子どもを育てている人は、決して夜まで働いていません。そのときに、ですから、当時、乳児保育とか、延長保育のようなものはありませんでした。福祉が充実している北欧なのにどうしてかと思いましたが、福祉の充実とは、保育園を整備することではないのですね。ただ、今はどうなっているのでしょう。

ウィンドウショッピング” への6件のコメント

  1. 最近、特に感じるのですが、子どもに負担をかけてまで仕事をすることに何か意味があるのだろうか、と疑問です。
    特に、私は仕事の内容上、忙しい時には、家に持って帰って、夜中まで仕事することも多いです。
    どうにか、子どもに負担をかけずに仕事をやっていく方法を、毎日模索中です。
    とくにうちの場合、私ががんばった分だけ、園にいる自分の子どもに還元できるという状況ですので、ついつい、暴走してしまいがちです。
    3日間の出張で、今日は息子と共に、長崎に行きました。
    終了後、すぐに息子と対面でき、緊張の糸がふにゃ?っとなってしまいました。
    親バカっぷりを披露してしまったかな?と今になって、恥ずかしくなっています。
    息子は帰りの車の中で、「どれが藤森先生やったとー?」と聞いていました。
    「あの、髪の毛がないひと?」と聞いてきたので、「ちがうよ、あれは組長」と教えておきました。「いちばんニコニコしていた人よ」というと、「うーん、わからんかった・・・」と言ってました。
    息子の口から藤森先生の名前がでてくるほど、楢崎家では藤森先生のお名前がしょっちゅう登場しています。

  2. 私が住んでいる町はオランダの都市と友好関係を結んでいるので毎年10人ほどの中高生が1月冬休みを利用してオランダ研修に出かけます。僕のところに勉強しに来る中学生も今年オランダに行ってホームステイを経験したようです。お餞別も上げなかったのにオランダのチョコレートをお土産として持参しました。小学生の頃から英語を勉強してきたので少しはホストファミリィとコミュニケーションがとれたのかもしれません。ウィンドウショッピングは僕も好きです。田舎に住んでいるとシャッターが閉まっているお店ばかりです。平日でもシャッターが降りています。東京にいくたびに暇があればあちこちのお店をのぞいて見たりデパートを駆け回ります。息子のお土産探しもありますが、いろいろなものを見て歩くのが好きなためもあります。一昨年訪れたドイツのミュンヘンでもウィンドウ越しにお店をみて回りました。その中に切手屋さん、いや切手商と呼ぶ方が相応しい荘厳な雰囲気が漂うお店がありました。革装アルバムにはおそらく貴重な切手が納められており客を待っているのだろうな、と思いつつ通り過ぎました。次回訪れる機会があれば中に入ってみたい、と思います。

  3. 佐世保に住んでいますがハウステンボスに行くのが年に1回いくか行かないかですが、地元の人間からすればあそこは佐世保という意識が強いのですが今回のブログの写真を見ると見事にヨーロッパの町並みに見えますね。前から思っていたのですが藤森先生の写真の撮り方は上手いなーと思って見ていました。今回もまさにお見事!です。このまま、ショウウィンドウには触れずドロンすることをお許し下さい。では!

  4. 福祉を充実させるために福祉の分野だけで議論をし改善をしていこうとするのではなく、社会全体を見直してみるのも良さそうですね。夜遅くまで保育が必要な子が増えたから延長保育を充実させるのではなく、夜遅くまでの仕事を減らすことができないかと考えてみる。問題の根本的な原因がどこにあるのかをきちんと分析することがもっと必要なのではないかと思います。
    ハウステンボスについてリヒテルズ直子さんのHPに興味深い話がありました。行く機会があればぜひ行って実際に見てみたいと思います。

  5. 長崎といえば福山雅治、と勝手にすぐに連想してしまう福山ファンである私はハウステンボスという響きからでも福山さんを感じ、オランダ坂という響きからでも感じてしまいます。東京でのウィンドウショッピングは楽しいですね。先日、銀座の町も歩きましたが、いろいろなお店が並び、見ているだけで楽しくなりました。また「お、こんなお店もあるんだ」という発見をしながら歩くのは刺激的で、どこまでも進んでみたくなります。その町の雰囲気を感じたりするのも楽しかったのかもしれません。ですので、いろいろな場所に行ってみたくなりました。築地場外市場を歩くのもウィンドウショッピングのようなものなのですかね。いろいろな美味しそうなものを見て歩くのも楽しく、なによりそこで働く人がおもしろいといいますか、ユーモアがあってその方々を見ているだけでも楽しくなりました。

  6. 休みと分かっていながらする「ウィンドウショッピング」は、日本ではなかなかする機会がないことに気がつきました。大抵の場合、店は開いているからです。また、休みの場合でも外から商品を覗ける構造になっているという店も最近減っているように思います。便利なのか寂しいのか分かりませんが、「福祉の充実とは、保育園を整備することではない」という言葉がすべてを物語っているようにも感じます。便利なのか寂しいのかというよりも、幸せな生活を送るためにはどうすればいいかといった本質的な視点が浮かび上がってきます。福祉の充実は、ただ受け皿を多くするのではなく、社会をいかに幸福で満たすかであるということであると強く感じました。

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