昨日、このブログを読んでいる人に「少しも保育のことや子どものことが書いてないから、参考にならない。」と言われました。私のブログは、その題名のところに書いているように子どものことをいっしょに考えようという趣旨ではありますが、何を書けば子どものことになるのでしょうか。私は、先日、ある研究者の集まりに呼ばれて、保育者の研修についての意見を求められました。保育者というのは、教師同様、人、特に子どもを相手にする職業です。そのような職業では、子どもに何を伝えるか、伝わるかと言うのは、たとえば手遊びのやり方を伝える、折り紙の折り方を教えるというようなことであれば、本を見るなり、資料を見ればすみます。しかし、保育、教育とはそれ以前に保育者、教師の人格が子どもに伝わるのです。ですから、研修として一番大切なことを、その人の人格を高めてもらうことですと答えました。ですから、人格を磨くために、道端の花を見、夜の星を眺め、その土地の歴史を知り、人々との出会いのよって学んでいくのです。また、ブログは、読む人を特定しませんので、どの人にも自分に興味のある話題が見つかるように、様々な分野について書くことを意識しています。ただ、それは、切り口であり、どの分野からも子どものこと、保育・教育のこと、人としての生き方について関連してきます。そういう意味で、このブログを主体的に読んで欲しいと思っています。
そうはいっても、少しは保育のことを書いてみようと思います。私は、毎月園便りの巻頭言で、保護者向けに保育について書いています。そのひとつを紹介します。
「われわれの仲間、ほ乳類の多くはもともと夜行性でした。恐竜が闊歩していた時代に出現したほ乳類は、体の大きな恐竜など天敵に襲われないように、暗い夜に活動することで生き延びてきたのです。そのころの地球は、昼と夜の温度差が激しく、夜は太陽熱から体の乾燥を避けられるというメリットもありました。そして、6500万年ほど前、恐竜が絶滅するとほ乳類は一気に行動範囲を広げ、多様に進化していきました。霊長類の祖先はすでにこのころ出現しており、昼行性の行動をとるサルが多く出てきました。このなかに人間の祖先がいたであろうと考えられています。」東京大学大学院理学系研究科助教授の石田貴文さんが、「人類の進化の決め手は、夜からの移行?」という記事の中で書いています。霊長類が夜行性から昼行性に変わったことが、人への進化につながったといっています。昼間の世界に進出することによって視覚が発達し、色彩を識別し、三次元のものが見えるようになります。そこで、目が顔の表面に移ることによって顔のつくりが変わり、三次元の情報を頭の中に呼び込むことによって脳が大きくなったと考えています。しかし、夜行性から昼行性へ、昼行性から夜行性への移行は起こりやすいといいます。そして、こう言って結んでいます。「もしかしたら、今後、人間が夜行性になることだってあるかもしれませんよ。もちろん何百万年も先のことでしょうが。」どうも、最近の子どもたちを見ると、夜行性になってきたのかと疑うことがあります。昼間から眠くなる子が多くなり、夜遅くいつまでも起きている子が多くなりました。夜行性になってきたということは、退化してきたということで、脳も小さくなってくるということかもしれません。」
●私には保育に関する大切なことがたくさん書いてあって“おおいに”参考になっていますが…。
「関係ないと思っていることが実は関係あるんだ」と教え続けてくれた人がいます。はじめは理解できなかったのですが、少しずつ意味がわかってきたように思います。
知っていることより知らないこと、見えるものより見えないもの、意識する心より無意識の心、顕在しているものより潜在しているものの方がはるかに大きいです。今までの知識や経験に頼りすぎて、それに縛られてしまっていたこともあります。自分の成長のために素直で謙虚な気持ちを忘れないようにします。
話がずれてしまいましたが、読んでいてそんなことを思いました。
この臥竜塾に保育のことが書いていないというのは変わったコメントですね。こんなに「保育」のことを書いているブログを私は拝見したことがありません。私はこの臥竜塾ブログで書かれる藤森先生の身近にある様々な洞察から、保育に関わる人はどうあるべきかの軸を学べ、その文章の御蔭で気持ちが穏やかになり深く保育が心に沁みこんできます。そして日々読んでいると気持ちが静まり、浄められるようにすら感じます。本当にもったいないですね。
子どもが夜遅くまで起きている。夜行性への移行、脳の縮小化、まぁ、簡単に言うと、頭が悪くなる、ということですね。哺乳類が夜行性から昼行性へと転換する、そのことによって殊に人類は脳を発達させてきた、とはなるほど、と頷きながら、来月の園便りにパクろうと思いました。いつもながら勉強になります。ブログで「保育や子ども」のことに特化したものは結構あるような気がします。まぁ、当臥竜塾にそれらの特化を要望するよりむしろ、そうしたブログを参照されることを「少しも保育のことや子どものことが書いてないから、参考にならない。」さんにはご助言申し上げたい、かように思う次第です。自分は子育て真っ最中だから「育児書」ばかり・・・それで多くの若い親が育児ノイローゼになっています。そうならないために、大人として自分の好きなことをやってリフレッシュして本業の子育てに向かう親御さんも多いでしょう。私には4歳になるひとり息子がいますが、なるだけ彼に干渉しない、すなわち「子育て」を前面に押し出さないようにしています。そうすると息子がMEIWAKUがるからです。当ブログの内容と私たち読者の関係は、「子育て」を前面に押し出さない父親の私とわが子との関係に類似しているかもしれません。子育て、教育のために当ブログが「おおいに」役立っていることは言うまでもないことです。これからも花や星やギリシャ神話のことなどを当ブログに期待しております。
えーーー!?
このブログが参考にならないなんて・・・。
と、最初の1文でちょっとビックリしてしまいました。
保育というのは、何も、子どもの面倒を見ることだけでなく、もちろん、子どものことを第一に考え、基準を子どもに持っていくことは大前提ですが、その子どもたちを取り巻く、現代社会の状況・その国の歴史的背景・各国の状況などなど、いろんなことを踏まえて行わなければならないものだと思ってます。
確かに、保育そのものに対するストレートな答え、というものばかりを集めたブログではないかもしれませんが、一見、何の関係もないようなことが、視点を変えると子どもにつながる内容ばかりだと思います。
何度もこのブログに助けられてますよ~!
「参考にならない」と仰った方、表面ではなく、奥底に隠されているメッセージが必ずありますよ~!