この数年私は、ドイツの幼児教育、学童保育事情を勉強するためのツアーをくんで、ミュンヘンを訪問しています。昨年、訪問したときには、現地からその報告をブログでしました。そのブログを読まれた方はわかると思いますが、このツアーのうわさが口コミで流れている話は、「観光がほとんどなく、夜もホテルで研修が毎日あるらしい。」というものです。確かに外国にはめったにいけないかもしれませんが、観光で行くのであれば、今は安いパックがいくらでもあるので、思い切り観光で楽しめばいいと思います。その代わり、研修でいくのであれば、何か、自分の仕事に役に立つものを持って帰ることのできるような訪問をするべきだと思っています。どちらも中途半端になってしまうと、ただの思いで作りになるだけでしょう。今年も来月にドイツに行くので、その事前研修が今日行われました。訪問先では、じっくりと保育を見てもらいたいので、ドイツの子どもの環境や、制度などの現状の把握と、研修の目的とポイントなどを事前に理解してもらっておこうというものです。その研修をしていて思い出したことがありました。それは、昨日入間で行われたセミナー会場のあたりを朝早かったのでぶらぶらしていたら、隣にプラネタリウムがありました。まだ、開館していなかったのですが、そこの壁にこんな垂れ幕が下がっていました。
「牡牛座物語」というものです。冬の星座の代表的なオリオン座に突きかかるように角を振り上げているのが牡牛座です。たぶん、この時期の星座である牡牛座にまつわる神話を特集しているのでしょう。この牡牛座と、来月訪れるドイツと少し関係があります。神話は、こういう話です。「フェニキアという国にエウロペという美しい王女がいました。天の神ゼウスは、海の近くの野原で花摘みをするエウロペの姿に魅せられてしまいました。そしてゼウスは真っ白な牡牛に姿を変えてエウロペに近づきました。ゼウスが変身した牡牛は全身が雪のように白く、やさしい目をしており、吐息はクロッカスの匂いがしました。エウロペは首をなでたり、つんだ草をあげたりしていると、牡牛はエウロペの手を甘えるようになめたりしました。そのうち、牡牛は美しいエウロペの足もとにすわり、背中を向けてエウロペを振り返り、背中にのりなさいというゼスチャーをしました。エウロペは牡牛にすすめられるままに背中にまがたりました。すると突然牡牛が走り出して海に飛び込みました。必死にしがみつくエウロペを乗せたまま、牡牛は海を渡ってクレタ島へ上陸しました。そしてもとのゼウスの姿にもどり、エウロペに愛を打ち明けました。こうしてエウロペはゼウスと結婚し、3人の子どもを生みましたが、3人ともそれぞれ偉大な王になったということです。このうちの一人が後にクレタ島のミノス王です。ゼウスはいつもエウロペに特別の愛情をいだいていました。彼はエウロペへの求愛を記念して星のシャンデリアを空にかけ、これを「牡牛座」と名づけたということです。」ドイツがあるヨーロッパという名は、このギリシア神話に登場する美女「エウロペ」 (エウロパ、ユーロパ) に由来するといわれています。現在のヨーロッパ及びユーラシア大陸を意味する地理的名称として「エウローペー」という名称を用いた最初の人は、「エジプトはナイルのたまもの」という有名な言葉を言った「歴史の父」といわれているヘロドトスです。ヨーロッパという言葉は、美女の名前だったのですね。
観光から自分の仕事に役立つものをつかむこともできるでしょうが、私も観光なら目一杯観光を、研修ならしっかり研修をという方がいいです。どちらも行うとなると、どちらも中途半端になってしまいそうです。
研修に参加すると自分がいる場所や向かっている方向を確認することができます。そういった意味では研修はとてもいいと思うのですが、何に気づき何を学んでそれをどのように行動していくかとなると、思い方ひとつで大きく変わってしまうと思います。どんな研修でもどう生かすかは自分次第とあらためて感じました。
冬の夜空は饒舌です。いまの時期は夜8時過ぎにはおうし座が頭の真上にきますね。おうし座の1等星アルデバランの赤みがかったきらめきがその饒舌さを物語ります。その先には昴ことプレアデス星団があります。アルデバランとはアラビア語で「後に続くもの」という意味があるのだそうですね。もちろん、このプレアデス星団の後、という意味です。ヨーロッパの起源は確かに「エウロペ」でしょうね。ゼウスの変身形が「牡牛」・・・何だか、ホルスタイン種を思い出してしまいました。牡牛のゼウスとエウロペが海を渡ってクレタ島に辿り着き子どもを持つ関係になった・・・なかなか意味深なお話しだと思いました。