皆さんは、花言葉をいくつか知っていますか?花言葉は、その花を見てどう思ったかという地域柄、故事・伝説・言い伝え・宗教・小説(物語)等から引用されているので世界各国で花言葉が違ってきてしまいます。また、私は、花言葉なので、花についての言葉かと思っていましたが、じつは、樹や草にもついています。たとえば、縁起のよい植物として、門松など正月の飾りの主役になっているものに「松」がありますが、もちろん、花言葉はあります。四季を通して変わらぬ緑から、葉が緑を「保つ」ということから、また、「四時常に緑」であること、つまり、未来をはらんだ永遠の若さを象徴するものとされ、長寿、不変、節操の象徴とされています。そのほかにも、あわれみ・同情・慈悲・不老長寿(東洋)、勇敢などの花言葉があります。常緑樹から不老長寿というと東洋的のような気がしますが、実は、ギリシャ神話にこんな話が載っています。「クロノスの妻であり、ゼウスの母でもあるレアが羊飼いに恋をしました。しかし、羊飼いには恋人がいたのでレアは相手にされませんでした。レアは思い通りにならない羊飼いを松の木に変えてしまいました。それでもレアは羊飼いのことを忘れられず、その松の木の下でずっと嘆き悲しんでいました。その様子を見たゼウスは、レアに同情して、レアの大切な松の木を常緑樹にしてあげました。」同じギリシャ神話には、別の話もあります。「牧神パンは、ニンフのピテュスを気に入って追いかけました。そこでピテュスはパンから逃れるために松の木に姿を変えました。その時から、松はパンにとって聖樹となりました。それでパンはいつも松の枝の冠をかぶるようになりました。」また、キリスト教では、松は、幼いイエス・キリストを抱いた聖母マリアを、ユダヤ王の追っ手から守るために隠したとされています。イエス・キリストが松の木の優しさを喜んだので、松の実(松ぼっくり)は幼いイエス・キリストの握りこぶしの形になったとされています。東洋では樹齢の長さから不老長寿の象徴とされていますが、西洋では、この故事から「慈悲」という花言葉があります。西洋でもこんなに待つにまつわる話が多いのですから、もちろん日本でも多くあります。有名なものに「はなさかじいさん」があります。おじいさん、おばあさんが飼うことになった犬は、町へ行く手前の松原の松の木の根元いた犬です。そして、その犬を隣の爺さんに貸したところ殺されてしまい、その死んだ犬を畑の片隅に埋めてやり、その上に松の木を一本植えます。じいさん、ばあさんふたりが、松の木に毎朝・毎晩水をやるとすっすすっすと伸びて、大きな太い松の木になります。ある日のこと、きれいな鳥が松の木に止まって「じいさま じいさま、この木を切って臼にせ。」と不思議な声で鳴いたので、その松の木で臼を作り、米をつくと、宝物が出てきます。ということは、枯れ木に花を咲かせる灰は、松の木を燃やしたあとの灰です。こんな昔話を、今の子は聴く機会があるのでしょうか?どのくらいの年齢の子まで知っているのでしょうか。お正月の門松の松を見て、思い出すものがどのくらいあるのでしょうか。知っていてどうということはありませんが、なんだか連想するものが多いほど、生活をしたり、町を歩くときに楽しくなる気がします。

” への2件のコメント

  1. 枯れ木に花を咲かせた灰が松の木を燃やした後の灰であったこと、宝物を出す臼が松の木からできていたこと、さらには死んだ犬のお墓に植えられていたのが松であったこと、・・・なんだか記憶のかなた、です。このような状態では「こんな昔話を、今の子は聴く機会があるのでしょうか?」との問いに親の私は「・・・」と沈黙せざるを得ません、トホホホ。松、で思い出すのは祖父のことです。名前が「松太郎」です。おそらく今日のブログで紹介があった「不老長寿」を願って曽祖父が祖父の名前を付けたのでしょう。祖父には大変可愛がってもらいました。もう一つ松に関すること。正月我が家では玄関先に松を飾りません。門松など子どもの頃見たことがありませんでした。ご近所ではしっかりと玄関先に松の枝をくくりつけています。今年、何故だろう、といろいろな人に訊いてみましたが、結局理由はよくわかりませんでした。ちょっとした我が家のミステリィです。

  2. 昔話をどのくらいの年齢の子まで知っているかはちょっと興味があります。機会があれば聞いてみようと思います。
    何かを見ていろんなことが連想される、知っていることと頭の中で次々につながっていく。そんな時はうれしくなります。藤森先生が言われるように、こういうことが生活を楽しくしてくれるんだろうなと思います。どんなことでも関係ないと思わずに耳を傾けてみるという姿勢も大切なのかなと思いました。子どもにもいろんなお話をしてあげようと思います。
    情けないことに花言葉はまったく知りませんでしが、ブログのおかげで松の花言葉を知ることができました。ありがとうございます。

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