味覚

 テレビ番組や本の特集で人気のあるテーマは、「温泉」と「美味しい食べ物」です。この特番も多いですね。私も、たとえばラーメンを食べに行くときには、「美味しいラーメン店」のような本を参考にします。しかし、そのような店は、誰でもよく知っていて、長い列を成していることが多く、そこまでして食べる必要がないかと思ってあきらめてしまうことが多いです。それでも、いつかは食べてみたいと思い、行く時間などを調整して挑戦します。やはり、推薦されたり、また、並んでいる店は美味しいことが多く、あまり外れはありません。しかし、ラーメンなどは味の好みは人によってずいぶん違うもののような気がします。また、年齢によっても違ってきます。他の食べ物でもそうですが、今の私は、ふきのとうとか、菜の花とか、「苦味」や「臭み」「渋み」に味の好みを感じますが、子どものころは、「甘さ」とか「味の濃さ」が好きでした。これら味覚は、動物の五感の一つで、口にする物の化学的特性に応じで認識される感覚ですが、人間は、その味覚をおもに舌で感じます。この生理学的な味覚を、他の感覚の嗅覚や視覚や記憶などが加味され、心理学的な感覚として味わうこととなり、「風味」と呼ばれます。普通、基本味というと、「甘味」「酸味」「塩味」「苦味」「うま味」の5つです。そのほかの味としては、辛味、渋味、刺激味、無味、脂身味、アルカリ味、金属味などがあります。中国で五種の味を意味する五味というのは。酸、苦、甘、辛、鹹(しおからい)をさします。それぞれ五行思想で、酸は五行の木 、苦は五行の火、甘は五行の土、辛は五行の金、鹹は五行の水に割り当てられています。インドでは、6つのラサ(6つの味覚)というものがあります。マドゥー(甘味)、アムラ(酸味)、ラヴァナ(塩味)、カトゥ(辛味)、テクタ(苦味)、ケシャイ(渋味)です。同じ味でも、年齢、国によって好みや感じ方は違うでしょうね。
先日の12月22日の朝日新聞に、東京都小平市の中学生に実施した給食内容についてのアンケート結果が載っていました。その結果、「おいしい」13%「どちらかといえばおいしい」39%「どちらかといえばおいしくない」23%「おいしくない」12%「その他」12%でした。そして、ひじきや切り干し大根などの和食で残食が多く、1日に出る約500キロの残飯は畜産業者に引き取ってもらっているといいます。一方、試食会に参加した保護者にアンケートしたところ、「おいしい」64%「普通」34%「おいしくない」2%だったそうです。その結果について、センター所長は「栄養や衛生を第一に考えているため、薄味になったり生野菜を出せなかったりする。センターで大量に作るため調理にも制約がある」と話しています。また、アンケートでは給食時間が足りないと答える生徒が全体の4割近くおり、「短い食事時間も味の回答に影響しているのかも」と言っています。ほぼ毎日出す牛乳を毎回飲んでいる女子生徒は、1年65%、2年59%、3年51%と、高学年になるほど牛乳を飲まない傾向が見らます。都の「学校給食の栄養摂取標準」では、カルシウム摂取のため約200グラムとるよう定めていますが、栄養価の高い牛乳は「太る」と思いこむ生徒が多く、ダイエットに敏感な高学年の女子が牛乳を敬遠しているとみられています。必ずしも子どもの嗜好に迎合する必要はありませんが、給食を通して、子どもたちになにを伝えるかをきちんと考える必要があるかもしれません。

味覚” への2件のコメント

  1. 味覚が木火土金水の5行に割り当てられているとは気づきませんでした。しかもインドの味の言い方まで紹介頂きました。ヒンディ語ですね。その元になったサンスクリット語をかつて勉強しましたが、今はすっかり忘れてしまいました。学校給食、いろいろな問題をはらんでいますね。「給食を通して、子どもたちになにを伝えるか」、まさにこの点は重要です。そして、そもそも「給食」とは現代の学校教育の中で如何なる意味を持っているのか。「給食」の是非という根本をしっかりと議論する必要はあるかと思います。学校給食のない町に住んでいます。保育所には給食がありますが、卒園後の小中高にはありません。学校給食のない町にある保育所の給食。子どもの連続性というコンテクストの中でその意味を考えなければなりません。

  2. ふきのとうは大好きです。子供の頃は朝起きたら朝ごはんに使うからと、よく取りに行かされてました。その頃は嫌いだったのですが、今は大好きです。年齢によって変わっていく味覚は不思議だなと思います。
    食の問題は難しいです。今回のブログは悩みながら読みました。何を伝えるかが大人にかかっているとなると、子どものことをどうこう言う前に、やはり私たちの周りの食から見直さなければいけませんね。子どもや給食の問題だけではないように思います。

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