ホトトギス

 今日、園に着いたときに、ふと門柱の脇の目立たないところに面白い花を見つけました。その花が何か少し調べたのですが、はっきりとはわかりませんでしたが、なんとなく「タイワンホトトギス」の気がします。
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 「ホトトギス(杜鵑)」という花は、今年の10月22日に高知の「牧野植物園」の庭で見つけました。この花は、ユリ科ホトトギス属多年草で、別名を時鳥草、杜鵑草、鶏脚草などといいます。夏から晩秋にかけて紫紅色の斑点のある花を咲かせますが、この斑点が鳥のホトトギスの胸から腹にかけてある斑点と似ているので名付けられました。鳥の名前そのものがついているのはこの植物だけです。別名を「油点草」ともいいますが、これは花がまるで油が注がれたような斑点がいっぱいあるからです。6枚の花びらはそれぞれ離れたところから出ていて花の季節が終わると1枚ずつハラハラと散ります。夏から秋までの長い期間ただひたむきに咲き続けることから「永遠にあなたのもの」という健気な花言葉が生まれたようです。
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  牧野植物園で 
 園で今咲いている花は、これに似ているのですが、やや小型の花が茎の頂部に枝分かれしてついていますし、今咲いているので、「ホトトギス」よりは開花の遅い「タイワンホトトギス」か、その交配種の気がします。しかし、なかなか素人の私では、正確に花の名前を言い当てることは難しいので、もし違っていたら、申し訳ありません。ただ、ついでに、「ホトトギス」について思い出したことがあります。ホトトギスを漢字で書くといろいろとあります。不如帰、杜鵑、時鳥、霍公、霍公鳥、郭公、子規などがあります。まず、ひどい鳥だと思ったのは、カッコウなどと同様に、自分で子育てをせず、ウグイス等の巣に卵を産みつけ、かえった雛がもともとの卵を巣から突き落とし、すまして自分が子どもの顔をして育てさせるという習性です。鳴き声も特徴的です。オスの鳴き声はけたたましいような声で、「キョッキョッ キョキョキョキョ!」と聞こえ、この鳴き声の聞きなしとして「特許許可局」や「テッペンカケタカ」が知られています。日本では、激情的ともいえるさえずりのために、古今ホトトギスの和歌が数多く詠まれ、万葉集では153首にも登場します。その年に初めて聞くホトトギスの鳴き声を初音といい、これも珍重しました。枕草子ではホトトギスの初音を人より早く聞こうと夜を徹して待つ様が描かれています。
 また、鳴かないホトトギスを三人の天下人がどうするのかで性格を言い表した有名な川柳がありますが、もちろん本人が実際に詠んだ句ではありません。これらの川柳は江戸後期の平戸藩主・松浦静山の随筆『甲子夜話』に見えます。「夜話のとき或人の云けるは、人の仮托に出る者ならんが、其人の情実に能く恊へりとなん。郭公を贈り参せし人あり。されども鳴かざりければ、「なかぬなら殺してしまへ時鳥」織田右府、「鳴かずともなかして見せふ杜鵑」豊太閤、「なかぬなら鳴まで待よ郭公」大權現様。このあとに二首を添ふ。これ憚る所あるが上へ、固より仮托のことなれば、作家を記せず。「なかぬなら鳥屋へやれよほとゝぎす」「なかぬなら貰て置けよほとゝぎす」とあります。織田信長の短気さと気難しさを、豊臣秀吉の好奇心旺盛なひとたらしぶりを、徳川家康の忍耐強さを表しています。その川柳の本歌取りとして、種田山頭火が「鳴かぬなら鳴かなくてよいほととぎす」と詠んでいます。どれが皆さんの人生観でしょうか。

ホトトギス” への3件のコメント

  1. 自分自身のことをあれこれ考えました。豊臣秀吉や徳川家康とは違うけど織田信長タイプでもないような気がします。種田山頭火の川柳が一番しっくりくるのですが、自分の人生観がどれかと考えるとどれにも当てはまらないように思います。自分の人生観は?と考えたことは今回が初めてかもしれません。どう生きるかということを考えることも大切なんだろうなと思いました。

  2. 「いつかやってしまうだろう」と思っていた名前の入力忘れをついにやってしまいました。別にいいのですが、悔しいのでもう一度投稿します。
    今日は生と死について考えさせられた日でした。生きてるうちに何ができるかを何度も何度も考えさせられる日でした。いつもと違うことをあれこれ考えたので頭が疲れました。人生観・・・。質問されたときにさっと答えられるようになりたいです。

  3. ホトトギスは鳥の名前、と思っていたら、なんと花の名前でもあるのですね。今日のブログを読んで驚きました。しかも、タイワンという地名を冠するホトトギスもある。漢字で表すと杜鵑。音読みするとトケン?難しい漢字です。ホトトギスを漢字で表すとやはり不如帰でしょう。徳富蘆花の小説のタイトルを思い出します。正岡子規の子規もホトトギス。ホトトギス、奥が深いですね。種田山頭火のほととぎすの句はいいですね。検索エンジンで「不如帰」を検索したら、こんな句もありました、「鳴かぬなら『もう勝手にすれば?』不如帰」という句もありました。「鳴かぬなら 春夏いずこ ほととぎす」という句をつくってみました。

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