ヒット商品

 昨年のヒット商品2位の「ブログ」を含めて、歴代のランキングを眺めて見ると、その時のさまざまな背景を思い出します。それは、懐かしくもあり、今でも現役でヒットしていたり、ますます進化したりしているものもあります。昨年のヒット1位だったものは、日本の音楽市場を揺れ動かした「iPod shuffle(シャッフル)」「iPod nano(ナノ)」、そして「iTunes Music Store(iTMS)」でした。これらは、アップルコンピュータが送り出した商品、サービスでしたが、とりわけ大きな影響を及ぼしたのは、8月に開始した“音楽配信サービスの黒船”iTMSです。それまでトップはMora(レーベルゲート)で、05年夏の月次ダウンロード数は約45万~55万曲でしたが、これに対してiTMSは、開始わずか4日という世界最速のスピードで100万曲ダウンロードを達成したそうです。そのひとつの理由に、それまで210~270円が主流だったダウンロード代金が、楽曲の9割を1曲150円という廉価で販売し、瞬く間に業界地図を塗り替え、音楽配信業界に価格破壊をもたらしました。携帯電話でも、「着うたフル」という機能が、いまや若者にとって中心です。3位だったのは、愛知万博(愛・地球博)です。今の時代に、こんなに万博が評判になるとは思ってもいませんでした。それが、なんと最終公式入場者数は約2205万人で、当初の目標だった1500万人を大きく上回りました。あわせて、期間中は“万博特需”が巻き起こった。民間試算では愛知万博による東海3県の経済効果は1兆2822億円だそうです。ホテルや土産代などの消費関連効果だけでも4511億円に上り、03年の阪神優勝時と比べると約3倍の規模だそうです。意図してはやらせるもの、思いがけずヒットするものとさまざまですが、この万博は、思いがけずの部類かもしれませんが、ずいぶんと工夫や努力をしたようです。今年は、何がヒット商品のベストテンに入るかわかりませんが、ヒットするためには、書籍にしても、そのタイトルの付け方に工夫が見られます。私にとって、商標名で意表をつかれたのは、「風に吹かれて豆腐屋ジョニー」という豆腐です。これについて、テレビ番組の「カンブリア宮殿」で今年の9月25日に放送していました。奇抜なネーミングやパッケージで、これまでの豆腐のイメージを覆し、女性の心を掴んだヒット商品で一躍有名になったのは、社員70名、京都の小さな会社「男前豆腐店」です。商品名だけでなく、会社名もユニークですね。商品の代表作として、「風に吹かれて豆腐屋ジョニー」だけでなく、他にも「喧嘩上等やっこ野郎」「喧嘩上等湯豆腐野郎」「ジョニーブラウン」などがあります。しかし、奇抜な発想の豆腐は、ネーミングだけではなく使う大豆やにがりなど工夫し、味にも高い評価があります。また、値段も、1パックの平均単価が70~100円程度という豆腐の常識の中で、300円前後します。しかし、その豆腐が飛ぶように売れているのです。また、FLASHを多用したウェブサイトなどの宣伝戦略が、まずブログなどで話題になりました。その人気が、やがて全国区へと拡大していったのです。話題だけでなく、本来の味でもきちんと勝負をしています。例えば男前豆腐は、おいしく食べられるよう、豆腐と容器の底の間に仕切りを付け、容器の中で水切りができるようにし、その仕組みを、「水もしたたるいい男=男前」と表現したのです。その若い社長は、テレビでこんなことを言いました。「どんな職業でも一工夫二工夫することはある。何かを生み出すひらめきはどの職種にもある。」

ヒット商品” への2件のコメント

  1. 「どんな職業でも一工夫二工夫することはある。何かを生み出すひらめきはどの職種にもある。」とはさすが男前です。こんなもんだとか、こうするのが当たり前だといった考えをとことん疑ってみる。できるだけシンプルに考えてみる。いろんなことを試すといろんなアイデアが出てくるように思います。どんなことでも方法はたくさんあるはずです。何とかしたいと考えていることはたくさんあります。目的から外れないように気をつけながら、いろいろ試してみようと思います。

  2. 「風に吹かれて豆腐屋ジョニー」とは洒落ていますね。しかも会社名が「男前」。そこで作られるお豆腐、さぞかしおいしいことでしょう。ところで、ヒット商品のナンバーワンが「iPod」。名前は知っていますが、ヒット商品、それもナンバーワンになるくらい人気があったとは知りませんでした。私は完璧時流に乗り遅れています。ブログは当「臥竜塾」ブログのおかげで親しみのあるものとなりました。しかし、自分でやろうという勇気はありません。そして「愛知万博」・・・記念切手は購入しましたが、それだけです。二千万人を超える人が訪れたとは驚きです。こうしてヒット商品と自分との関係を考えると、どうやら私は世の中の動きについていっていない、ということがわかります。そう言えば、若い頃から「流行」と言われるものに目もくれなかったことを思い出しました。「流行」に乗っていないと「変人」扱いされる傾向があるような。今日では年をとったせいか、流行に乗れていなくても全然平気ですね。どうやら流行に乗れないことが年寄りの証拠かも。すると、年齢は行っていなくても流行に乗っていなかった私は当時から「年寄り」だった、という結論が導き出されます。どうりで、若い頃から「おじさ

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