昨日は、「つくば市」で講演がありました。「つくば」といって誰でも思い出すものが「筑波山」と、最近開通した「つくばエクスプレス」です。筑波学園都市まで、今までは行くのにずいぶん不便でした。それが、今は秋葉原駅から45分足らずで行くことができるようになりました。また、1985年3月17日から9月15日まで行われた「EXPO’85」という「つくば博覧会」です。この博覧会も、東京オリンピック、大阪万国博覧会とともに、そのイベントを知っているか知らないかで年齢を判断するのに使われますね。後、忘れてはならないのが、「つくばのガマの油」です。これは、その効き目というよりも、「ガマの油売り」の大道芸の口上が有名です。
筑波山にあるガマの奇石
口上とは、「口頭で伝えること」で、特に、口で言う型にはまった挨拶の言葉をいいます。「前口上」とか「逃げ口上」「使者の口上」などと使います。また、よく聞くのは、歌舞伎・浄瑠璃などの興行で、役者または興行主が出演者の紹介や挨拶などを舞台上から述べる口上です。初舞台・襲名披露・追善興行などの際、よく行われています。あと、口のきき方。ものの言い方のことをいうこともあります。口上手と使います。そして、江戸時代、街頭で口上を述べながら商品を売る商人のことを、「口上商人」(こうじょうあきんど)といいました。ある会社の通信教育の中にこんなコマーシャルがありました。「大道芸といえば、最近ではイベント会場やテレビで見かける「居合抜き」や「ガマの油売り」「南京玉すだれ」などの実演のこと。
浜離宮で行っていた大道芸
大道芸の口上は、啖呵のきいた、ユ-モアを交えた語りの中に、人情の機微に触れた味のある軽妙な話術で、愉快・痛快・抱腹絶倒してしまうほどに、聞く者の心を大きくゆさぶる、芸の極致といえます。日本の伝統芸能の原点ともいわれ、人気上昇中です。内容は、大道芸口上として、ういろう売り・ガマの油売り・渋川の豆腐売り・吉原風景・薬売り・七色唐辛子売り・流しの易者・バイオリン演歌・覗きからくり・バナナの叩き売りを教えてくれるそうです。こんな通信教育があるのですね。また、いろいろな大道芸の口上があるのですね。私は、下町育ちで、10日に1回縁日がありましたので、口上を聞く機会が多くありました。
飴細工も江戸の風物詩
バナナの叩き売りは、主にバナナの価格を高い値段から徐々に値を下げていくもので、対応する客の中にはサクラ (曖昧さ回避)と呼ばれるものも時々混じり、価格をコントロールしたり、口上に相槌を打って笑いを誘うなどの役を行うものもいました。口上の中で有名なところは、「さあ、このバナナ買ってくれるかな。今日はひとつおまけをつけちゃおう。安い高いを言っちゃあいけないよ。売るのは俺だ買うのはそっちだ、いいところに来た、買ったの一声だよ。」ですね。「ガマの油売りの口上の出だしは決まって「サァーサァーお立会い、御用とお急ぎで無い方はゆっくりと聞いておいで、見ておいで、遠目山越し笠のうち 聞かざる時は物の出方善悪黒白がとんと判らない。」とはじまり、さびは、「己のみにくい姿を見て、びっくり仰天、巨体より油汗をばタラーリ・タラリと流す。これを下の金網・鉄板に漉き取りまして、柳の小枝をもって 三七は二十一日の間、トローリトローリと煮たきしめ」と油の作り方を説明します。これらの口上を小さいころから聞いていて、プレゼンテーション力を養っていたのかもしれませんね。
私の住んでいるところでは、口上と言えば神楽と答える人がほとんどだと思います。私は聞いていても何を言ってるのかさっぱり分かりませんが、子どもたちは聞き取っておぼえているようで、よく神楽をしながら口上の言い合いをしているのを見かけます。
口上にもいろんなものがあるんですね。バナナの叩き売りの口上なんかは聞いているだけで楽しめそうです。いろんな口上を聞くことが出来る環境は子どもにとっても楽しいでしょうね。
つくば博、なつかしいですね。当時は某国連機関関連の団体に勤めていた関係でEXPO85の「フリーパス」を持っていました。当時常磐線を使っての東京ーつくばの往復は不便でした。仕事として博覧会に携わっていたので「1万個の実のなるトマト」を見て楽しむ余裕はありませんでした。
藤森先生のプレゼンのうまさが実は「バナナの叩き売り」や「がまの油売り」等の口上に由来していたことを知り妙に納得してしまいました。なぜって、お話しを聴くたびに、なるほどなるほど、と感心するからです。これが商品説明ならついつい買ってしまうはずです。小さい頃の経験・体験、何がいつどう幸いするかわかりませんね。今日のブログの最後を読んで素直にそう思いました。
日々お世話様です。いつもホームページ拝見させてもらってます。今回念願叶って自費出版の運びとなりました。10月中旬より各書店にて販売してます。若き日の神楽師の物語でタイトルは「お神楽初恋巡演記」です。いち早く岩手県立美術館ライブラリー&書庫で配架になりました。また情報誌悠悠そしてFM岩手「岩手の本棚」でも紹介されました。詳しくはblogとりら(http://torira.exblog.jp/)神楽民族芸術見聞(http://okuderazeki.at.webry.info/)参照願います。是非お手に取り昭和の郷愁を蘇えらせて欲しいと思います。