大晦日

 今日は、大晦日です。1年の最後の日です。毎月の最終日を晦日といい、晦日のうち、年内で最後の晦日、つまり12月の晦日を大晦日といいます。しかし、言葉の意味からすると、「みそ」とは「三十」なので、「みそか」とは30日の意味のような気がしますので、昨日が大晦日ではないのですかね。といっても、どうということのない年末年始ですが、なぜか特別な意味を持つ気がするのはどうしてでしょう。子どものころ、大晦日だけは遅くまで起きていてよいことになっていました。それは、年越しの夜のことを除夜といい、大晦日には、様々な年越しの行事が行われたからです。昔から、除夜は年神を迎えるために一晩中起きている習わしがあり、この夜に早く寝ると白髪になるとか、皴が寄るとかいった俗信があったほどです。そして、この大晦日、正月を挟んで、12月29日(御用納めの翌日)~翌年の1月3日(正月三が日、御用始め=1月4日の前日)の期間の総称を年末年始といいます。この間も、特殊な職業だけでなく、店を開けたり、仕事をする人が増えました。官公庁では、行政機関の休日に関する法律(昭和63年12月13日、法律第91号)により、12月29日から1月3日までを休日として定めており、12月28日を御用納めとして、その年の最後の業務日となっています。思い切って、みんな休みにしたら、年末年始における日本の伝統的行事が見直せるのにと思います。年末につく餅つきの意味、おせち料理の意味、大掃除の意味など、この年末年始休みに関係があるのです。
 今、町の大きな会社の前などには門松が飾られていますが、正月に、それぞれ門に立てる松は、年神様が訪れ、一年の幸福を授けてくれるといわれ、神様が最初に降りてくるのが、門松とされてきました。また、しめ飾りとはしめ縄で作ったお飾りのことで、神をまつる神聖な場所であることを示すものとして飾られます。新しいわらには、神様を迎えて祭る清浄な場所であり、占標(シメ)といいます。裏白を飾るのは「後ろ暗いところのないように」との願いで、長寿、橙は、「家が代々繁栄しますように」との願いで、昆布は「よろこんぶ」とのことで、このようにしめ飾り全体で一家の幸せを願ったのです。しめ飾りは玄関の軒下に飾るのが普通ですが、昨日、思いもかけないところで正月飾りを見ました。なんと、電車の中吊り広告でした。
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 もちろん、飲料商品の宣伝ですが、布でできた暖簾のつくりに、ちゃんと本物のわらと、よくできた橙が飾られています。この飾りは、いつ飾ったのでしょうか。まさか、一昨日ではないでしょうね。あんなによく伝統を守っていながら29日には飾らないでしょう。29日は「苦の日」,「二重苦」,「苦立て」などと解釈して苦に通じるし、31日だと一夜飾りといい、お正月のお飾りは28日までにするとされています。一夜飾りがよくないのは、ひとつは神様に失礼だからということ。もうひとつはお葬式の飾りは一夜のみ飾るので、それと同じになって縁起がよくないということだそうです。本来、門口にしめなわを飾るのは、外から災いが内に入らないようにとの願いが込められています。
 次第に、年末年始の大イベントが消えつつあります。同時に、1年の振り返りと、1年の抱負を語ることも少なくなっています。「気持ちを新たに」ということを、何かの区切りですることも必要だと思います。私も、明日からまた気持ちを新たに「ブログ」を書いていきたいと思います。