やめてほしいもの

 人には、それがよくないことだと頭の中ではわかっていても、なかなかやめられないものがあります。それが、本当によくないことであり、人に大きな危害を加える恐れがある場合には、法律によって規制します。そうなったら、なにがなんでもそれを破るのはいけないことですし、それをやることに対してどんな理由もつけることはできません。たとえば、最近の「飲酒運転」などはそうですね。これは、どうしてもやめられないと言っている場合ではありません。しかし、法律で規制するほどでもないけれど、やめて欲しいことがあります。また、本人も本当はやめたほうがいいと思っているのですが、やめられないものがあります。これは、世界で共通なようです。大人にとって、その代表的なものに「喫煙」があります。これは、健康を害するとか、家族や周りの人を危険にさらしているということを何度言ってもなかなか吸う人が減りません。いっそ、法律で規制すればいいと思いますが、今の段階では、難しいようです。各国でさまざまな警告を出していますが、効果が上がらないので、こんな手を考えた国があります。ニュージーランでの学者グループが、タバコによる健康被害を防ぐため、タバコの販売価格の段階的引き上げなどを盛り込んだ対策提案を発表しました。政府もこの提案を評価しており、有効性の検討が行われる可能性が強いようです。提案によると、タバコの外装は、健康被害を盛り込んだ警告文だけのシンプルなものとし、価格の引き上げによる増収分を、子どもの喫煙防止やタバコによる健康被害の削減などに充てるようです。ニュージーランドでは毎年、タバコによる健康被害が原因で約5000人が死亡しているとされ、がん死の4分の1を占めています。これまでもタバコ税の引き上げや禁煙エリアの拡大、禁煙セラピーへの補助などの対策がとられてきましたが、対策を強化するということで今回の提案になったのです。現在、ニュージーランドのタバコの値段はダンヒルスーパーマイルド1箱(20本入り)が約815円しています。日本と比べると、かなり高いですね。それを、更なる値上げでタバコ離れを狙っています。どうでしょうか。
 また、子どもの世界でなかなかやめられないもののひとつに「夜更かし」があります。睡眠時間の減少です。イギリスでは、子どもの肥満原因は、寝不足との研究結果を報告しました。イギリスのブリストル大学での研究結果は、子どもたちがゲーム機などに熱中するあまりに寝不足に陥り、それがこうして肥満の原因になっているといっています。その結果が、最近専門雑誌に発表され、イギリスの若い親たちに衝撃を与えています。それによると、子どもたちの睡眠時間が短くなると身体を動かすことが億劫になるので、運動量が減り身体の新陳代謝も急速に低下します。しかもそこにテレビゲームに熱中して間食したりすると肥満になりやすい、そればかりか子どもでも糖尿病や心臓疾患も出てくるといっています。同大学のタヘリ博士は、子どもの寝不足は学校のいじめやストレスなどで眠れないのではなく、子ども部屋でのテレビやコンピューターでのゲームへの熱中などが原因で、親がゲーム機などを取り上げるべきだと忠告しています。
どの国でも、やめて欲しいものに対してやめてもらうには、脅しなどの手を使おうとしますが、これらは、決して本人のためだけではありません。喫煙や夜更かしは、将来の医療費の増加や、労働人口の減少など、ほかの人の生活を脅かす可能性があるのやめてほしいものです。

やめてほしいもの” への5件のコメント

  1. 25年間喫煙をし続けましたが、藤森先生のおかげでタバコから足を洗うことができました。辞めて1年と7ヶ月となります。夕べお酒を飲む集りがあって、僕の目の前でプカプカとタバコを吸う人がいました。僕の同級生です。僕は思わず、いつタバコを辞めんの?と唐突にたずねましたが、返事がありません。その後も同級生は吸い続けました。受動喫煙と疲労が重なって後味の悪い集り参加となってしまいました。帰りのタクシーの中で、目の前でタバコの煙を吐かれるような集りには極力出ないようにしようと思いました。帰宅後着替えたらスーツどころか下着も臭い。25年間の喫煙時代、タバコのために健康を害し、ニコチン中毒に陥り、お金を無駄使いし、人様にごMEIWAKUをおかけし、百害あって一利なし、の時期を過したことが悔やまれます。もっとも、過去と他人は変えられない、です。悔やんでも仕方がありません。むしろ、タバコを辞められた自分を大いに褒めたいと思います。

  2. 今年の8月、無二の親友が心筋梗塞で亡くなりました。
    55歳の若さでした。最近は肥満気味だったので、気になっていたのですが。
    お盆の頃、朝起きてタバコを一服した後、倒れたと奥様から聞きました。
    彼の告別式の後から、私自身30年吸い続けたタバコを絶っています。
    やっぱり何か大きなきっかけがなかったらタバコはやめられるものではありませんね。
    タバコをやめたおかげで、つもり貯金が出来、来年も家内と北アルプスへ遠征ができそうです。

  3. 今回のブログはいつも以上に考えさせられました。せっかくだからとタバコを吸う理由を書き出してみました。
    ○気分転換のため→他の事でもできる
    ○イライラがおさまる→そんな気がするだけ
    ○おいしい→最近はおいしく感じない
    ○かっこいいから→そんな時代じゃない
    ○習慣になっているから→習慣なら変えられる
    などなど、自分を納得させられる「タバコを吸う理由」は見つけられませんでした。やめたほうがいい理由の方が納得できます。ということで1日考えた結果、向かう方向が決まりました。

  4. 父がよく煙草を吸う人です。そんな姿を小さい頃から見てきました。そのおかげか(おかげというのも変ですね)は分かりませんが、煙草を吸おうと思ったことなく今日まで過ごしてきました。これからも吸うつもりはないのですが、父にはそろそろ禁煙してほしいなと思っています(たぶん、無理です)。家の中で吸う人なので、畳んだ洗濯物を近くに置いておくと煙草臭くなりますし、壁なんかも黄色くなっていました。もう、反面教師ですね。「俺は絶対に吸わないぞ」みたいな気持ちになっているんだと思います。子どもの頃、夜更かしはしていました。自分の部屋にテレビがあったので、その影響ですね。なので、私は背が伸びなかったんだろうなと思っています(弟はよく寝ていたので、私よりぐんと大きくなりました)。自分の子どもの頃の反省を活かして、夜更かしをさせないような環境を整えてあげたいなと思います。大人になってからですが、睡眠に関する本を何冊か読んで、眠ることの大切さをやっと感じました。最近では早く寝ることをかなり意識するようになりました。防げることは防いでいきたいですね。

  5. 頭では分かっていても、やめられないこと…。なんだか人間の深層心理まで及ぼしている“何か”がありそうです。喫煙に関しても、今存在している問題だけでなく、将来までその問題が継続し、且国単位まで動かざるを得ない状況になっているという事実をもっと多くの国民が周知しなくてはならず、その状況への対策を大きく打ち出さなければいけない時期なのだなと感じました。「タバコ税」についても、依存症患者のための施設や非喫煙者への配慮等に使われているのではなく、何に使ってもよいとされる「一般財源」として納められているという事実を知って、多くの疑問が浮かびました。

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